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「旧真田山陸軍墓地を国立墓地に…」大阪市長が国に要望 

更新:2018/11/08 19:21

 大阪市にある旧真田山陸軍墓地には戦没者ら1万人以上が眠っていますが、台風で墓石が倒れるなど劣化が進んでいます。吉村市長はこの墓地を「国立墓地」として整備するよう国に求めていて、8日に要望書を提出しました。

 大阪市天王寺区の真田山。木々に囲まれた静かな土地に墓石が整然と並んでいます。明治4年(1871年)につくられたこの「旧真田山陸軍墓地」には、西南戦争から太平洋戦争まで戦没者1万3000人以上が眠っていますが、戦後70年を過ぎ劣化が進んでいます。お参りに来る遺族も減り、墓石の多くが誰をまつっているのかわからない状態に。9月の台風21号では約50基の墓石が倒れるなどの被害が出ました。管理を担ってきた団体は、このままでは墓地を維持することができないと話します。

 Q.費用は足りている?
 「やはり足らない状況ですね」(真田山陸軍墓地維持会 田中正紀事務局長)
 Q.行政に費用負担を求めたりは?
 「以前は何度か要望したと聞いているが、あまり前向きな回答じゃなかったと思う」

 終戦後、国が所有し大阪市が管理することになったこの墓地ですが、責任のあいまいさから十分に手入れが行われませんでした。見かねた民間企業の社長が維持管理を担う団体をつくり、寄付金などを元に清掃や補修を続けてきましたが、墓地全体の修復には数億円かかる見込みで、とても賄いきれないといいます。

 今後必要になる費用を誰が負担すべきなのか。先月31日に墓地を視察した大阪市の吉村市長は、国が「国立墓地」として整備を進めるべきという考えを示しました。

 「国を守るため家族を守るために命を落とされた先人ですし、平和を誓う墓地として整備していく必要がある」(大阪市 吉村洋文市長・先月31日)

 吉村市長は8日に官邸を訪れて菅官房長官と面会し、安倍首相に宛てた要望書を手渡しました。

 「国立墓地にすべきだという要望をしました。官房長官からは責任を持って対応したいというお答えでした」(吉村洋文市長)

 吉村市長は大阪市としても来年度から参道の整備などを進めるとしています。


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