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「かけ子」拠点を摘発、名簿1300人分押収 増加する特殊詐欺

更新:2018/12/06 19:10

 5日夜、大阪府警が東京都内の特殊詐欺グループの男3人を逮捕しました。拠点からは大阪府内の高齢者など約1300人分の名簿が見つかりました。

 「大阪府警の捜査員に連れられて特殊詐欺のアジトから男がでてきました」(木村富友佳記者リポート・5日)

 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、いずれも住所・職業不詳の溝口拓海容疑者(20)、岡野雄一容疑者(25)、佐川楓容疑者(23)の3人です。特殊詐欺グループで被害者に電話をかける「かけ子」とみられています。

 「友達と株を買ったが、騙された。今日中に返さないと横領で訴えられる。300万円を貸してほしい」(※息子を装った電話の概要)

 警察によりますと、溝口容疑者らは4日から5日にかけて大阪府内の70代の女性に息子を装って電話をかけ、現金300万円をだましとろうとした疑いがもたれています。東京都内の拠点からは約1300人分の名簿や携帯電話40台などが押収されました。名簿には電話番号が記され、大半が大阪府内の高齢者のものだったということです。

 特殊詐欺事件は被害額が大きく、警察も対策を強化。去年は全国で「かけ子」の拠点68か所を摘発。“騙されたふり作戦”で現金などの受け取り役は912人を摘発しています。大阪府警は専門部署を発足し、啓発活動にも取り組んでいます。しかし、大阪では被害件数が増加傾向で、先月は1か月間の被害としては過去最悪となる251件でした。

 銀行なども高齢者の振り込み額の上限を設定したり、職員による声掛けなどで被害防止に取り組んでいます。ところが、犯行グループが被害者の家を直接訪れてキャッシュカードを騙し取るなど、周囲の警戒の目に触れないようにする手口も増えているということです。

 警察は今回逮捕された3人の認否を明らかにしていませんが、東京を拠点にした特殊詐欺グループが大阪の高齢者を中心に電話をかけていたとみて、実態解明を進める方針です。


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