第1話
白鳥梓(市川由衣)は、小さな女子プロレス団体「白鳥プロレス」のオーナー社長の一人娘。その父が病死し、所属選手の魚沼まい(亜耶バネッサ)、向日葵(赤井沙希)、星薫(志田光)、須藤つかさ(山本ひかる)と四十九日を営んでいる最中、敵対するプロレス団体「青薔薇軍」の選手が経営者・郷原光司(水上剣星)と共に道場に現れた。郷原はプロレスをビジネスと割り切り、かつて白鳥プロレスから独立したのだが、赤字続きでポンコツ選手ばかりの弱小団体を、リングごと取り上げるつもりだったのだ。憤る梓たちは青薔薇軍と乱闘になる。 団体を存続させねばと願う梓だが、実態は借金だらけ。最後の興業と決意した試合の当日に、専属レフェリーの吉田にまで逃げられてしまう。 その日、日韓合作の超大作映画に出演するために来日したユ・ジホ(イ・ホンギ)は、一人街を歩いていた。韓国の有名スターであるジホは、母、イ・スンジャ(黒田福美)に女手ひとつで育てられたのだが、彼女は、東京にいるかもしれないという手がかりを残し失踪していた。忙しい毎日を強いる事務所社長・黒金信浩(桑野信義)のもとから逃げ出し、母の足跡を追うジホと出会った梓は、姿格好の似た吉田と彼を見間違えたあげく、「即席レフェリー」になることをお願いするのだが。