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"デマ発信源"を追う店主『カラオケ喫茶でクラスター発生』Aさん~Iさんまで辿ったが...

2020年09月23日(水)放送

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「コロナのクラスターが発生した」というデマが拡散されたカラオケ喫茶。デマの出所を特定しようとマスターが自ら調査にあたっています。

カラオケ喫茶の常連客の間で広まったデマ

東大阪市にある「カラオケステージ絆」。マスターの大谷隆記さん(51)は、常連客の間で広まっている、あるデマに頭を悩ませています。

【常連客のメールより一部抜粋】
『先日カラ仲間から東大阪の絆に9人のクラスターが出たと報告あったわ、発表会で、、店で移り家族に移したら最悪やな』
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【常連客のメールより一部抜粋】
『知り合いから大阪のカラオケステージ絆には行かないようにと連絡がありました。』

常連客の間で出回っていたメール。店で開かれたカラオケの発表会で9人の感染者が出たというものです。
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実際に発表会は今年7月に開かれましたが、全員マスクを着用。感染者はもちろん出ていません。
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(「カラオケステージ絆」マスター 大谷隆記さん)
「涙が出ないぐらい腹立ちますね。誰に文句を言えばいいのか。」

自らデマの発信源を調査…見えてきた構図

なぜデマは広がったのか。大谷さんは調査を始めました。拡散した常連客ら一人一人に話を聞いていきました。すると、AさんはBさんから口頭で聞き、BさんはCさんからメールを受け取るなど、少なくとも約20人がデマを拡散していたことがわかったのです。

(「カラオケステージ絆」マスター 大谷隆記さん)
「『2~3人に私は言いました』というのがほとんどだったので。まさかこんなに早く回っているとは思わなかった。」

Cさんにデマをメールで送ったDさん。大谷さんはDさんに電話で問い詰めました。

【大谷さんとDさんの電話のやり取り】
(大谷さん)「うちへ行ったらあかんていうメールをDさんからもらったということで。どういう根拠でそれを言っているのかDさんに確認したくて。」
 (Dさん)「私もね、Eさんから聞いたので。なんかあったのかなと思ったんですけど。私もなんでかわからないけど、行かないようにと通達されたので。」

DさんはEさんから口頭で聞いたと話しました。

そのEさんにも大谷さんは事実を確認します。

【大谷さんとEさんの電話のやり取り】
 (Eさん)「噂が立っていたので。」
(大谷さん)「それ誰から聞きました?」
 (Eさん)「いや、名前は言われへんけど。」
(大谷さん)「なんで言われへんのですか?」
 (Eさん)「知り合いやから。なんか発表会で9人あったとか…。」
(大谷さん)「そんなんがあったら、ニュースになって保健所入って、うち営業停止なっているでしょ。」
 (Eさん)「Dさんにはコロナとは言ってないで。」
(大谷さん)「コロナかどうか知らんけど、これ営業妨害ですやんか。根源を突き止めたいんですわ僕としたら。メールで見たんやったらそれを教えてほしい。」
 (Eさん)「メールで見たことは確か。」

結局、EさんはFさんからメールを受け取ったと明かしました。

その後、大谷さんが追求した結果、Gさん・Hさん・Iさんまで辿りつきましたが、はぐらかされ、デマの発信源を特定することはできていません。

デマ拡散の心理的背景

一体なぜ、常連客らはデマを拡散したのか。精神科医の名越康文さんは「拡散の背景にはコロナへの恐怖や不安がある」と指摘します。

(精神科医 名越康文さん)
「恐怖心が蔓延してしまっている。明らかにコロナの実態よりも何倍にも膨らんでいる。一滴の悪意から、バケツいっぱい池いっぱいの拡散が始まって、ほとんどの人は不安や恐怖から『人に知らせてあげないと』と。そういうことだからいつまでも収まらない。」

訴訟も視野に発信源を追う

大谷さんは「デマによって大きな被害を受けた」として、訴訟を起こすことを視野に、発信源を探し続けています。

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