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【特集】「ロレックス」品薄で価格高騰続く 1年以上探し続けても「買えない」SNSでは"ロレックスマラソン"現象も

2021年01月30日(土)放送

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スイスの高級腕時計メーカー「ロレックス」。人気の高まりから品薄となり、売買価格も高騰していますが、それでも購入希望者は後を絶たない状況です。その結果、1年かけて店舗を回っても買えないという人まで現れました。なぜ今「ロレックス」なのでしょうか。

「ロレックス」人気モデルは定価の3倍

高級腕時計の代名詞ロレックス。ラグジュアリーでありながら実用的でもあるデザインが多くの人を魅了しています。クォークサロン大阪(大阪・中央区)では海外から独自のルートで仕入れた並行輸入品のロレックスを専門に扱っています。

例えば「デイデイト」。正規店だと430万円程度ですが、この店では…。

(クォークサロン大阪 西口聖二GM)
「ロレックスの中でも最高峰のラインナップとして位置づけられています。価格は458万円です。」

並行輸入品は、正規店より安く販売されるのが一般的ですが、ロレックスは逆に大半の商品が定価を上回るといいます。
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中でも、最近特に人気があるというスポーツモデルの「デイトナ」は定価の3倍ほどの価格がつけられています。
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(クォークサロン大阪 西口聖二GM)
「(Q定価だといくらですか?)定価は130万円ほどです。(Qここでの販売価格は?)弊社の方で今349万円でございます。圧倒的な人気があるシリーズですので、需要と供給のバランスが完全に崩れてしまっているような状況。」

さらにレンタルも人気です。「KARITOKE なんばマルイ店」(大阪・中央区)では月額1万9800円(税抜き)で100万円以上するブランド時計を借りられますが、やはり選ばれるのはロレックスだといいます。

(利用客)
「もちろん高いですけれども、毎月2万円払うことは。価値からすれば相応かなと思います。こうやって着けちゃうと、気持ち的にはどうしても借りている物なので、自分のものになったらいいなという思いは当然あります。」

定価では最も入手困難「デイトナ」 SNSでは“ロレックスマラソン”

しかしロレックスを自分のものにすることはそう簡単ではありません。京都府に住む会社員のAさん(34)は1年以上前から定価では最も入手困難と言われるデイトナを探しています。

(ロレックスを探すAさん)
「デイトナが欲しくてちょっと回ろうかなと思っています。」

定価で購入するため百貨店内にある正規店にこの日も向かいます。店に入って10分、Aさんが出てきました。果たして買えたのでしょうか?

(ロレックスを探すAさん)
「いつも通り『無し』ですね。入店して『目当てのモデルありますか』と聞いて、『無いんです』という話で。少し雑談をして退店しました。」

Aさんは、デイトナを購入するために週1回は京都市内の複数の正規店を巡るほか、名古屋や三重まで足をのばしたこともありますが、それでもまだ買えていません。

Aさんのように定価でロレックスを買うために正規店を何店舗も回ることをSNSでは『#ロレックスマラソン』と呼ばれています。

(ツイッターより一部抜粋)
『正規店でデイトナ在庫確認するもお品切れ。』
『今日も銀座から5店舗程マラソンしましたが何もない。』

長い人で3年以上も“マラソン”をする人もいるという世界。

ロレックスの魅力と価格の高騰のわけ

Aさんもこの日、もう1店舗まわりましたが、やはり在庫はありませんでした。なぜ、そこまでしてロレックスが欲しいのでしょうか?

(ロレックスを探すAさん)
「実用時計としては最高峰ですね。普通の時計にプラスして資産価値が乗っかってくるので、そこに魅力を感じる人が結構多いのではないかなと思いますね。僕もそれを含めて好きになったという感じですね。」

時計専門誌が運営するサイト「時計の総合ニュースサイトWatchLIFENEWS『週刊ロレックス相場』」によりますと、ロレックスのコスモグラフデイトナ(Ref.116500LN,黒)の実際に取り引きされる売買価格は年々右肩上がりの傾向が続いた結果、10年前の2011年1月7日は98万円でしたが、2021年1月22日には289万円と、3倍近くになりました。

なぜここまで価格が高騰したのでしょうか?ロレックス専門店によりますと、中国などの経済成長とともにロレックスの需要が高まり、供給が追い付かなくなってきたからだといいます。さらに…

(クォークサロン大阪 西口聖二GM)
「新型コロナウイルスの影響で、スイス本国のロレックス社も昨年度は生産をストップして、一時的に流通量が減ったというのが、相場が上がる要因としては挙げられます。」

また、ロレックスはデザインが大きく変わらず耐久性もあるために資産価値が高いとされ、コロナ禍で現物資産として注目されています。ただこの状況に専門店も困惑しています。

(クォークサロン大阪 西口聖二GM)
「実際のところは“買えるお客さま”が昔と比べるとちょっと少なくなってしまった印象。もっと買いやすい相場になってくれればいいなと思う部分も多少はございます。」

「訪問100回」でデイトナを購入「信頼関係を築いてやっと買える」

複数の正規店を何度も回る『ロレックスマラソン』の末、実際に定価で購入できた人もいます。大阪市に住む会社員のMさん(30)です。元々時計好きで、以前からロレックスの人気モデル・デイトナに憧れていました。そして30歳を節目に購入を決意しましたが、その道のりは苦難の連続だったと言います。

(ロレックスを購入できたMさん)
「私は運が良いほうだったので、大体、訪問100回程度で購入ができたのですけれど、会社の帰りに平日は行ける日はほぼ毎日通っていましたね。何度も何度も同じところに通って、何度も何度もくじけそうになりながら。在庫を確認しても無いと断られてやっと買えるので。」

あくまでMさんの個人的見解ですが「通い続けたことが購入につながったのでは」と推測します。

(ロレックスを購入できたMさん)
「やはり足繁く毎日通って顔を覚えてもらうことだと思います。『デイトナありますか?』から始まって、たあいもない日常会話から始まって、信頼関係を築いてやっと買えるという形ですね。」

コロナ禍に沸くロレックスブーム。その針はまだまだ止まることはなさそうです。

(1月29日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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