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旅行どうする?「1回は行きたい」「まだ早い」「損する気が」家庭でも割れる意見...『GoTo』に事業者も旅行者も困惑

2020年07月20日(月)放送

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観光業を支援するための「GoToトラベル」キャンペーン。スタートが7月22日に迫っていますが、東京が除外になるなど二転三転する政府の方針転換に関西でも困惑が広がっています。

東京都民には特別措置を

入場者を関西2府4県と東海・北陸・中国・四国エリアに住む人に制限していたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、7月20日から制限をなくし、全国誰でも入場できることになりました。パークにはさっそく待ちわびていた関東や九州からの客の姿がありました。話を聞くと…

「楽しくて、いるだけで幸せです。直前まで悩んで、きのう『どうする?』って話し合って、『行こう!』となりました。」(関東から来た客)
「心配はありましたね。本当はあまり出歩かない方がいいかなと思うんですけど、密集するところとか避けて、自己管理できれば大丈夫かなとと思います。」(福岡から来た客)

と、喜びの反面、少し複雑な様子。USJは感染者が増加している東京都について、来園時期の見直しも含めて検討してもらうべく対応を始めたといいます。

「東京のお客様だけでございますが、1年間(購入済みチケットの)日付変更をできるように特別措置を講じたいと考えています。」(ユー・エス・ジェイ 村山卓副社長)

東京以外でも感染確認が増加傾向に

東京都の7月19日の新規感染者数は188人で、4日ぶりに200人を下回りましたが、100人を超える状況が続いています。政府は、7月22日にスタートする「GoToトラベル」について、東京を対象外とすることを7月17日に発表しました。しかし、感染拡大は東京だけの問題ではありません。7月19日は大阪府で89人、7月18日には神奈川県で49人・千葉県で32人と、それぞれ緊急事態宣言解除後最多となる感染者が確認されたのです。

知事たちから見直し求める声

7月19日に開催された全国知事会の対策本部会合では、危機感にとどまらず、全国的なキャンペーンの実施自体の見直しを求める声が相次ぎました。

「GoToトラベルは我々からみたらドタバタ感の中で決まった感じであります。対象範囲を機動的に見直したい。」(鳥取県 平井伸治知事)
「対象範囲を機動的に見直すと書いてあるのですが、できれば実施時期や実施期間も機動的に見直すということを考えていただけるとありがたいです。」(三重県 鈴木英敬知事)

大阪の街でも様々な声が聞かれました。

「(旅行に)行こうかなと思っていたけど、またコロナ増えてきて怖いかなと。いまはちょっとね、後で還元する形にするとか。」
「(GoToトラベルを)本当はやらない方が移動も少なくなっていいと思うんですが、やるならその前に『PCR検査をして下さい』とすれば、何もなかったら安心してどこかに行ける。」

夏の家族旅行も決めかねる

大阪府吹田市に住む野田さん一家も8月に沖縄へ家族旅行に行く計画を立てていますが、決めかねているといいます。

【家族の話し合いの様子】
(父・篤さん) 「GoToキャンペーンに申し込んだ後に『沖縄はだめです』ってなったらどうなるんやろな。」
(母・裕子さん)「きわきわまではキャンセルいけるけど…」
(長男・湊矢君)「せめてさ、1回は旅行行きたい。」
(母・裕子さん)「行きたいな。」
(父・篤さん) 「でも、行きたくないよな、あんまり。乗り気じゃない、安くなったとしても。後でなんかあったときに、『行ったからやん』って言われる。」
(母・裕子さん)「なんか損した気する。」
(父・篤さん) 「損じゃない、得とか損とかじゃない。」
(母・裕子さん)「でも今年行っときたいなー。」
(父・篤さん) 「いいよ、無理していかんでも。」

結局、航空券だけを予約し、キャンセル料がかからないぎりぎりのタイミングで判断することにしました。

「短い夏休みも家で過ごさなあかんとなったら、さすがにかわいそうですよね。」(母・裕子さん)
「コロナウイルス対策の薬とかが見えてきてからでいいんじゃないかなと思います。早い感じはします。」(父・篤さん)

キャンペーンに期待していた旅館は…

一方、旅行者を受け入れる側も困惑しています。大阪・ミナミの老舗旅館「大和屋本店」では、今年6月~7月の1か月の売り上げは去年より9割近く減っていて、国のキャンペーンに期待を寄せていましたが…

「バックアップをしてくださっていることは本当に感謝して頑張っていかないといけないと思ってやっていますが、なかなか期待していたほどの予約が入ってきていないのが現状です。問い合わせ自体もないという感じです。」(大和屋本店 石橋利栄女将)

また、サービスを提供する上で、東京から客を阻害するような現状に戸惑いがあるといいます。

「東京の住所を書かれたお客様を阻害するような雰囲気。コロナ格差といいますか、そういったものを国が奨励しているように思えて仕方がない。」(石橋利栄女将)

キャンセル相次ぐ旅行代理店

旅行代理店も政府の方針転換に振り回されています。京都の「アイレックストラベル」では、すでに数件のキャンセルがあったほか、政府が「若者の団体旅行や重症化しやすい高齢者の団体旅行は控えてほしい」と述べ、割引対象から除外することを検討すると表明したことで、より混乱が生じているといいます。

「国からきちっとした施策の書面などもいただいていません。高齢者や学生の線引きもわからないですし、もしもそこで(感染が)発生すれば、われわれの方に責任を転嫁されるのかなという不安もあります。」(アイレックストラベル 中村佳史さん 7月20日取材)

キャンペーンを前に二転三転する政府の方針に困惑は広がるばかりです。

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