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「仕事があったらなんでもいい」コロナ禍で仕事探す『シニア世代』 若い世代の失業が増えてシニア世代が厳しい状況に

2021年02月26日(金)放送

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新型コロナウイルスの影響で雇用状況は悪化していて、去年の有効求人倍率は45年ぶりの大きな下落幅になりました。コロナ禍で職を失い生活に苦しむシニア層の就職活動を追いました。

就職説明会には定員の倍以上の応募

2月25日、大阪府豊中市で就職説明会が開かれました。参加したのは平均年齢68歳のシニア世代の人たち。そして、シニアを積極的に採用したい警備会社や清掃会社など4つの企業です。

【会社側の説明の様子】
「70歳以上の方であっても体力に自信があるという方であれば全然問題ないかと思います。」
「パートさん1人付いてもらってお仕事教えてもらう、希望される現場で先輩に教えてもらうという形。」
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【警備会社と参加者の対話】
 (会社)「お年を伺いしても大丈夫ですか?」
(参加者)「70歳です。」
 (会社)「気になるのは小学校か駐車場等の出入りの交通整備?」
(参加者)「仕事があったらなんでもいいですよ。やったことないんですよ。」
 (会社)「それでいいんですよ。未経験の方のほうが当社はありがたいんです。」
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この日は50代~80代の26人が集まりました。参加は先着順で、定員の倍以上の応募があったといいます。

(参加した71歳の女性)
「新しい職を探しにいろいろお話を聞きたいなと思って参りました。(勤め先が)ホテルだったんですが、コロナの影響をまともに受けまして、閉館になったので収入が減りまして。」
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今回の説明会を主催した団体によりますと、新型コロナウイルスの影響で若い世代の失業者が増えたことで、シニアの就職がより厳しくなったといいます。

(とよなか生涯現役サポートセンター 山田幸敏事業統括員)
「シニアがはじかれるという形になっています。スーパーなんかが今年は若い求職者が多いので、シニアは今年はいいですという形で仕事説明会のほうもご辞退されているところもあります。」

70代の元パート従業員も再チャレンジ

調理師を募集する会社の説明を熱心に聞く白崎惇子さん(78)は、去年9月まで大阪市内のレストランで調理師のパート従業員として働いていました。しかし、会社から「感染リスクを減らすため通勤時間が20分以上かかる人は辞めてほしい」と告げられ、通勤に約40分かかる白崎さんは辞めざるをえませんでした。ただ、他府県から通っていても辞めていない人もいるということで、白崎さんは「通勤時間は高齢者を切る口実だったのでは」と疑念を抱いています。

【調理師を募集する会社と白崎さんの対話】
(白崎さん)「朝早い分は別にいいです。電車かバスで通勤することになるので。」
  (会社)「電車やバスが動いている時間帯なら朝は大丈夫ですか?」
(白崎さん)「大丈夫です。」
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白崎さんはこの会社に履歴書を出すことを決めました。

(白崎惇子さん)
「もう1回チャレンジしてみようかなと思って。やっぱりそっち(調理師)しか行く道がないし。」

去年から仕事を探すも決まらず苦しい生活続く

最後まで会場に残って説明を聞いていた53歳の田中恵子さん(仮名)は、約10年前から大阪市内の結婚式場でパートとして調理補助の仕事をしていて、これまで月収は8万円ほどありましたが、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減して2万円程度になりました。

【調理師を募集する会社と田中さんの対話】
  (会社)「今までに似たようなご経験はありますか?」
(田中さん)「障がい者施設の中で調理をしたり…。」
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(田中恵子さん)
「こっちも必死ですから、食べていくのが。できたら長く勤めたいので。」
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去年10月から仕事を探していますが、なかなか決まらない田中さん。日に日に生活も苦しくなってきました。

(田中恵子さん)
「午後4時前くらいに買い物をするようにしています。割引シールはその時間に大体貼っていかれるのでそれを求めて。」

田中さんは警備会社で働く夫と、知的障害がある25歳の次男、そして大学4年生の三男の4人で暮らしています。夫婦の収入はあわせて20万円。毎月約6万円返済している住宅ローンも重くのしかかっています。スーパーで買う商品も割り引かれたものがほとんどです。早く仕事を見つけなければ苦しい生活は続きます。
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(田中恵子さん)
「苦しいです。まさかこんなに長引くとは思わないので。希望は持ちたいなとは思いますけれど、暗いと思ったらとことん落ちてしまうので、なるべく気持ちだけでも上向きにいかないとやっていけないと思うんです。」

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