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『5人以上の飲み会自粛要請』専門家はどう見る?治療にあたる最前線医師からは"期待の声"も

2020年07月28日(火)放送

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大阪府では7月28日にそれまでで過去最多となる155人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認されました。最前線で治療にあたる医師からは「今後、重症者が増えるおそれある」と、懸念の声が上がっています。

『5人以上の飲み会の自粛要請』に大阪の街の人は?

大阪府では7月28日、新型コロナウイルス対策本部会議が開かれました。そこで決定したのが『5人以上の飲み会の自粛要請』でした。

【新型コロナウイルス対策本部会議・7月28日】
「人数は僕が責任を持って府民のみなさんにお願いするので。専門家の立場から見て、リスクとしてどういうふうに数をとらえますか?」(大阪府 吉村洋文知事)
「少数であることが、メリットがあるのは事実。それを4人にするか5人にするか、知事の判断で結構だと思います。」(大阪大学大学院・医学研究科 朝野和典教授)

『5人以上の飲み会自粛要請』の期間は8月1日~20日まで。新規感染者の3割程度をいわゆる「夜の街」関連が占めていることなどから、要請を決めたということです。

「『(5人という数に)科学的な根拠がありますか?』と言われると『ない』としかいいようがない。明確な基準を作るのが政治の役割だと思っています。」(大阪府 吉村洋文知事 7月28日)

感染が拡大しているとされる大阪・ミナミを7月28日夜に取材すると…

「正直厳しいですけど、仕方がないかなというのが本音。」(バーの店長)
「せっかく徐々に宴会も戻ってきて、また(客が)戻ってくると思ったんですけど、ちょっと残念な気持ちはありますね。」(居酒屋の店員)
「こういう飲み会は必要なときもあると思うし、ルールを決めて『こういう形でやりましょう』としてくれるほうが僕らもいいと思う。」(居酒屋の客)

『5人以上の飲み会自粛要請』に専門家からは一定の理解も

最前線で感染者の治療に当たっている大阪市立総合医療センターの白野倫徳医師は、「5人以上の飲み会自粛」には一定の抑止効果があるのではと期待を寄せます。

「知事も言っていたが5人に特に意味ない。4人だったら大騒ぎしてもいいのかというものではない。ある程度危機感を促す効果はある。例えば、そろそろ飲み会をしようとしていた人が、そういうのを聞くとやめておこうとなる。」(大阪市立総合医療センター 白野倫徳医師)

とはいえ、感染は拡大中。大阪の現状は“懸念だらけ”だといいます。

(Q現場で治療にあたっていて、第1波との数の中身・質の違いは感じますか?)
「今の時点では重症者の割合は少ないですね。だから安心という訳ではないですが。前回も最初は軽症の人が多かったが、若い人から流行が始まって、家に帰って家族や勤務先で高齢者に感染させて、これから重症者が増えてくるだろうなと予想しています。第1波ではかなり物資が、マスク・ガウン・アルコール消毒液が不足していた。今はどの病院も1回目の反省からしっかり確保しないとやばいとなり、また物資の不足が来るのではないか。懸念だらけです。」(大阪市立総合医療センター 白野倫徳医師)

「検査数は依然足りない」

さらに大阪が『感染拡大の震源地』になりつつあると指摘する専門家もいます。

「きょうの勢いでいったら来月は目を覆うようなことになります。」(東京大学先端科学技術研究センター 児玉龍彦名誉教授 7月16日)

国会で強い危機感を示していた児玉龍彦名誉教授です。児玉教授は感染拡大の一方で、依然、検査数が足りていないと指摘しています。

「今、日本は(検査数が)世界で、人口あたり158位から159位。バングラデシュやカメルーンに抜かれて、世界の最貧国のグループに入っていますから、めちゃくちゃ少ないですね。」(児玉龍彦名誉教授)

「抑え込んでいくのが非常に重要な段階に来ている」

吉村知事は7月29日午後、『5人以上の飲み会の自粛要請』について、改めて理解を呼びかけました。

「飲食店を経営されているみなさまからすると、そもそも売り上げが下がっているところに大きな打撃だということになると思います。やはり知事の立場で社会全体を守っていくと考えたときに、感染が広がりつつあるところで、その環境を抑え込んでいくというのが非常に重要な段階に来ている。」(大阪府 吉村洋文知事 7月29日)

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