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【特集】『金魚』が商店街の救世主!?「金魚ストリート計画」GO!街全体を"水族館"に

2020年11月25日(水)放送

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閑古鳥が鳴く商店街に活気を取り戻したい。全国で様々な取り組みが行われていますが、奈良県のとある商店街では全ての店に、とってもかわいい「看板娘」を用意しました。その正体は「金魚」です。悩める商店街の救世主となるのでしょうか。

商店街の一大計画!スローガンは「金魚の泳ぐ街」

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日本有数の金魚の産地、奈良県大和郡山市。町の至る所に「金魚」が息づいていて、道にもマンホールにも金魚が描かれています。夏の風物詩「全国金魚すくい選手権大会」には全国から約2000人が集まり、その腕を競います。
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ただ、市の中心に位置する「柳町商店街」には活気がありません。柳町商店街・理事長の北谷光徳さん(58)に案内してもらいました。

(柳町商店街・理事長 北谷光徳さん)
「この駐車場のところも婦人服屋だったんですよね。(シャッターが閉まっている店を指さし)ここはパン屋さんでした。ことごとく無くなっているんですよね。」

商店主らの高齢化とともに店舗は年々減少し、最盛期に80以上あった店舗が今は半分以下に。買い物客の姿もほとんど見られません。
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そんな柳町商店街が半年前から一大計画を進めていました。柳町商店街が新たに掲げたスローガンは「金魚の泳ぐ街」。
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(柳町商店街・理事長 北谷光徳さん)
「店先にそれぞれ水槽を並べて、各店違う種類の金魚を入れて、見て歩いてもらうことによって“金魚の水族館”という形が完成するのかなと。」

秋祭りに向け着々と準備進む

こうして立ち上がったのが「金魚ストリート計画」。ほぼ全ての商店主が賛同し、秋祭り「柳神くん祭」で、各店の金魚がお披露目されることになりました。この日は商店街の店舗に金魚が入る水槽が運ばれていました。
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この地で三代、100年近くにわたって雑貨店を営んでいる馬場秀雄さん(75)。期待する一方でどこか冷静な部分がありました。

(雑貨店・スシヤ 馬場秀雄さん)
「これ(金魚ストリート計画)があるからといって、お客さんが来て必ず商売につながるとはならないですけど。人に来てもらわないと、どういう店があるかわからないですから、そういう意味ではいいチャンスかなとは思いますけどね。」

“初めて金魚を飼う人”も…飼育教室で熱心に質問する店主たち

金魚がやってくる前に商店主らを集めて飼育教室が開かれました。金魚は商店街の組合が購入しますが、実際に飼育するのはそれぞれの店です。初めて金魚を飼う人もいます。

(講師)「金魚は胃がないので満腹感を感じない。腹八分目、(えさを)たくさんやるよりも少なめの方が良いです。」
(参加者)「えさを食べないとか、病気の目安はあるんですか?」
(講師)「一番多いのはこれから水温が下がってくる季節には白点病というのがあるんですけど、体がかゆくなるので、(金魚が)水槽の中のものに体をぶつけるんですよ。」

不安もあってか、時間いっぱいまで質問が続きました。

約30種200匹が水槽に

お披露目の祭まで、あと4日。この日、店主らのもとに金魚が届けられました。近くの養魚場で買い付けられた約30種200匹が用意された水槽に、次々に入れられていきます。
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金魚の「朱文金」が届いたお店では店の人も思わず「かわいい」と拍手します。
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別の店では「オランダ獅子頭」という金魚が水槽に入れられていました。

にぎわう商店街 9000人が金魚を“堪能”

そして11月22日、柳町商店街の秋祭り「柳神くん祭」当日です。商店街は久しぶりに大勢の人でにぎわいました。金魚が「看板娘」です。
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やって来た子どもが店先にある金魚の入る水槽に駆け寄ります。
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なかでも、目を引いたのが…。

「めっちゃでかくね?」
「でか!でか!こんなやつおんの?」
「俺の手の2倍ある!」
「でかすぎやろ、さすがに。」
「頭がボコボコできてない?すげー!」

子どもたちが、その大きさに驚いていた金魚は「ジャンボオランダ」でした。
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この日、9000人が金魚を堪能しました。

金魚の種類はさまざまで、「ピンポンパール」に「丹頂」、「頂天眼」、「らんちゅう」など、色も大きさも見た目もさまざまです。優雅に泳ぐ金魚の姿は、もう立派な商店街の一員です。商店街を訪れた人たちは…。

(訪れた人)
「今まで一括りで金魚を見てたのが、いろんな種類があって楽しく見られた。」

(訪れた人)
「きょうは来てよかったねとは言ってたんですよ。」
「地元やけど初めて歩かしてもらって。」
「こんなところにこんな店があるんやなって。」

参加した店主「金魚がそばにいると、店自体が明るくなった」

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少し半信半疑だった馬場さんの雑貨店にも、お客さんの姿が。訪れていた子どもが水槽の金魚「キャリコ琉金」を観察しています。

 (子ども)「青と…黒と…赤。」
(馬場さん)「そやなあ。かっこいい?」
 (子ども)「なんかかっこいい!」

(雑貨店・スシヤ 馬場秀雄さん)
「金魚がそばにいるということで、活気づいたような感じがしますね。店自体が明るくなったように感じます。」

「まだ第一歩」10年、20年続けていきたい

金魚ストリート計画。「手ごたえあり」だったのでしょうか。

(柳町商店街・理事長 北谷光徳さん)
「『金魚ストリート計画』自体は今年、来年で終わるものじゃなくて、10年、20年とできたら続けていきたい企画なので、きょうはまだ第一歩なんですよね。完成じゃないので。これから、まだ見ぬ完成を目指して、ばく進していきたいと思います。」

(11月24日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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