MBS 毎日放送

ミント! ミント!

毎週月~金曜日 ごご3:49~放送関西のニュースは毎週月~金曜日 ごご4:30~放送

憤懣本舗

【特集】兵庫・西宮市の住宅街でカラスが急増!これも新型コロナの影響の可能性が...ステイホームのゴミ狙うカラスたち

2020年06月29日(月)放送

SHARE
Twitter
Facebook
はてなブログ
LINE

兵庫県西宮市の住宅街では今年4月頃からカラスがゴミを荒らす被害が急増しているといいます。一体なぜ、カラスの大群が押し寄せているのか。取材班が調べてみると、新型コロナウイルスの影響とも関係している可能性があることがわかりました。

生ゴミの日に続々と集まるカラス

6月25日の早朝、MBSの金山泉アナウンサーが兵庫県西宮市の閑静な住宅街に取材に訪れました。

「時刻は現在4時15分、まだ日の出前なのですが、カラスが徐々に集まっています。」(金山アナウンサー)

この日は家庭から出される生ゴミの回収日、もうすぐエサにありつけることがわかっているのでしょうか。続々とカラスが集まってきます。そして、約2時間後…
1b.jpg
「黒い袋をくちばしで破いて、そしてその中から出てくるゴミを漁っています。協力してやっているんでしょうか、1羽がゴミ袋を破いて、その中から出てきたゴミを漁っています。すぐ近くの別のゴミ置き場もゴミが散乱しています。1羽がゴミ袋を引っ張って、黒いゴミ袋を破ろうとしているのでしょうか。」(金山アナウンサー)

カラスが飛び去った後、路上にはまき散らされたゴミが残っていました。西宮市では2か月ほど前からカラスにゴミを食い荒らされる被害が急増しているといいます。他の場所でも…
1c.jpg
「いろいろ散乱していますけども、これはトウモロコシですね。そしてティッシュや紙コップ、そしてマスクも。カップラーメンの容器、いろんなゴミがあります。」(金山アナウンサー)

散らかったゴミ…ゴミ回収業者「30~40分遅れる」

一体なぜ、カラスの大群がゴミを荒らすようになったのか…市民は招かれざる客の来訪に困惑しています。

「食い散らかされたらやっぱり気持ち悪いからね、カンカン叩いて追い払っているんだけど。」(西宮市民)
「どうしてもやっぱりフンとかね、たくさん落ちていまして、不衛生だなと。低い位置でカラスも飛ぶ場合がありますから、その時はちょっとドキッとしますね。」(西宮市民)

ゴミ置き場にはシートやネットが張られているにもかかわらず、カラスは器用に首をつっこんで生ゴミを漁ります。住民を悩ますカラスの大群。その傍若無人の振る舞いにより、道路に散らかったゴミを片付けるゴミの回収業者も…
2a.jpg
「これがいつも5か所とか4か所とかあって、その度に10分くらいかかるので。(Q時間もロスですよね?)そうですね。酷い時は予定よりも30分~40分遅れる。これ(散らかったゴミの片づけ)が無くなれば僕らもだいぶ楽なんですけどね。」(ゴミ回収担当者)

ご飯を食べだすと集まってくる…札幌市でも被害

カラスによる被害は西宮市に限った話ではありません。実は、遠く離れた北海道・札幌市の大通公園でも問題となっていました。ベンチに座った女性が弁当を広げると、近くにカラスが1羽やって来きます。そして、どんどんカラスが周りに集まってきました。女性に話を聞くと…

(Q狙われていると感じた?)
「感じました。食べ始めたら1羽来たんですけど、(その後)わーって(何羽か)来たんですよね。」(公園利用者)
「もちろん怖いです。手をあげるとか予防法はあると思うんだけど。食べてる時だと、それができないので困りますね。」(公園利用者)

札幌市では公園などで食事をしている最中、食べ物を奪われるという被害が相次いでいるのです。

カラスは6~7月は繁殖期で攻撃的に 住民からは心配の声

再び兵庫・西宮市。カラスにとって6月~7月上旬は繁殖期にあたるため、ヒナを守るために攻撃的になるといいます。このため、幼い子どもがカラスに襲われるのではないかと心配する声もあります。

「燃えるゴミの日はすごいですね。うちも子どもがいるんですけど、登校時間とかに(ゴミを)散らかしちゃってて、危ないなって思います、上から見ているので、カラスが。」(西宮市民)

カラス増加の背景に「新型コロナウイルス」

カラスが増えた理由は何なのか?専門家の都市鳥研究会の唐沢孝一代表は…

「住宅地のあるところでは、食べ物を家で食べるようになって、生ゴミが増えて、カラスも増えているという話です。」(都市鳥研究会 唐沢孝一代表)

カラスの生態に詳しい唐沢さんは、新型コロナウイルスの影響も要因のひとつだと話します。長引く休業要請によって、繁華街である兵庫県の三宮や元町、大阪府の梅田といったエリアの飲食店が休業し、店から出される生ゴミが減った一方で、ステイホームにより家庭から出されるゴミが急増したため、繁華街をエサ場としていたカラスが住宅街に移動している可能性があるというのです。

ゴミ出しボックスの「効果はてき面」でも…

多くの苦情が寄せられた西宮市も手をこまねいている訳ではありません。木の上にあるカラスの巣を見つけては、職員が手作業で取り除いています。

「今年撤去した巣の数はどれくらいですか?」(金山アナウンサー)
「8か所ですね。撤去する作業をする人もカラスにつつかれたりする可能性があるので、それをガードしながら高所作業車を使って撤去してもらっているという状況です。」(西宮市農政課 増尾尚之課長)
5b.jpg
これだけではありません。市は今年4月からカラス対策のために自治会がゴミ出しボックスを設置する場合、上限2万円を条件に購入費用の半額を補助する制度を設けました。実際、ゴミ出しボックスは効果てき面だといいます。

「以前はネットで被せるものをしていたんですけど、カラスはお利口だから持ち上げて被害があったものですから、ゴミ出しボックスを見つけて組み立てました。」(西宮市民)

ところが、このゴミ出しボックスの設置が進むことによって、まだ設置されていないゴミステーションに多くのカラスが集まり、被害が目立つようになった可能性もあると言います。
6a'.jpg
「食べられるところ食べやすいところへ、逆にガードが他のところがしっかりしてきたら、甘いところにかえって集中しているというような現象が今なのかなと思っている。」(西宮市農政課 増尾尚之課長)
「補助金が出たことによって、ゴミボックスを設置するところが増えて、それによってガードが甘いところにカラスが集まるようになった?」(金山アナウンサー)
「そういう傾向があるのかなと、それも1つの要因かなと思っています。」(西宮市農政課 増尾尚之課長)

地域全体、町内会全体で取り組みを

では一体どうすればいいのか。都市鳥研究会の唐沢孝一代表は…

「困ったカラスはどこに行くかというと、(エサを)食べやすいところに行くわけです。(エサを)とりやすいところを探して彼らは生活していますから。西宮市で、もし被害が出ているという事であれば、そこでカラスにエサを与えているという事になりますよね。コロナウイルスと同じで、結局は人とカラスは共存せざるを得ない。いい形で共存するには人がなるべくゴミを出さない、それができないのであれば、出す出し方、個人個人がいくらやってもそうでない人が混じっているとまずいですよね。地域全体・町内会全体で取り組んでいくと、その地域からカラスが減っていくわけです。」(都市鳥研究会 唐沢孝一代表)

住宅街に突如現れた『黒い群れ』。彼らの鳴き声が消える日はいつになるのでしょうか?

(6月29日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『特集』より)

最近の記事

バックナンバー