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【特集】「受かりますように!コロナにかかりませんように!」受験シーズン到来 家での入試はアリ?『オンライン入試』動き出す大学も

2021年01月06日(水)放送

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大学入試センター試験に代わり今年から導入される『共通テスト』。第1日程は1月16日・17日です。いよいよ入試シーズン到来ですが、受験生も学校側も新型コロナウイルス対策に追われています。一方で新たな動きも加速しています。自宅でも受験できる「オンライン入試」の模索が始まっています。

「合格もコロナも」受験生の神様へのお願い

お正月の大阪天満宮。今年も大勢の受験生が学問の神様のもとを参拝しました。ただ、お願いする内容は例年と少し違うようです。今年の受験戦争はコロナとの戦いでもあるのです。

(受験生)
「コロナがあったので、そもそも受験があるのかどうかも不安だった。」
(受験生)
「コロナにかからないように、しっかりと自分の志望校に、安全に健康に合格できるように祈りました。」

高校でクラスター発生 「来ないで」3年生でも塾に行けず

関西の高校に通う3年のAさん。自身は大丈夫でしたが、12月に学校でクラスターが発生し、休校となりました。

(Aさん)
「塾側から『すみませんが明日から来ないでください』という電話がきて。2週間ぐらいになりますかね、塾に行けていないのは。」

自宅での勉強には限界があるといい、不安を隠せません。

(Aさん)
「勉強会といったイベントや、模試とか、この時期は最後の模試なので、それも受けられなかった。自分でやるよりも塾に行った方が勉強ができるので、周りが模試を受けて点数が伸びている中で、自分はなかなか伸びないだとか、そういうところが一番つらいです。」

受験生をいかにして新型コロナウイルスから守るのか。各方面で対策が講じられています。

「体調チェック・密を避ける・換気」学習塾のコロナ対応

12月22日、京都市内にある学習塾「TOPΣ京進・京都駅前校」では、受験生らが最後の追い込みをかけていました。そんな受験生を新型コロナウイルスに感染させないため、塾側も対策に追われています。

(TOPΣ京進・京都駅前校 金子亜希奈主任)
「熱とか咳とか倦怠感をチェックする欄と、マスクしているかどうかを確認する欄があるので。これを書き終わったら消毒ですね。消毒をしていただいて、上がってもらう。」
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入り口では体調チェックと消毒。席は間隔をあけて密を避けます。寒い中でも教室の換気は欠かせません。
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さらに、飲食時の感染を防ぐため、休憩室も封鎖しました。

(金子亜希奈主任)
「普段は勉強や食事ができるスペースとして開放しているんですけれども、ブロックを置いて生徒が入れないようになっています。」

(受験生)
「新型コロナに自分は絶対にかかってはいけないという気持ちがあって、そこが受験とのプレッシャーも相まって、怖く思っています。」

「飛沫対策・医師対応・ブロック退場」近畿大学の入試のコロナ対応

大学側も例年にない対策を講じています。受験者数日本一を誇る近畿大学では、試験監督はマスクの上からフェイスシールドを被り、前方にはアクリル板も設置して、受験生の不安を取り除きます。
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体調不良を訴える受験生にはキャンパスに常駐する医師が症状などを聞き取ります。地方会場でもオンラインで対応。高熱の場合は再受験となり、医師が問題ないと判断した場合は、別室での受験となります。

(近畿大学メディカルサポートセンター 藤本美香医師)
「若い方は症状が本当に軽微で、何も症状が無くてもコロナ陽性と出てしまう。コロナかもしれないと思って対応しないと、もし試験会場で何かが起こったらいけないので、できるだけ安全な方向で対応させていただきたいと思っています。」
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試験終了後も気が抜けません。

(近畿大学入学センター 古久保潤一次長)
「門の方へ集中してしまう恐れがありますので、ブロック退場と言いまして、試験室ごとに退場を誘導することを導入しました。」
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毎年6000人を超える受験生たちが最寄り駅に向かって一斉に帰宅するため、会場ごとに時間をずらして帰宅させる方針だといいます。

今年度から『共通テスト』 大きく変わる試験内容

ただ、今年は新型コロナウイルス以外にも心配なことがあります。国は今年度からセンター試験を廃止し『共通テスト』を開始します。目玉であった記述式問題や英語の民間試験導入は疑問の声が相次ぎ、先送りになるなど、受験生は何度も振り回される形に。

学習塾によりますと、問題の内容はセンター試験と比べて大きく変わるといいます。

(TOPΣ京進・京都駅前校・英語担当 川嶋亘さん)
「共通テストはスピード重視になっている。例えば英語は、今までより難しい問題が出るわけでは絶対になくて、ただ大量に読んで即座に判断していかないといけないので、より深く深くというよりかは、短い時間で思考して短い時間で正答を出すという方に、おそらく情報処理の時代なので、そういう能力を求めているのだろうなと。」

『オンライン入試』を模索する立命館大学 「入試の形も変わっていかないといけない」

そうした中、既存の入試スタイルを見直す動きも出ています。立命館大学は、AIを使って生徒一人一人に合わせた学習システムを開発する「atama plus(アタマプラス)」とタッグを組み、オンライン入試の確立に向けて動き出しました。
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アタマプラスでは、すでに大手予備校と提携して「オンライン模試」を行っています。そのノウハウを活かし、今後2年間、立命館と共同研究を進めます。
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オンライン入試が導入されれば、自宅はもちろん、どこからでも受験が可能になります。一方で課題も。
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(atama plus 稲田大輔代表)
「会場に集まって入試をするのではなくて、いろんな所で入試に取り組むことになると思います。当然、不正が起こらないような仕組みを作っていかなくてはいけないと思いますので、そこがこれからの課題になるかなと思っています。」

カンニングを防ぐため、モニターで監視するなど対応策も検討しているということです。

(学校法人立命館大学 山下範久常務理事)
「入試はある意味古い日本の社会の形の象徴みたいなところがある。画一的で一斉に行っていくという。コロナに対して今どうするかだけではなくて、社会の形が変わっていく中で、入試の形も変わっていかなくてはいけないという風に思っております。」

コロナで不安要素が増す今年の受験。その一方で、これまでの仕組みを変えるきっかけになるかもしれません。

(1月6日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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