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【特集】生ゴミ・コンロにボートまで放置...条例違反BBQが激増する村!違反者に直撃取材...警察も出動

2020年09月21日(月)放送

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吉野の山々に囲まれた奈良県天川村。美しいその風景が、一部のマナー違反者によって脅かされています。拾っても拾ってもなくならないゴミ。その原因とは?取材班が直撃しました。

『バーベキュー禁止』天川村のいたるところに看板や横断幕

(記者リポート・今年8月末)
「たった今、天川村へ続くトンネルを抜けようとしています。『河川でのバーベキューは条例により禁止です』という看板が見えてきました。それも4つ続けて、大変見えやすい場所に設置されています。」

奈良県天川村に入るなり目に飛び込んでくる『バーベキュー禁止』の看板や横断幕。ここまでして注意喚起するワケとは?天川村役場住民課の弓場儀一郎課長に話を聞くと…
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(天川村役場住民課 弓場儀一郎課長)
「許されへんね。河川おりて、バーベキューして、持って帰るのめんどくさいから、全部荷物を置いて帰るような状態です。これ(バーベキューコンロ)そのまま河川に置いて、放置してあるような状態でございます。」

天川村は昔から大阪などの都市部からやってくるバーベキュー客などが出すゴミが問題となっていて、3年前には公共の場所でのバーベキューを禁止する条例ができました。

にぎわう有料のバーベキュー施設

そんな中、村では今年、約2500万円かけてバーベキューができる有料の施設『てんかわ天和の里バーベキュー場』を作るなど、環境への配慮もしながら観光客の誘致を進めています。(1区画6~8人で2000円・計20区画)

【施設の利用客ら】
(Qどこから来ましたか?)
「大阪の方からです。」
「絶対川がきれい。」
「自然がいっぱいです。」
「やっぱり大阪市内とかより全然気温が涼しい。」
(Qコロナやから屋外?)
「まあまあ、というのもあります。今年、全然遊べないからね。」

【施設を利用していた男の子】
「ボートで遊んだ。面白かった。」

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有料施設にはゴミ捨て場も併設されていて、これまでトラブルなどはなく、週末になるとこのエリアはいつも大盛況だといいます。

禁止エリアでバーベキューをする人たち

しかし、こうした施設を利用せずに、禁止された場所でバーベキューをする不届者が後を絶たず、今年は新型コロナウイルスの影響で特に急増しているといいます。天川村役場の職員らは毎週末パトロールを行っていて、取材班も同行させていただきました。すると…

(弓場さん)「おった?」
(天川村役場の職員)「奥の3人組が怪しいかな…」
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河川でバーベキューをする3人組を発見しました。弓場さん、拡声器を使って注意します。

(弓場さん)「バーベキューだめだよ、バーベキュー。バーベキューだめ。」
(バーベキューする人)「はい、今から消します。」
(弓場さん)「すぐ消してくれる?警察来るよ。」

すると…

(記者)「今、炭を持ちましたね。注意を受けて、バーベキューをしていた人が炭を片付けています。」

(弓場さん)「ゴミもちゃんと持って帰ってよ。」
(バーベキューする人)「はい!」
(弓場さん)「ちょっと怒っているな。あんなんまだまし。」

この3人組はその後、撤収していきました。

さらに別の場所でもバーベキューをしている人を見つけ、現場へ向かいます。

(弓場さん)「ゴミは持って帰るようにな。」
(べーべキューする人)「ああもう全然。全然持って帰ります。」
(弓場さん)「来た時よりもきれいにしてくれなあかんで。ちゃんと片付けてな。ゴミしたらあかんで。」

取材班が話を聞いてみると…
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(記者)「バーベキュー禁止を知っていましたか?」
(バーベキューする人)「知らなかったです。」
(記者)「有料のバーベキュー施設があるが使わないですか?」
(バーベキューする人)「下で遊びたいっていう。上でバーベキューするって、遊びに来てる意味がわからんというか。下で川の近くでっていう、まあそういう感じですね。」

天川村ではこうした条例違反の件数が今年4月以降で120件以上に上っていて、今年は特に多いといいます。

注意に従わない人…警察も出動

条例違反者に目を光らせているのは役場の職員だけではありません。弓場さんに電話が入りました。

(弓場さん)
「今、通報が入って。そこでもしているよって。住民さんからの通報。」

住民からの通報を受けて現場へと向かいます。すると、大きなテントを広げている集団を見つけました。

(記者)
「バーベキューをしてるようです。火があがっていますね。火があがっています。」

弓場さん、車から降りて、拡声器で河川にいる人たちに向かって注意を促します。

(弓場さん)「バーベキューしていますか。バーベキューだめですよ。30分ほどで警察来ますよ。やめてくれる。はよやめて。やめる傾向ないやろ。」

注意をしてもやめようとしません。完全に条例違反です。こうした場合はすぐに警察に通報します。

すると、バーベキューをしていた男性らがこちらに近づいてきました。
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(記者)「何されてたんですか?」
(バーベキュー客)「え?」
(記者)「バーベキューが条例で禁止されていますが。」
(バーベキュー客)「だから今からやめる言うとるやろが。」
(バーベキュー客)「火消しとったらええんやろ。」
(バーベキュー客)「もめるんすか、もめるんすか。」

その後、警察官が現場に到着し、しぶしぶ帰っていきました。

その後、夕方になると、観光客らが一斉に帰路につき、村の国道は大渋滞が発生します。観光客が帰った後のバーベキュー禁止エリアを再び取材班が訪れると…。

(記者リポート)
「河原には使い残した木炭や生ゴミと思われるゴミ袋が残されています。」

ゴミを放置して帰ることも条例で禁止されていますが、このあり様です。

翌日もゴミ回収作業をする住民ら

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ゴミの回収作業は1日では終わりません。翌日の月曜日には地元のボランティアらの手も借りてゴミの回収作業が行われます。大型のボートがそのままにされていたり、食材や調理器具などがそのまま放置されていたりと、マナーの悪さが際立っていました。

(地元住民)
「根比べかなと思いますね。みなさんここで生まれ育っている人たちは誰も汚い村を望んでないやろうから。」
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(天川村役場住民課 弓場儀一郎課長)
「観光客には来てほしいんですよ。観光客の人が川遊びに来て『あ、やっぱりきれいやな』という思いを持って帰ってもらいたいなと。ゴミのある村ではなく、ゴミのない村にしていきたいと思って、日々頑張っています。」

観光客に来てほしい一方で、一部のマナー違反者によるゴミの放置などで、地元住民の生活を脅かす状況にもなっています。天川村では今後、罰則付きの条例を作ることも検討されています。

(9月21日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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