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【特集】親子で"燃え上がれ"プラモ愛!売り上げ伸びる「プラモデル」巣ごもりでハマる人増加?

2021年03月10日(水)放送

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新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす時間が増えたためでしょうか、プラモデルが売れに売れています。時間がある分、細部へのこだわり、そして親子の会話も深まっているようです。

父きっかけで息子がプラモデルに熱中

真剣な表情でひとつひとつパーツを組み上げます。大阪市東成区に住む小学4年の下西大陸君(10)。今、プラモデル作りに熱中しています。

(下西大陸君)
「難しい方がプラモデルができたときにうれしいし。全体的に楽しい。」
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きっかけは約1年前、父親の由一さん(44)がプラモデルを買ってあげたことでした。

(父・由一さん)
「おうち時間が増えたので、家でできることで何かないかなと考えて。自分自身が子どものときにプラモデルを作って楽しかったので、息子にも勧めたらすごくはまりだした。」
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お気に入りはガンダムシリーズ。コレクションはすでに20個以上になりました。
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(下西大陸君)
「『陸戦型ジム』がお気に入り。配色とかが結構好き。」

外出自粛をきっかけにプラモデルを始める人は増えています。

売り上げ伸びる「プラモデル」

今年2月の週末、模型専門店「スーパーキッズランド本店」(大阪・浪速区)を訪れると、大勢の人で賑わっていました。

(20代のお客)「小学生とか中学生の時にプラモデルを作っていて、新型コロナウイルスが流行して外に出られなくなったので、もう一回プラモデルを買い始めて、はまってきたという感じです。(子どものときより)クオリティが上がっていて、感動しながら作っていますね。」
 (親子のお客)「(以前は)年に数えるくらいしか作らなかったんですけれども、最近すごいペースで作っていますね。新型コロナウイルスで仕事が無くなってしまったので、余計家にいるようになって。作っている場合じゃないんですけど。」

以前のようなインバウンド需要がないにもかかわらず、入荷したらすぐに完売する商品も多いんだとか。店側もプラモデル人気の高まりをひしひしと感じています。
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(スーパーキッズランド本店 今井智司店長)
「去年の4月5月ぐらいから顕著にお客さまが増えています。体感的にはプラモデルだけですと、(前年比)1.5倍ぐらいは売れているんじゃないかなと。」
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国内のプラモデル販売額は、去年1月には約20億円でしたが、去年7月には34億円を突破。GoToトラベルが本格化した10月には一時的に販売数が減りましたが、第3波の感染拡大と共に再び増加に転じていて、新型コロナウイルスを取り巻く状況との間に関連性がうかがえます(経産省・生産動態統計より)。
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プラモデルそのものにも人気の理由が。最近はパーツごとに色分けされていたり、接着剤がいらないものも多かったり、初心者でも完成度が高いものが作りやすいのです。

(スーパーキッズランド本店 今井智司店長)
「非常にパーツ数が少ないが可動域は十分ある。手で持ってもフィギュア並みに動かせるような商品になっています。初心にかえって簡単なものを組み立てたい、もしくはお子さまと一緒に組み立てたいという方もたくさんいらっしゃいますので、そういったお客さまに好調に売れています。」

お寺や城などの模型も売り上げ好調

お寺やお城など木造建築の模型もあります。法隆寺は3万800円。高額な上、組み立てるのはかなり難しいといいますが、売れ行きは好調のようです。

(スーパーキッズランド本店 今井智司店長)
「元々買う人はいたんですけれど、その方たちも時間が増えていますので、より高度で時間がかかるものを組み立てる傾向が増えているのかなと考えています。」

塗料メーカー「売り上げが7~8倍」

プラモデル人気で思わぬ恩恵を受けた業界も。大阪府箕面市の塗料メーカー「シグナル」は、プラモデル用塗料の注文がひっきりなしに舞い込んでいて、発送作業に追われています。
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(シグナル・SHOWUP事業部 真野健太マネージャー)
「『うわーっ』と思ったのは去年秋前、夏過ぎぐらいですかね。去年の今ごろと比べると、(売り上げが)7~8倍になっています。」

元々は車やバイクなどの塗料を手掛けていましたが、3年前にプラモデル業界にも参入しました。
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車の塗装で培ったノウハウを活かして開発した金属のように見える色や、角度によって見え方が違う色など、独特の風合いが特徴です。プラモデル業界では新参者ゆえに知名度もなく苦戦を強いられていましたが、この1年で一気に浸透。今では塗料部門の売り上げの半分以上を占めるようになりました。

(シグナル・SHOWUP事業部 真野健太マネージャー)
「今までホビーに興味がなかった人も『模型を買ってみてこういう色を塗ってみたいな』と思ってもらえるようなカラーを開発していきたい。」

プラモデルを通じて親子の会話も広がる

再び、大阪市東成区の下西大陸くん。作り始めてから約3時間でプラモデルが組み上がりました。と、そのとき、父の由一さん、なぜか電動ドリルを持ってきました。
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(父・由一さん)「どのへん?」
   (大陸君)「このへん。あんまり深くやらないで。」
(父・由一さん)「これぐらいでいい?」
   (大陸君)「ストップ。」
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ドリルで傷を付けた上、ペンで黒く塗ってぼかしていきます。大陸君いったい何をしているのでしょうか。

(下西大陸君)
「ちょっと汚している。その方が“戦った感じ”が出る。」

ただ作るだけでなく想像力を掻き立てるアレンジも醍醐味のようです。

(下西大陸君)
「よしっ。(Q仕上がり具合はどうですか?)いい方やと思う。」
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戦場をくぐり抜けてきたようなくすんだ風合い。ドリルで付けた傷は銃撃を受けた痕に見えます。

(父・由一さん)
「普段聞けないこともプラモデルを通じて『この子は何を考えているのかな』とか、コミュニケーションをとれる時間が増えたことがいいところかなと思います。また自分もやり始めたいなと。大人になって自由に使えるお金も多少あるので、子どものころにできなかったことをしたいなという感じですね。」

アレンジ自在なプラモデルが、家族のつながりにも彩を添えたようです。

(3月10日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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