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奈良市消防局が『救急隊員の感染防止衣を使い回し』毎回交換必要なはずが...予算不足で

2020年04月24日(金)放送

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 奈良市消防局で、本来は患者の搬送ごとに交換すべき救急隊員の『感染防止衣』が、長い時で半年間にわたり使い回されていたことがMBSの取材でわかりました。

毎回交換が必要なはずが「酷い時は半年着る」

 命を守る砦となる救急車。119番通報を受けて現場に駆け付けますが、新型コロナウイルスの感染拡大で、感染の疑いがある患者を搬送するケースが増えているといいます。そんな中、発覚したのが“奈良市消防局の感染防止衣の使い回し”です。

 救急車に乗り込む救急隊員らが、感染を防止するために着用する『感染防止衣』。奈良市消防局では現在、不織布でできた使い捨てのものを使っています。これは本来、患者を搬送するたびに、衛生上交換すべきものだといいます。ところが…

 「酷い時になると3か月とか半年ぐらいになりますね。使ったやつを廃棄せずに、また次の現場で着て出動するのが現状です。」(消防関係者)

 十分な枚数が無いなどの理由で、長い時で半年にわたり、隊員らの間で使い回していたというのです。

予算75万円なのに…必要経費は『6000万円』?

その背景にあるのが“予算の問題”です。

 奈良市の三橋和史市議の試算によると、感染防止衣は1着あたり約1000円。去年の奈良市内の救急出動が約2万件で、救急車1台につき3人の隊員が乗車するので、1年間で『6000万円程度』かかることになります。一方で、奈良市消防局が感染防止衣にあてている予算は『75万円』とあまりに乖離があります。

 これについて消防局の担当者に聞いてみると…

 「実際に感染症のリスクが無いという状況においては、継続して使用可能という認識で対応しています。1回1回廃棄するのが理想ですけれど、経済的な部分も含めまして、実際にはそういう対応にしていかなければならないという現状です。」(奈良市消防局救急課 谷手浩司課長)

 今年の1月下旬以降は、感染が疑われる患者の搬送については、1回の使用で処分しているといいますが、搬送される人が感染しているかどうかの判断は容易ではありません。しかも、今後、感染防止衣が足りなくなる可能性も出ています。

 「患者がどういうような病気の既往歴があるかわからないので。怖いですね。」(消防関係者)

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