11月22日に行われた新型コロナウイルスの専門家会合。厚生労働省は、この冬に予想される新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備えて、新たな方針を示しました。

 (加藤勝信厚労大臣 11月22日)
 「新型コロナとインフルの同時検査キットのOTC化(処方箋なしで購入可能)について様々な意見をいただいております。その供給量に制約はあるものの、OTC化が必要ではないかという意見もいただいております」

 新型コロナウイルスとインフルエンザを同時に検査できる検査キットとはどういうものなのでしょうか?実際に発熱外来の現場で見せてもらいました。

 (葛西病院 小林正宜先生)
 「左側が新型コロナの判定結果、右側がインフルエンザの判定結果が出てくるものになります。綿棒を鼻に入れて粘膜をとって、(綿棒を)この液体に入れて、それを3滴たらす。これで両方の検査が一度にできます。(これまでは)患者さんに2回も痛い思いをさせてしまうので、1回で済むというのは非常にメリットがあります。この冬もインフルエンザの流行の可能性が示されていますので、2つ同時に行うことは意味のあることだと思います」

 祝日明けの11月24日、発熱外来にはひっきりなしに患者が訪れて、この検査を受けていました。発熱や咳の症状があるという患者は…。

 (患者に話す小林先生)「両方とも陰性でした。結果は大丈夫だといっても症状はあるからね。症状がある間はできるだけ(仕事も)休んでおいてもらったほうがいいです」

 両方陰性でも油断は大敵です。

 次の2人は…。

 (患者に話す小林先生)「(きのうの朝から)お熱とか関節の痛みとか続いていると思います」

 検査のため綿棒を鼻の奥に差し込みます。

 (患者に話す小林先生)「痛いですよね、これね、ほんまにね」

 そして同時検査の結果は新型コロナウイルスが陽性でした。

 (小林先生)「もうすでにコロナが陽性なんですよ。一応インフルエンザは出てないです」
 (付き添いの男性)「僕も付き添いで来ているんですけど、熱とかはないんですけど、のどが痛くて」
 (小林先生)「のどが痛い。それなら検査しておきます?」

 付き添いで来た男性も同時検査を受けると…。

 (小林先生)「コロナが陽性です。お2人とも陽性です。コロナの方はTって出ていますので陽性、インフルエンザのほうはAもBも出ていません。どちらか感染すると免疫の関係で(もう一方に)感染しにくくなるんですよ」