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『タンパク質』のデータバンクが"研究成果"を先駆け公開...新型コロナ治療薬開発には『タンパク質』がカギ!

2020年03月17日(火)放送

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大阪・吹田市にある大阪大学蛋白質研究所で、新型コロナウイルスの治療薬の開発に繋がる重要な研究成果が集められています。現場を取材しました。

生き物の体で働く数万種類を超える“タンパク質”を、世界中の研究者が分析した結果は、世界4か所にあるタンパク質データバンクに登録されていますが、アジアと中東のデータが大阪大学蛋白質研究所で管理されています。

栗栖源嗣教授に案内していただきました。

「この部屋でアジアから届いたデータを処理しています。毎週約100件のエントリーがあって、それを6人で分担して処理して頂いている。(6人の)中には韓国や中国出身の方もおられて、韓国語や中国語で情報発信する時に協力してもらっています。」(大阪大学蛋白質研究所 栗栖源嗣教授)

今年1月、新型コロナウイルスが持つタンパク質の、初めての研究成果が大阪に届きました。
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「(今年1月)最初のエントリーが中国の研究者からありました。その段階で、これをこのまま論文発表されるまで非公開で本当にいいのかと議論をしまして、やっぱりこういう状況なので、即時公開して、色々な製薬会社や創薬研究に活用して頂けるようにするべきじゃないかと。」(栗栖源嗣教授)

通常は論文が発表されるまで非公開となるデータですが、中国の研究者の了承を得た上で先駆けて公開しました。

さらに新型コロナウイルスについての情報をまとめた特設ページを作成し、今年3月に入ってから公開しています。
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そもそもなぜ、新型コロナウイルス治療薬の開発で「タンパク質」に注目したのかというと、新型コロナウイルスの中でも様々なタンパク質が働いているからです。タンパク質が様々な形を作ることで様々な働きをします。

そして、新型コロナウイルスの中にあるタンパク質の形が分かれば、その形に“効果のある”治療薬を選び出すきっかけになるということです。そのため、“タンパク質の構造情報”が治療薬の開発に重要な役割を果たすのです。

「例えば感染症の場合ですと、薬の候補がいくつもあるかと思いますけれども、それが実際にどういう風に作用しているのかというのが、3次元の形で見ることができます。インフルエンザのタミフルやリレンザといった薬は、“インフルエンザウイルスが持つタンパク質の構造”を基に開発された薬です。」(栗栖源嗣教授)

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