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“4月以来の時短営業要請”で兵庫の飲食店は…『余った野菜を駅前直売』など対策も
更新:2021/01/12 18:00
兵庫県では、1月12日午後3時から新型コロナウイルスの対策本部会議が開かれ、緊急事態宣言の対象に加わった際の対応などが協議されました。
(兵庫県 井戸敏三知事 1月12日午後3時ごろ)
「(緊急事態宣言が)発出されることを前提に、その後の対応について相談させていただきたい。」
兵庫県では1月12日から神戸市・芦屋市・西宮市・尼崎市の4市で時短営業要請が始まりました。居酒屋など酒類の提供や接待を伴う飲食店に対して、1月12日から2月7日まで、営業時間を午後9時までに短縮するよう求めていて、応じた店には1日当たり4万円の協力金が支払われます。兵庫県が営業時間の制限を求めるのは去年4月の緊急事態宣言以来です。
(焼鳥こにし店長)
「ゴールデンタイムがその時間(午後9時から)くらいなので正直辛い部分はありますね。」
(バルトロロッソ店長)
「残念というか、日々が大変ですね。できる限り店は開けときたいなと思っている。どれだけ短くなっても。」
神戸・三宮の居酒屋「農家うたげ。」では、時短営業による利益の落ち込みをカバーしようと、様々な取り組みを進めています。地元の農家と年間契約して仕入れている野菜が、店だけでは使いきれないため、駅前で直売しています。
(野菜を買った人)
「新鮮だから助かります。」
「廃棄するのはもったいないから市場で売れるなら売った方がいいんじゃないですかね。」
さらに、店で人気だったというかぼちゃのチーズケーキやオードブルのテイクアウト販売などで、窮地をしのぎます。
(「農家うたげ。」を運営する情熱ダイニング 池原晃喜社長)
「ピンチはピンチでしかないんですけれども、でも3年後5年後から見たら、あの時があったからこういう変化ができた、こういう取り組みができた、というような新たな事業の懸け橋になるようなことをやっていきたい。」
兵庫県では1月12日には新たに161人の新型コロナウイルス感染が確認されています。