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収容の中国人男性が入管で死亡 娘が国を提訴「適切な医療受けさせなかった」と主張

更新:2021/06/10 19:06

 2018年に難民認定を求めて日本に来た中国人の男性が出入国在留管理局の収容施設で死亡しました。男性の娘は国を提訴していて「入管側は適切な医療を受けさせなかった」と主張しています。

 訴状などによりますと、当時67歳の中国人男性は、宗教上の理由で中国政府から日常的に迫害を受けていたということです。男性は2018年に娘とともに船で長崎に到着して、難民申請をしましたが認められず、福岡入管に収容されました。当時男性は糖尿病などを患っていて、娘は入管に対して何度も医師の診察が必要だと求めましたが、入管側は早期に対応しなかったということで、父親は約1か月後に入管施設内で死亡しました。

 2020年12月、死亡した男性の娘は「入管が適切な医療を受けさせなかった」として、国に対して約3000万円の損害賠償を求めて提訴しました。

 国側は今年6月10日に大阪地裁で行われた裁判で「来日して以降、直ちに救急搬送しなければならないような容体の変化はなかった」などとして、訴えを退けるよう求めました。次回の裁判は9月に開かれる予定です。

 (死亡した中国人男性の娘)
 「父親は正義感の強い人でした。収容されず自由があったら、父親は薬も飲めて、楽しかったと思う」

 入管をめぐっては、2021年3月に名古屋入管でスリランカ人の女性が死亡していて、収容中の医療の在り方が問題視されています。


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