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特殊詐欺グループのアジトは“民泊” 「滞在費が安い」「怪しまれない」で悪用も

更新:2018/06/14 19:09

 15日の法律施行を前に、民泊のリスクが露呈しました。13日夜に摘発された特殊詐欺グループの拠点は、大阪市から許可を受けた違法でない「民泊」でした。

 「大阪府警の捜査員に連れられて、男が出てきました」(木村富友佳記者リポート)

 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、職業不詳の伊澤隆容疑者(27)と自称・須藤駿容疑者(20)ら3人です。警察によりますと、伊澤容疑者らは13日午前に岸和田市の80代男性に孫を装って「株に手を出して失敗してしまった」などと嘘の電話をして、現金750万円を騙し取ろうとした疑いが持たれています。男性は詐欺に気付き、被害はありませんでした。

 「こちらが今回摘発されたオレオレ詐欺グループがアジトとして使っていた民家なんですが、実は『民泊』として貸し出されていました」(鈴木滉正記者リポート)

 アジトとして悪用されたのは、許可を受けた「特区民泊」でした。伊澤容疑者らは今年4月中旬以降、少なくとも大阪市内の民泊5か所を転々としていたということです。警察によりますと、適法の民泊でも「滞在費が安い」「出入りが怪しまれない」などの理由で悪用されるリスクがあるといいます。

 15日に施行される「民泊新法」を前に、顔の見えるビジネスも始まっています。浪速区の簡易宿所(ボン ホステル)では、先月中旬からフロントで付近の民泊のカギを受け渡す代行サービスを始めました。スタッフが24時間顔を合わせて対応し、民泊の悪用を少しでも遠ざけたい狙いもあります。

 「対面で直接ゲストの顔を見てチェックインできるのが最大のメリット。安心安全の民泊を提供するのが一番、最大の目的」(代行サービスを行う 羽毛田恒祐さん)

 特殊詐欺グループの拠点となった民泊からは名前や住所、電話番号が書かれた5万7千人分の高齢者の名簿や携帯電話約50台などが押収されていて、警察は摘発を逃れるため頻繁にアジトをかえていたとみて調べています。


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