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【特集】新型コロナを『ダチョウ』で撃退?!25年間ダチョウと暮らす教授が語る「ポテンシャル」とは

2020年03月17日(火)放送

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新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、注目が集まっているのが『ダチョウ』です。京都府立大学はダチョウの卵を使って新型コロナウイルスの抗体を作ることに成功したといいます。ワクチンや治療法が確立されていない今、ダチョウは救世主となるのでしょうか。

「ダチョウの抗体」の実力

ダチョウが救世主に…?少し想像がしにくいのですが、ダチョウを研究し続けて25年という京都府立大学の“ダチョウ博士”・塚本康浩教授を訪ねました。

「5年ほど前にこいつ(ダチョウ)に蹴られてですね、足を骨折してしばらく入院していたんですよ。攻撃力は半端じゃないんですよね。25年くらいずっとダチョウと暮らしていますけど、ただ覚えてくれていないんですよ、僕のこと未だに。」(京都府立大学・生命環境科学研究科 塚本康浩教授)

ますます疑問は深まりますが…ダチョウには確かな実績がありました。
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まずは2006年、新型インフルエンザ流行時にウイルスを体内から除去する抗体の開発に成功しました。さらに2015年、当時流行していたMERSコロナウイルスの抗体の開発にも成功します。そして、2013年にニキビの治療薬、2017年に薄毛の治療薬も、ダチョウの抗体から生まれたといいます。そして今。

「(新型コロナウイルスが)中国で騒がれ始め出しまして、やっぱりウイルスに良く効くのは抗体なんですよね。僕の場合はダチョウの抗体でそれを何とかしたいと。」(塚本康浩教授)

ダチョウの体は強い

なぜダチョウの抗体なのか。それはダチョウのある特徴にありました。

「けがにも強いですし、“感染症にほとんどならない”んですよね。太古の昔からダチョウって生き残っていて、今まで生存しているということは体が強いですよね。」(塚本康浩教授)

塚本教授によりますと、ダチョウは免疫力が高く、他の動物よりも早く抗体を作る上、その抗体が強いといいます。
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インフルエンザウイルスがどのように増殖するのか、動物の細胞を使って実験した画像を見てみると、抗体が無いものだと、ウイルスに侵された細胞が大量に発生しています。一方、ダチョウの抗体が入ったものは、ウイルスが無力化されて対照的な結果となりました。

抗体を抽出するための「卵」

早速ダチョウから抗体を抽出します。塚本教授は何かの容器を手に持っています。これは?

「これは新型コロナウイルスの“とげ”の一部なんです。疑似ウイルスみたいなもの。」(塚本康浩教授)
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ダチョウに、無毒化した新型コロナウイルスを投与します。2週間ほどで、体内に抗体が生成され、卵の中にも移動。
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その結果、“抗体入りの卵”が生まれるという訳です。

「抗体」が出来るまで

飼育場から研究所に届いたダチョウの卵を見せて頂きました。ダチョウの卵はニワトリの卵の25倍の大きさで重いものだと2kgにもなります。

「この黄身の中に非常に大切な抗体が詰まっている。」(塚本康浩教授)

1羽あたり年間100個ほど卵を産むということで、抗体を大量に作ることが出来るのです。
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研究所でダチョウの卵を割り、抗体が入っている黄身の部分だけを取り出していきます。
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それを容器に入れ、特殊な液体を混ぜて、機械にかけます。そして、容器を取り出してみると…容器の中身は、黄色の物質と透明な液体に分離されていました。

「この液体の綺麗な部分、ここに抗体が大量に溶けている層なんですね。この黄色のところは黄身の中の要らない捨てる部分になってきますので、透明な部分だけをもう一回ろ過する。」(塚本康浩教授)

これを何度か繰り返すことで、純度の高い抗体を抽出することが出来るのです。そして取材をした日は…
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(塚本教授)「今までにないくらいいいですね。」
 (研究員)「ナンバーワンがここで出ました?」
(塚本教授)「そうですね。」

ダチョウが人を守ってくれる存在になる

早速、抗体を使って作られたのはマスクです。

「ダチョウの抗体というものが、この一番外の表面のフィルターに塗り込んである。(Qマスクの着け心地は?)普通のマスクと一緒。別にダチョウの臭いがするとかは全くございません。」(塚本康浩教授)
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通常のマスクだと感染を予防する効果は限定的ですが、ダチョウの抗体を染み込ませることで、ウイルスを遮断して予防効果が増すことが期待できると言います。福岡県の工場で現在、急ピッチで生産が進められています。

「毎日すごい量の注文が届いているとマスクメーカーさんから聞いています。(1週間で)80万枚とか100万枚とか、そういうレベルでの注文がきています。工場の方が今追い付いてないような状況。今のところは医療機関中心に出させてもらっている。一般の方でも買えるような仕組みに徐々に切り替わってきている感じです。」(塚本康浩教授)

パンデミック宣言がされた新型コロナウイルス。ダチョウは救世主となりえるのでしょうか。

「ちょっと今、日本が暗い状態になっているので、少しでも感染とかそういうもののリスクを下げられるということで、ワクチンが出来るまでの繋ぎで人を守ってくれるような、そんな存在になってくれたらなと思っていますし、なるだろうと確信しています。」(塚本康浩教授)

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