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元日のクリニック"発熱外来"...陽性反応の男性が「スーパー銭湯行ったらだめ?」奮闘続く医療現場

2021年01月04日(月)放送

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元日の大阪・心斎橋。ひと気が少ない街の一角に、忙しい年明けを迎えている場所がありました。

発熱の症状がある患者に検査 結果は?

医療体制が手薄になる年末年始。大阪府の要請に応じ、大阪市中央区の「小畠クリニック」では、1月1日と2日に発熱外来を開くことにしました。
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(小畠クリニック 小畠昭重院長)
「できる人間が手をあげなあかんから、ということでやっています。普段やったら12月31日は僕はユニバ(USJ)のカウントダウンに行って、今ごろ寝てますわね。」
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1月1日午後4時ごろ、前の日から38℃台の熱が続いているという60代の男性がクリニックを訪れました。新型コロナウイルスの可能性が否定できないため、15分ほどで結果がわかる抗原検査を行うことに。

【診療の様子】
(小畠院長)「飛沫が飛ばないようにするために(ビニールを)かぶってもらいます。それで、マスクをちょっと外してくださいね、鼻からとりますね。」
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検査キットのTの表示の下に赤い線が出れば陽性ですが、15分経っても反応はありませんでした。

(小畠昭重院長)
「インフルエンザもコロナも陰性。軽い誤嚥性肺炎なんかなと。抗生物質を出して様子を見てくださいということになりますね。」

「コロナ禍が終わった時にバテるかも」

通常の診療日なら、あとは薬の処方箋を出すだけですが、正月だけに“手間”もあるということです。

(小畠昭重院長)
「きょうはどこの薬局も開いていないので、必要と思われる薬剤だけ用意して。それを院内で調剤して渡すという形にしています。」

さらに、感染リスクを考えてスタッフの出勤を最小限に抑えているため、院長は慣れない事務作業にも追われます。

(小畠昭重院長)
「スタッフが1人でも熱を出したらアウトですから、そこに一番気を使いますね。今はアドレナリンが出ているから疲れが出ないですけれど、コロナ禍が終わった時にバテるかもしれませんね。」

検査で陽性確認 男性は自宅待機となったが…

その後、午後5時半ごろ、50代の男性が来院しました。発熱はありませんが、3日前から「におい」と「味」を感じなくなったといいます。

【診療の様子】
(男性)「においがしなくて、あれっと思いまして、コーヒーを飲みましたら味もしませんと。もっとにおいと味のするカレーを食べに行ったんですよ、あえて。カレーを食べてもまったく味がしないんですよね。」
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新型コロナウイルスの特徴的な症状の1つとされる嗅覚味覚障害。すぐ、抗原検査を行います。検体をキットに入れると、ものの30秒ほどで反応が出ました。

【診療の様子】
(小畠院長)「出ますね、陽性ですね。間違いないです。」
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陽性が確認されたら、発生届を作成し、保健所に報告して指示を仰ぎます。

(保健所に電話する小畠昭重院長)
「小畠クリニックの小畠と申します。ただいま1件、コロナ発生届をファックスさせていただきましたので報告です。」
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感染が確認された男性は、保健所から連絡が来るまでは自宅待機となります。

(小畠院長)「とにかく他の人とは接触しないようにしてください。保健所からの連絡を待ってください。」
  (男性)「スーパー銭湯とか行ったらだめですか?」
(小畠院長)「絶対だめ絶対だめ。もう絶対だめ!」
  (男性)「サウナは?」
(小畠院長)「あかん!人と接触したらダメやから、家から出たらだめ。」
  (男性)「ああそうなんですか。」

男性が症状を自覚したのは12月29日。すぐに市の保健所に相談したといいますが、受け入れ医療機関を教えてもらえず、1月1日まで検査を受けられませんでした。

(小畠昭重院長)
「29日に診断していたら隔離されていたのに、その間に誰かに移している可能性あるよね、あの感覚で動いていたら。『スーパー銭湯行く』とか言うてたから…ちょっと怖いな。」

保健所とのすれ違いも

保健所は、医療体制のひっ迫を防ぐため、緊急性などを考慮しながら医療機関を紹介しているといいますが、この日にクリニックを訪れた患者5人のうち、保健所から紹介を受けたと話したのは1人だけでした。

(保健所に電話する小畠昭重院長)
「僕らもやっていて全然患者さん来なかったら意味ないし、ちゃんとそのへん伝えてください。」

電話を終えた小畠院長は…

(小畠昭重院長)
「(保健所は)『病院名は伝えていません』やて。何のために俺ら届け出を出したんやてね。わからんな、ほんまにわからん。」

今年も医療現場の奮闘は続きます。

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