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早くも酒の卸売り業者には注文増↑ 緊急事態宣言解除へ…飲食店の「期待と不安」
更新:2021/02/23 18:00
大阪・兵庫・京都の3府県が、3月7日の期限を待たずに、緊急事態宣言の解除をするように国に要請しました。
いよいよ出口が見えてきた緊急事態宣言。2月末に緊急事態宣言が解除された場合、兵庫県は3月7日まで、営業時間短縮の要請を現在の午後8時までから午後9時までとする方針です。これまで要請に応じてきた飲食店は…
(円山飯店神戸三宮店の店員)
「1時間でも延びた方がいいです。午後8時まででは皆さん食事ができないので困っている方が多いですね。」
歓迎する声があがる一方で、遅い時間帯の客が多いというミュージックバーの店主は不安を口にします。
(UndergroundGalleryMusicBar 千田麻里亜さん)
「今よりよくはなると思うんですが、(時短営業で)時間が間に合わないので、平日はおうちで過ごすことに慣れてしまっていて、時間を戻してもお客さんが街に戻ってくるのかなというところはすごく感じました。」
京都の木屋町にある居酒屋も手放しには喜べないようです。創業71年の「れんこんや」は、他府県からやって来る観光客の利用が多いため、まだ安心はできないといいます。緊急事態宣言が解除された後、飲食店などへの時短要請をどうするか京都府はまだ決めていませんが、店主の伊藤さんは大阪や兵庫と足並みをそろえた対応をとってほしいと話します。
(れんこんや 伊藤美紀さん)
「うちは京都外の客が多いし、人が動くようになると余計そうなると思うので、その時に足並みがそろっていないと混乱するんじゃないかなと、個人的には心配ですね。」
しかし、緊急事態宣言の解除を見越した動きは着実に広がっていて、大阪の梅田にある酒の卸売り業者では、最近、飲食店からの注文が増えているといいます。
(伊吹屋 小牟礼隆之さん)
「増え始めたのは先週・先々週ぐらいですかね。開ける店が増えてきた感じですね。」
お好み焼き店の「どんたく堂山」は、1月14日以降ずっと休業していましたが、緊急事態宣言解除のめどが立ったことを受けて、2月19日から営業を再開しました。
(どんたく堂山の店主)
「1か月近く休んでいると体が言うことを聞かないし、仕込みの量もどんなもんか把握できないので、それもあって開けました。」
酒の卸売り業者は、徐々に経済活動の制限が解けて商店街に大勢の客が戻って来ることを期待しています。
(伊吹屋 小牟礼隆之さん)
「ゴールデンウィークまでには時短営業要請とかも無くなってほしい。去年のゴールデンウィークはつぶれちゃったので。人が行き交ってみんな楽しくお酒を飲んで、という感じになってほしい。」