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【独自】アストラゼネカから"ワクチン原液製造"委託された『JCRファーマ』安定供給に貢献するために決意「やるしかない」

2021年01月26日(火)放送

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新型コロナウイルスの収束のため期待されるワクチンですが、イギリスの製薬大手「アストラゼネカ」のワクチンの原液製造を委託された兵庫県の工場にMBSのカメラが初めて入りました。

ワクチンの原液製造委託された「JCRファーマ」

兵庫県芦屋市にある医薬品製造会社「JCRファーマ」。イギリスの製薬大手・アストラゼネカは、新型コロナウイルスワクチンの原液を日本で製造するため、この会社と委託契約を結びました。
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アストラゼネカは、日本政府に1億2000万回分を供給することで合意していて、今、認可申請に向けた治験が進められています。

(アストラゼネカ 田中倫夫執行役員)
「生きているウイルスを培養してワクチンにまで仕上げていくとなりますと、普通の化学製品の合成とは非常に違った繊細な技術あるいはプロセスが必要になります。JCRファーマはその領域での経験を非常に豊富にお持ちでしたし、そこにいらしゃる方々の能力の高さもございましたので。」

JCRファーマは、遺伝子を組み替えたり細胞を増殖させたりして作られるバイオ医薬品の製造技術を持つ希少なメーカーとして、アストラゼネカからワクチン製造の打診を受けたといいます。ところが…。

(JCRファーマ 芦田信会長)
「はじめは断りましたから。『それは無理でしょ』と。我々の研究開発の中でワクチンというのは全くやったことがない分野だったんですね。」

一旦は申し出を断りましたが、国内での安定供給に少しでも貢献できるならと、ワクチンの原液製造を引き受けることを決めました。

(JCRファーマ 芦田信会長)
「遺伝子治療をやっているチームがあるんですね。『できないことはないんじゃないかな』という意見があったので。『やり出したらやるしかない』というところがうちの会社にはあるので、チームを作ってやってみようと。」

ワクチンの原液製造工場を初取材「テストでは順調に進めることができた」

承認後、すぐにワクチンの原液製造が始められるよう、神戸市内にある工場では、着々と製造に向けた準備が進められています。今回初めてMBSの取材班が工場に入ることを許されました。
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(JCRファーマ研究本部 岡本将隆さん)
「こちらがワクチンを製造する予定のエリアです。(Q大きなタンクがありますが?)こちらがアストラゼネカのワクチンの原薬(液)のメインとなる工程の培養器です。ウイルスの種をこちらで増殖させる。」

今回のワクチンでは、まずアストラゼネカがチンパンジーが持つ風邪のウイルスを無毒化し、そこに新型コロナウイルスの遺伝情報の一部を組み込んだものを作ります。これをJCRファーマが、特殊な液体の中で培養して増殖させ、精製することで、ワクチンの原液が出来上がります。

(JCRファーマ研究本部 岡本将隆さん)
「我々の技術があったらできるなと。(製造)テストでは思っていた以上に順調に進めることができました。」

工場内の実験室では、製造中のワクチンに異物が混入していないかどうかを確認するための訓練も行われています。

(JCRファーマ 芦田信会長)
「失敗ができないというようには感じています。ワクチンもこういう時に作れと言われたら作るのが我々の使命かもしれないと。」

新型コロナウイルスの早期終息を願って、ワクチンの国内製造に向けた準備が加速しています。

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