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【特集】駅前がハトの糞だらけ!米やパンをばら撒く身勝手な人たち...『餌やり行為』に打つ手は?

2020年07月13日(月)放送

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東大阪市の近鉄布施駅周辺で、1年ほど前から大量のハトが集まるようになり、近くの住民や駅の利用者が困惑しています。原因はやはり、迷惑な餌やりでした。

「パンとかお米を撒いている」糞だらけの駅前

取材班に届いた一通のメール。

≪布施駅北口で、自転車に乗った年配の方が餌をばら撒いています。いつハトに糞を落とされるかヒヤヒヤした思いで、バス乗り場へ向かうばかりです。≫

取材班は今年3月、東大阪市にある近鉄布施駅へと向かいました。

「ハトがよくとまる電柱や木の下には多くの糞が落ちています。」(記者リポート)
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舗道は糞だらけです。花壇の中で何かをついばむハトたち。せっかく植えられていた花もぺしゃんこです。近くで話を聞いてみると…

「高齢者の方、自転車に乗った方が、パンとかお米とかを撒いてますね。」(駅の利用者)
「1人は外国人が米をバーと撒く。1人はパンをやりに来る。パンをやりに来る人は1日2回。ハトはよく知っているから、来たらすぐブワーと集まる。」(駅の利用者)
「その人を見たらねハトがブワーと寄ってきて。(Q何を撒いていましたか?)パンくずみたいな…」(女性)
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原因はやはり『餌やり』。近くには餌やり行為を戒める看板があるにもかかわらず、毎朝、複数の人がハトに餌をやりに来るといいます。

駅前を2日間張り込み…餌をばら撒く人たちを確認

今年3月、取材班が張り込んでいると…

「午前9時すぎです。ハトが徐々に集まってきました。」(記者リポート)

もうすぐ餌をもらえることがわかっているのでしょうか、続々とハトが集まってきました。約20分後…

「やっていますね。米を出して、今、撒いています。下にはハトがたくさん集まってきていますね。」(記者リポート)

自転車にまたがったままハトに餌をやる男性。足元はハトの大群です。ハトが餌をむさぼる様子を見て満足したのか、しばらくすると自転車で走り去っていきました。

この約1時間半後…

「来た。落としている。落ちてる。ハトが今大量に集まってきました。さっきとは違う人ですね。」(記者リポート)

こちらの男性は、足を止めることなく、右手に餌が入った袋を持ち、歩きながらしれっと餌を撒いています。
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さらに。

「外国人風の人ですね、いま外国人風の男性が米をばら撒いています。結構な量ばら撒いてますね。」(記者リポート)

外国人風の男性は、米がぱんぱんに詰まったビニール袋に手をつっこみ、大量の米を撒きはじめました。2日間張り込んだ結果、3人の男性がハトに餌をやっていました。

駅の利用者は、餌やりをやめるよう何度も注意していますが、彼らは全く効く耳を持たないと話します。

「迷惑になるからやめって言っても、言うこと聞きませんわ。(Qなんと言われましたか?)もう無視するか、なんでやねんって感じですわ。困った人たちです。」(駅の利用者)
「本来であれば餌やってほしくないんですけど、やるんであればちゃんと掃除はしてほしいかなと思いますね。」(駅の利用者)

大阪市内で問題となった“迷惑な餌やり行為”

ハトやカラスへの餌やりは各地で問題となっています。去年7月に取材した大阪市住吉区では、10年以上前から迷惑な餌やりが続けられていました。

(記者)「今何をしている?」
(女性)「ハトに餌やってるんです。」
(記者)「何で餌をやっている?」
(女性)「何となく可哀想やから、パンが余っているから。」
(記者)「周辺の住民が困っているが?」
(女性)「あ、そうですか。わかりました。そんなん聞いたことないんで。」

当然、付近の住民の生活には深刻な影響が出ていました。

「朝起きたらすごい、びっくりしますよ。布団に糞されて。もうダメになる。」(周辺住民)
「糞もすごいし、ゴミもめちゃくちゃ荒らされるし。ずっとここ(フェンス)にカラスが並ぶので、ゴミの日とかすごく迷惑しています。」(周辺住民)
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そして去年12月、遂に大阪市が動きました。

「今までは指導する根拠になるルールがなかった。住吉区の迷惑な餌バラマキ行為を是正できるように役所として動きたいと思っています。」(大阪市 松井一郎市長 去年12月)

大阪市は、ハトやカラスなどの野鳥に餌を与えた後には糞や残った餌の後処理などを義務付ける罰則付きの条例を制定したのです。

東大阪市の対応は?

しかし、このような条例があるのはまだ一部の自治体だけで、東大阪市には餌やりに関する条例がないため、今のところ看板を立てることくらいしか打つ手がありません。

「ハトなどの野鳥に餌やりする行為なんですけど、周辺の生活環境への影響からも好ましいものではないので、市の方で注意喚起看板を設置させてもらっています。(Q実際に現地で注意指導を行ったことは?)未だに実際に現場に行った際に餌をやっている行為を発見したことがないので。」(東大阪市道路管理室 松本圭史主任)

では今後、条例案を議会に提出する予定はあるのでしょうか?

「条例については改正することはなかなか難しいので、対応できることといったら注意喚起看板とか直接指導という形ぐらいかなとは思っています。」(東大阪市道路管理室 松本圭史主任)

コロナで一旦は収まるも…

新型コロナウイルスによる外出自粛のせいか、餌やりは一旦は収まっていたといいますが、7月初めに再び東大阪市の近鉄布施駅周辺へ取材班が行ってみると…

「なんか集まってる。(ハト)集まっていますよね。今、高齢の女性が袋からパンを出して撒き始めました。」(記者リポート)

やっぱり、餌に群がるハトの姿がありました。

抜本的解決には「条例」

法律の専門家は、条例を作らない限り抜本的な解決へと導くのは難しいと話します。

「条例というのは、大阪市でも作った、他の地方自治体でも作っている所がありますよね。作ってない自治体はせいぜいお願いということになるので、やはり条例をきちんと作ることによって、市民の被害を防ぐことができると思います。」(関根幹雄弁護士)

いつまでたっても無くならない野生動物への餌やり。身勝手な振る舞いはいつまで続くのでしょうか。

(7月13日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

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