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北大阪急行の箕面延伸が3年延期 阪大「学生・教職員の利便性確保を検討中」

更新:2019/05/16 17:18

 大阪府北部を走る「北大阪急行」を箕面市まで延伸させる計画は開業目標が当初の2020年度から3年延期されることになり、周辺には影響も出ているようです。

 2016年度から工事が始まり、2020年度開業を目指していた北大阪急行の新駅「箕面萱野駅」と「箕面船場阪大前駅」。今年の公示地価で駅近くの土地が大阪府内でダントツの上昇率1位となるなど、期待度が現れていましたが…。

 「3年間ほど工期が延長ということになりました。予想外のことですね」(箕面市鉄道延伸室 川岸英夫室長)

 その原因は…。

 「工事の中で基礎杭を打ち込むために地下を掘ったところ、予定外のものが出てきたということです」(記者リポート)

 地中から現れたコンクリートの壁。昔ここにあった国道に沿って作られた擁壁とみられています。鉄道の基礎杭を打ち込む予定だった場所に、厚さ最大1.4メートルの壁が全長150メートルにわたり残っていることがわかったといいます。この想定外の撤去工事や用地買収の遅れも重なり、2020年度だった開業目標は2023年度まで延期されることになったのです。

 「そのコンクリート擁壁は民地の部分の下にあったので、当初やったボーリング調査には当たらなかった。延期は3年を目標としているが、1日でも早い開通が望ましいのはわかっているので、そこに向けて関係者一同努力していきたい」(箕面市鉄道延伸室 川岸英夫室長)

 しかし、この延期で最も影響が大きいのが、新駅の名前にも入っている大阪大学です。2021年度から外国語学部のキャンパスを新駅前に移設して、3000人以上の学生や教職員が北大阪急行で通う予定でしたが、駅開業が間に合いません。

 「最初、正直驚きましたよ。うわっと思いましたよ、本当に。ただ怒っても開通が早くなるわけでもないので。あとはどうやって学生・教職員の利便性を確保すべきなのかと、一生懸命考えているところです」(大阪大学施設部 板野晃治課長)
 Q.移転はどうする?
 「バスなどの交通手段を確保できるとするならば、多少の影響はあると思いますが学生にとってはそれほど大きなダメージはないだろうと判断させてもらって、予定通り進めます」

 大学に通う学生は…。

 「駅が近くにないのに移転されてもな、というのがちょっと正直な気持ちです」(大阪大学の学生)
 「便利になると思っていたのでちょっと残念でしたけど、千里中央駅から歩けると聞いたのでそこまで影響はないかな」

 箕面市は工事が延期になっても総事業費650億円に変更はないとしていますが、期待が集まっていただけに各方面に影響が出てくるおそれもあります。


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