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【特集】異様な数のハト...まだ続く迷惑エサやり!条例できたのにナゼ?!住民らは"市の対応"にも憤懣

2020年08月03日(月)放送

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大阪市内の住宅地で10年以上続いているというハトやカラスへの迷惑なエサやり。2019年、番組で取り上げると、市は罰則付きの条例を制定しました。しかし、エサやり集団は条例ができてもなお住民らを悩ませ続けていました。

10年以上…迷惑なエサばらまき行為

2020年7月、大阪市住吉区で取材をすると…数えきれないハトが電線に並んでいます。道路にもハトの大群が群がっていて、人が来ると一斉に飛び立ちます。ここにも。そこにも…ハトのお目当ては、大量のエサのようです。
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実はこの地域、2019年7月の取材でも確認していた、エサのバラマキ現場でした。この地域は10年以上前から迷惑なエサやり行為が続けられています。当時、周辺住民は…

「朝起きたらすごいですよ。びっくりしますよ。えっ!と思って。布団にフンされて、もうダメになっちゃう。」

住民たちが迷惑していることをどう思っているのか、取材班が直接話を聞いてみると…
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【記者とエサやり集団とのやりとり・2019年7月】
    (記者)「今何しているんですか?」
(エサやり集団)「ハトにエサやっています。」
    (記者)「なぜエサをやっているんですか?」
(エサやり集団)「なんとなくかわいそうやから。パンが余っているから。」
    (記者)「周辺の住民の方が困っているそうなのですか?」
(エサやり集団)「あ、そうですか。わかりました。」
    (記者)「そのあたりっていうのは…」
(エサやり集団)「そんなん聞いたことないんで、すいません。」
    (記者)「これからどこ行かれるんですか?」
(エサやり集団)「猫ちゃんのエサです。」
    (記者)「猫のエサはどこに?」
(エサやり集団)「いやもう、どこでもいいじゃないですか。」

我慢の限界に達した住民らは、悪質なエサやりを規制するよう、条例の制定を大阪市議会に要望しました。そして2019年12月に議会で可決され、条例が施行されました。

「住吉区の迷惑なエサばらまき行為をなんとか是正できるように、役所として動きたいと思っています。」(大阪市 松井一郎市長 2019年12月)

“片付けず”エサやり続ける集団に直撃

ところが、条例の施行後も変わらずエサやり行為は続いていたのです。2020年7月に撮影されたという視聴者提供の映像でも、無数のハトやカラスにエサをばらまく様子が映っていました。

条例はエサやり行為を規制するものではありません。エサやりの後にフンや残ったエサの後処理を行わず、改善命令にも従わなかった場合、5万円以下の過料が課されるのです。
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しかし2020年7月に取材をすると、現場にはエサの残骸やハトの羽、フンもそのまま放置されていて、条例が規定する『片付け』がされていないのは明らかです。

そして取材班が取材を続けていると、去年と同じエサやり集団の姿を見つけました。自転車に乗っています。記者が様子を見ていると…。
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(記者)「あっまいたね。今エサをまきましたよね。掃除せずに自転車に乗りながらエサをまいています。米かな。まいてるわ、まいてるね。」

エサをまいて、そのまま立ち去っています。

さらに駐車場に入ると、手際よく再びエサやりの準備をしています。

(記者)「カラスが集まってきていますね。駐車場でパンをまいています。掃除せずに行こうとしてる。」

条例施行後も続く迷惑行為。再びエサやり集団に直撃しました。
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【記者とエサやり集団とのやりとり】
    (記者)「今、掃除せずに行きましたよね?」
(エサやり集団)「・・・」 
    (記者)「条例違反になりますよ。掃除されないんですか?」
(エサやり集団)「・・・」

こちらの問いかけに答えることなく、自転車で走り去っていきました。

市「清掃に対応」 住民「エサやりっぱなし」

条例の施行から7か月が経った7月27日。大阪市は説明会を行いましたが、その説明に住民らの怒りが爆発します。

(大阪市の担当者)「約8か所ではエサやりを継続している状況ですが、立ち去ることなく清掃を行い、食べ残したエサ、抜け落ちた羽、フン尿が放置されている状況はほぼなくなっています。指導したエサやり行為後の清掃や立ち合いについては速やかに対応しており、その後の改善命令には至っていない所です。」

『清掃もされていて改善命令を出すには至っていない』というのです。これに対し住民は…
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(住民)「私が住んでる棟の裏は(エサを)やりっぱなしですよ。カラスが確実にワアワア騒ぐようになったし。」
(住民)「頭の上がホラー映画みたいですわ。60~70羽のカラスがついて回るんですよ。掃除をしてくれるのがまいた所だけであれば、道路や住居の屋上のフン尿被害は誰が掃除するんですか。」
(住民)「なぜ過料が発生しないのかが理解できないんですけど。」
(大阪市の担当者)「この条例はですね、エサをやった後の残ったエサやフン尿の掃除を義務付けるということで、パトロールの中では清掃はやられているという部分で…。」
(住民)「実際問題、掃除はしてないです。あなた方の目の前でいいかっこしているだけなんです。」

確かに、エサやり集団は取材班に気付くと…

(記者)「掃除をしているようです。」

ここぞとばかりに水をまき、掃除を始めました。よつんばいになり、たわしで道路をこすっています。人の目があるときは条例に違反しないように掃除をしているようです。

説明会の後、住民に話を聞きました

(住民)「今後の対策がしっかりと考えられてるのか、ちょっと疑問に思います。エサやり自体が禁止という方向になっていかない限りはずっとイタチごっこだと思いますね。」

条例を意識し、より巧妙となった迷惑なエサやり行為。解決の糸口は見えないままです。

(2020年8月3日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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