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【特集】軽音楽部は"全員が壁に向かって"演奏 再開した部活動...運動系も文化系も新しい練習スタイルを模索

2020年06月15日(月)放送

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大阪府では6月15日、市立の小中学校や府立高校で通常授業が再開されました。それに伴い部活動も再開されましたが、様々な対策を取りながらのスタートとなりました。

「換気」による風で影響を受けるスポーツも

6月10日、大阪府立桜塚高校(大阪・豊中市)では、部活動の再開に向けて様々な準備が進められていました。体育館に案内してもらうと…

「窓をですね、これ全部開けないといけない。」(教諭)

大阪府はガイドラインで、体育館などで運動する場合は、密閉空間にならないように窓を常に開けて換気をするよう求めています。
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しかし、体育館で練習を行うバドミントン部はこの換気の影響をもろに受けてしまうといいます。バドミントンのシャトルは約5gととても軽く、風の影響を受けやすいため、通常は全ての窓を閉めて練習するからです。窓を開けた状態だとシャトルはどれくらい風の影響を受けるのか、実際にラリーをしてもらうと、素人目にはほとんどわかりませんが、選手にとっては大きな影響が出ているようです。

(Q風の影響はどうですか?)
「コントロールがしづらい…難しい。ちょっと(シャトルが)揺れている気がする。」(生徒)

ボーカルには個人専用マイク…歌う部活の感染対策

では、文化系の部活ではどのような対策がとられるのでしょうか。約80人の生徒が所属する軽音楽部では、マイクを新たに6本購入しました。

「ボーカル用のマイクなんですけれども、『これは君のマイク』ということで渡して、これだけを使いなさいと。今まではこれを使い回していたんですけど。」(軽音楽部 久谷秀明顧問)

これまではマイクは使い回していましたが、ボーカルを担当する生徒は今後、自分専用マイクで練習することになります。さらに、カラオケボックスなどで使用されているマイク用の殺菌スプレーも購入しました。
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文化系の部活も運動部と同様に密閉・密集・密接の「3密」状態を防ぐため、こまめに換気を行うことが求められていますが、大きな音で楽器を掻き鳴らす軽音楽部は窓を開けた状態で音を出すことができません。このため、これからは30分に1回は演奏をとめ、換気を行うつもりだといいます。
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(Q飛沫感染と言われていますが、不安や心配は?)
「歌うので本当にあります。なので、まずは向かい合って歌わないとか基本的なことはきっちり守って。ボーカルもマスクを外さざるを得ないけれども、人に向かって歌わずに、壁に向かってとか。全員が向かい合って練習せずに一方向を向いて行う。」(久谷秀明顧問)

これまで軽音楽部ではバンドの練習はそれぞれの生徒が向かい合う形で行われていました。しかし、ウイルスの飛沫感染を防ぐため、今後は向かい合うのはやめ、全員が壁の方向に向かって演奏するということです。

全国大会が中止で“喪失感”…心のケアをどうるするか

更に大きな問題は、生徒たちの心のケアだといいます。新型コロナウイルスの影響で、今年は高校総体や甲子園など生徒たちが大きな目標としてきた大会が軒並み中止となりました。桜塚高校の軽音楽部も8年連続で全国大会に出場し、おととしには文化部のインターハイと呼ばれる『全国高等学校総合文化祭』で優勝を果たした実績あるクラブですが、今年は大会が中止になり、3年生にとっては最後の晴れの舞台が失われてしまいました。
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(Q軽音楽部でも全国大会がなくなりましたが、その時はどんな気持ちでしたか?)
「先輩方が輝いていた舞台だったので、私たちの代もがんばっていたんですけど、挑戦する場が急になくなったので、絶望感が強かったです。」(軽音楽部 部長)

目標としていた最後の大会がなくなった喪失感だけでなく、受験勉強へと気持ちを切り替えるきっかけも失ってしまったと話します。このため軽音楽部では、7月に3年生のために引退ライブを開く予定です。

「今までやってきた2年間が無駄にならないような集大成を、何とかそういう場を作ってあげたいと思っています。」(久谷秀明顧問)
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ようやく元の姿に戻りつつある学校生活。今後も感染防止策と新しい生活様式を取り入れながら、手さぐりの日々が続きそうです。

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