北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故。5月4日時点でも乗客・乗員12人の行方が依然としてわかっていません。観光船「KAZUⅠ」は水深約115mに沈んでいて、船の中に人が取り残されている可能性も指摘されています。そんな中、今後の船への捜索はどのように行われるのか。神戸大学大学院の若林伸和教授は「水深115mでの作業には「飽和潜水」と呼ばれる特殊技術が必要で、この海域は潮の流れが速く高度な技術が要求される」と話します。さらに「行方不明者の捜索」や「船の引きあげ」などに費用はいくらかかるのか。過去に沈没船から戦没者遺骨引き上げの事業に携わった経験がある元厚生労働省の官僚・豊田真由子さんの見解も交えて、若林伸和教授に解説していただきました。