大阪市にあるマンションを取材班が訪れると、ベランダにはネットやCDなどがぶら下がっている状況でした。これはハト対策だといいます。数年前からハトの大群が飛来してくるようになったということで、周辺の住民らが怒りを募らせています。その原因は“ある男性によるエサやり行為”でした。取材班が男性を直撃しました。

ハト被害に悩む住民たち

大阪市内にあるマンション。特に異変があるようには感じませんが、周辺を見てみると、道路には鳥のフンとみられる跡があちらこちらで見受けらます。
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(近所に住むAさん)
「だいたいここの木、この電柱と、マンションの上に鳥たちが待機して、エサをまいてもらうのを待っている感じです。ここ数年はずっとフン害に悩まされていまして、すごく音もうるさいですし…」

Aさんによりますと、マンションに住む男性が数年前からハトにエサを与えるようになったといいます。
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Aさんが撮影した映像を見てみると、少し窓が開いた4階の部屋。すると次の瞬間、次から次へと白い何かを下にまく様子が映っています。

(近所に住むAさん)
「ブラインドの間から手だけを出して、エサを何回も、何回どころじゃないです。衝撃を受けました」

別の住民にも話を聞いてみると…。
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(地元住民)
「近所、みんな迷惑かけている。洗濯物なんか干されへんし、たまご産むし。もうハトがいっぱいおるからね」
(隣のマンションの住民)
「動物をかわいがるのはええけど、自分が責任を持たないと。周りに迷惑がかからないようにしてやってほしい」
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周辺の住宅ではベランダに鳥よけの網がかけられていたり、「ハトのエサやり禁止」などと書かれた看板も取り付けられたりしています。

50羽以上集まるハト エサをばらまく男性

一体、どんな人物がエサを与えているのでしょうか?6月7日、取材班が張り込んでみると…。

(記者リポート)
「現在11時前ですが、ハトがマンションの駐車場どんどんに集まってきています」
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徐々に集まってくるハト。屋根に一斉に飛来してきました。電線の上で密になるハトたち。そこに、1台の車が現れました。車から降りてきた男性。すると…。
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(記者リポート)
「あ、まいている。まいている」

容器からペットフードのようなものを投げると、駐車場に集まってきたハトが一斉に食べ始めました。その数は50羽以上確認できます。
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エサを与えた後、周辺の道路に水をまき、フンの始末などをしているようです。
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そして、この日の夕方。再び男性の姿が…。

(記者リポート)
「午後7時前です。男性がエサをまいて、そこにスズメとハトは集まっています」
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昼間と違い、夕方は米をまいていて、ハトだけではなくスズメの姿も。こうしたエサやりが毎日のように行われているといいます。

ハト対策をする男性の証言

6月11日。再び現場を訪れると、マンションの隣に事務所を構える男性に話を聞くことができました。

(マンションの隣に事務所を構える男性)
「2階のベランダもうちの屋上もすごいことになっていて、臭いとあと小さい羽根」
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ハトがとまるようなところにはハトよけを設置していて、ベランダには敷き詰められている状態です。男性の車にもすぐにフンが落ちてきます。
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(隣に事務所を構える男性)
「あかん!だんだんめっちゃ腹立ってきた。ほんまに6年ぐらいやねんて。そやから諦めモードやないけど。ご近所さんやから、もめたくはない。それははっきり言っとく」

「エサを与える行為自体は規制することができない」大阪市の条例

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6月22日午後1時すぎ。そろそろエサがもらえることを知っているのか電線にはハトの姿が。マンションの屋根には大量のハトが飛来していました。そして、車で男性が帰ってくると…。
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一斉にハトが駐車場に降りてきました。車を取り囲むハトたち。男性が降りてくると、手慣れた様子でエサをまきました。

(記者リポート)
「エサをたくさん与えられているからでしょうか。太ったハトがたくさん見られます」

大阪市では去年3月から『エサやり条例』が施行され、エサを与えること自体は認められていますが、フンや羽根などが散乱しないように掃除することが義務付けられています。しかし…。
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(記者リポート)
「男性がエサをまいてから約1時間が経ちましたが、まだ清掃はされておらず、道路にはたくさんのフンや羽根が残っています」

こうした事態を大阪市は把握しているのでしょうか?問い合わせてみると…。

(区の担当者)
「周辺住民の苦情が出ているということで『自粛してください』と、口頭による指導・注意をしているところです。(Qそれより厳しい罰則は?)エサを与える行為自体は規制することはできないというところは、本人に対する指導のもとでは課題が残る」
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この日の夕方、いつものように米をまく男性。しかし、この日、雨が降っていたからか鳥たちはやってきません。何度米をまいても1羽も来ませんでした。

(記者リポート)
「エサがまかれていたマンションですが、あたり一面に米が落ちています」

まいた米を放置。これで掃除ができていると言えるのでしょうか。

男性を直撃 言い分は?

取材班は6月23日、ハトにエサを与えていた男性を直撃しました。

(記者)「すいません!こちらでいつもエサまかれてますよね?」
(男性)「減らしていってますね。すぐに(エサを)やめたらかわいそうやから」
(記者)「この辺にフンをたくさん落とされて…」
(男性)「ここだけではなく、あちらこちらでもエサはやってはるし、ハトも数kmにわたってエサを食べに行っていますのでね。そのフンを全部私の責任にされようとしてますやんか。たまたまここに集まるから、ここで」
(記者)「たまたまって言われるかと、やはり集めていると思うのですが」
(男性)「集めているっていうか、集まってくる。やっていたら集まってきたんですよね、結局」

周辺のハト被害は「別の場所で他の人がエサを与えていることが原因」などと話す男性。
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(記者)「清掃をされいても、しきれていない部分もあるが?」
(男性)「待ってください。私が与えたエサは、だいたい9時間~10時間後ですやん、フンになるのは。ここにしているフンは私が与えたエサのフンと違いますから」
(記者)「迷惑をかけていないという認識?」
(男性)「そうですね。やめてみるならやめてもよろしいけどね。そういう形で…」
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取材に対して、「自分が関わっているフンや羽根などは掃除している」と主張する男性。もうやめるとも話していますが、いつまで続けるつもりなのでしょうか。

(6月28日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)