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ヤミ金の新手口『後払い現金化』利用してしまった男性…利息は“年利換算1500%”

更新:2021/02/23 18:34

 新型コロナウイルスの影響で経済的に苦境に立たされる人が増える中、新たな“ヤミ金”が横行しているといいます。いったい、どのような手口なのでしょうか。

 大阪市内で清掃業を営むAさん(35)。新型コロナウイルスの影響で仕事が減り続ける中、インターネットで『後払い現金化』と呼ばれるサービスを見つけました。

 (Aさん)
 「後払いのキャッシュバックみたいな感じでお金が得られると。最短で30分とか15分とか。信用情報に傷がつきません、気軽に使ってください、みたいな感じのサイトでしたね。」

 その仕組みは次のようなものです。まず代金後払いで2万9000円の英語教材を購入します。その後、商品のレビューを書き込むと、報酬として1万6000円が銀行口座に振り込まれ、購入代金2万9000円は20日後に支払えばいい、という流れです。

 Aさんには実際に英語教材が届きました。

 (Aさん)
 「その辺に売っている英語の教材を写しているだけじゃないのかなと。まじでこういうの届くんやと思いましたね。名目だけだと思っていたので。全然読まなかったです。ただ単にお金が入ればいいと思っていたので。」

 司法書士は、このようなサービスについて、商品そのものには価値が無く、売買契約を装った違法な貸金業だと指摘します。

 (司法書士 前田勝範さん)
 「実質は売買契約と、キャッシュバックあるいはレビュー代とか現金の交付、これが必ずセットになった契約になっていますので貸金業に該当する。一般的なケースで言うと年利に換算して600%~1000%。超高金利ですね。」

 つまりAさんの場合、実際には1万6000円を借りて、20日後に2万9000円を返すという単なる借金で、差額の1万3000円が利息になっているというのです。年利換算すると約1500%という法外な利率となります。

 Aさんは他にも同様のサービスを利用したといいます。怪しげなサボテンの絵を2万円で購入するなど合計6社で支払額は約20万円に膨れ上がりました。

 (Aさん)
 「アホやなと思いますね自分で。目先のお金だけにとらわれて、結局最終的な支払いにまであんまり頭が回っていなかったですね。」

 今年2月6日、ヤミ金などの多重債務者を支援する「大阪いちょうの会」は、電話相談会を開催しました。『後払い現金化』の相談は去年の秋から相次いでいるということです。

 (司法書士 前田勝範さん)
 「徐々にこの『後払い現金化』というサービスが増え出して、蔓延っているような状態です。違法だと私も判断していますので、安易に現金が欲しくて飛びつくというのは決してやってはいけない。」

 金融庁は「被害状況を把握して警察などと連携して対応していきたい」としています。


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