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廃業危機の奈良の老舗ホテルに「地元客」続々 "GoTo"と"いまなら"効果じわり

2020年10月06日(火)放送

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新型コロナウイルスの影響で廃業の危機に直面した奈良の老舗ホテルが、かつての賑わいを取り戻しつつあります。支えているのは“奈良県版GoTo”とも呼ばれる、県民限定の『いまなら。キャンペーン』です。

創業100年を超える奈良県桜井市の「多武峰(とうのみね)観光ホテル」。10月4日に取材すると…

1b.jpg除菌スプレーを使って、従業員が客室を念入りに消毒します。次の客を迎える準備です。

(従業員)
「数倍の時間がかかりますし、何十倍も大変です。」

感染対策を意識した新たな「営業スタイル」を徹底します。お客さんがやって来ました。

(従業員)
「いらっしゃいませ。おつかれさまでございました。」
(「多武峰観光ホテル」上村晃生支配人)
「お熱を測らせていただいてもいいですか失礼礼いたします。36度5分でございます。ご主人さま、マスクおもちでございますか?」

10月1日からGoToトラベルの対象になった、東京の観光客の姿もありました。

(東京在住の中国人)
「(Qきょうはどうしてこちらに?)やはりGoToトラベルでしょ。」

「多武峰観光ホテル」では約40ある客室から、桜や紅葉の名所「談山神社」を一望できます。そんな老舗ホテルは創業以来、関東の修学旅行生を積極的に受け入れてきました。
5.jpg
しかし、今年3月取材をしたときは…

(「多武峰観光ホテル」営業部・松下麻友さん 今年3月)
「(台帳は)ほとんど真っ白ですね。キャンセルの斜線が続いているような形。本当にもう…何をしたらいいのかという状態。」

今年3月の売り上げは去年の3%にまで落ち込み、6月末まで休業を余儀なくされました。

今年7月1日。営業を再開しましたが…

(「多武峰観光ホテル」上村晃生支配人 今年7月)
「(Qきょうは初日ですが)きょうはゼロなんです。また少しずつでも回復していけばと思う。」
(「多武峰観光ホテル」営業部・竹本桂子さん 今年7月)
「(Q最近、予約の電話は?)ほとんどないですね。」

一時は廃業も頭によぎりました。そんな中、奈良県で今年8月下旬から始まった『いまなら。キャンペーン』。これは、奈良県民限定で県内の宿泊施設の利用料金が最大7割引きになるというものです。県民からは好評で、これまでに4万泊を超える予約がありました。県は予算5億円を追加で計上し、今年11月から第2期を実施すると発表。期間は来年2月末までです。

(奈良県インバウンド戦略・宿泊力向上室 桐田健吾室長)
「予約が非常に増加しているというお声もいただいている。県内の宿泊産業の回復、県民の奈良の再発見には取り組みたい。」

「多武峰観光ホテル」も『いまなら。キャンペーン』の効果を実感しています。10月3日、4日の宿泊客40人のうち32人が奈良県民でした。

(奈良・生駒市在住)
 「『いまなら。キャンペーン』とかフル活用させていただきました。お得感バッチリです。」
(奈良・桜井市在住)
「久々に伸び伸びと大きなお風呂に入って家族で楽しめました。ホテル側の配慮や消毒とか安心して過ごすことができました。」
「(Q久しぶりに皆で出かけてどうでしたか?)楽しかった。」

まだ修学旅行生の予約はキャンセルが続き、客層は大きく変わりましたが、希望が見え始めています。

(「多武峰観光ホテル」上村晃生支配人)
「こうして個人のお客様がお見えいただいているのも、新しいお客様に知っていただけるチャンスだと思って、その日その日に来ていただけるお客様を大切にしたい。」

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