安倍晋三元総理が銃撃されて死亡した事件で、逮捕された山上徹也容疑者(41)が取り調べに対して「銃を作るたびに山中で行った試し撃ちはこれまで10回以上に上る」などと供述していることがわかりました。

 7月8日に奈良市で参院選の遊説中だった安倍元総理が銃撃され殺害された事件。事件後に設置された献花台には連日多くの人が花を手向けに訪れていますが、奈良市は、周辺で歩行者が通りにくい状況が続いていて、安全確保のために7月19日の朝に献花台を撤去することにしています。

 (献花に訪れた人)
 「最後にご挨拶できればと思いまして。日本にとって貢献してくださった総理だと思っています」
 「日本の政治を支えてくださってありがとうございましたという感謝の気持ち。自分もできる限りできることを頑張りたいと思いますというのを手を合わせながら思っていました」

 逮捕された山上徹也容疑者は、手製の拳銃を使用し、自宅からは犯行に使ったものと別の手製の拳銃数丁が既に押収されています。捜査関係者によりますと、山上容疑者は調べに対して「銃を作るたびに奈良県内の山中で試し撃ちした」「これまでに10回以上山に行った」と供述しているということです。山中からは、弾の痕のようなものが複数ある木の板やドラム缶などが押収されています。

 警察は、山上容疑者が威力や精度を上げるために銃の改良を繰り返して入念に準備していたとみて調べています。