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出火の5秒10秒15秒後に何が…京大防災研が京アニ放火事件をシミュレーション

更新:2019/08/06 17:31

 京都アニメーションの放火殺人事件で、京都大学防災研究所のシミュレーションの結果、出火から30秒後には建物の2階以上まで煙で充満していた可能性があることが分かりました。

 犠牲者を弔うため、8月6日も人々が献花に訪れています。

 「(病気で)家から出たくないと思う時もあったけど、家でアニメを見ていて勇気をくれたので頑張ってみようかなと思いました。」(福岡県から来た高校生)

 7月18日、京都アニメーション第1スタジオで起きた放火殺人事件。ガソリンをまいて火をつけ従業員を殺害したとして、青葉真司容疑者(41)の逮捕状がとられています。

 この事件を受け、京大防災研の西野智研准教授が外から見た建物の状況や報道で知った警察の現場検証の結果などを基に、煙の広がり方をシミュレーションしました。この結果、犠牲者がわずかな時間で逃げ場を失っていた可能性があることがわかりました。

 らせん階段近くで火をつけられたガソリン。シミュレーションによると出火後の状況は…

 【5秒後】
 煙は吹き抜けのらせん階段を通って3階部分に流入。

 【10秒後】
 火元となった1階は1000℃に達したとみられています。

 【15秒後】
 3階では腰の高さ近くまで煙が充満。3階のらせん階段付近はすでに200℃を超えたと推定されます。2階では頭上付近に煙が立ち込めたとみられます。発生当時、建物の2階にいた京都アニメーションの男性社員。刻一刻と煙が広がる様子を目撃していました。

 「15秒くらいで、らせん階段からマッシュルームみたいな黒い煙がもあーって上がってきて、これはやばいなと。」(当時2階にいた京都アニメーション社員)

 【30秒後】
 3階のらせん階段付近では300℃以上に。2階も空間のほとんどが煙で充満し、150℃を超えるところもあったとみられます。

 「周りがどんどん暗くなっていった。手を伸ばしたら見えない感じ。」(当時2階にいた京都アニメーション社員)


 男性は2階のベランダから飛び降りて一命をとりとめましたが、警察によりますと、今回の事件で犠牲になった35人のうち、31人が2階以上で死亡。死因のほとんどが焼死だったということです。シミュレーションした西野准教授はこう指摘します。

 「今回は吹き抜けのらせん階段、それから内階段にも扉がついていなかったので、極めて早期に煙が上の階に拡散し、避難が難しくなった可能性がある。」(京都大学防災研究所 西野智研准教授)

 一方、青葉容疑者のやけどの容体は今も重篤で、動機などの解明には時間がかかりそうです。


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