MBS 毎日放送

ミント! ミント!

毎週月~金曜日 ごご3:49~放送関西のニュースは毎週月~金曜日 ごご4:30~放送

ミント!

ペットの「首かしげ」「舌ペロ」があなたも撮れる!『ペトグラファー』直伝のテクニックとは?

2020年02月18日(火)放送

SHARE
Twitter
Facebook
はてなブログ
LINE

最新の職業と言っても過言ではない『ペトグラファー』。ペット+フォトグラファー(=写真家)を指す造語で、ペットの写真を撮るプロのことです。ペットの可愛い姿を残したいのに、上手く撮れないという方も多いのではないでしょうか。そこでペトグラファーの第一人者に、ペットの魅力が引き立つ写真の撮り方を教えて頂きました。「首かしげポーズ」や「舌ペロポーズ」があなたも撮れるように!

ペットの気持ちを汲んで写真を撮る「ペトグラファー」とは?

東京・世田谷区の住宅街にやって来たMBSの辻憲太郎解説委員。「ペトグラファー」と名乗り始めた第一人者の小川晃代さんが自宅で出迎えてくれました。小川さんがこれまでに出版した写真集は10冊以上、撮影したペットはなんと4万を超えます。

(辻解説委員)「ペトグラファーと名乗り始めてどれくらいですか?」
 (小川さん)「13年くらいですね。」
(辻解説委員)「日本に他にいらっしゃるんですか?」
 (小川さん)「私の主人(湯沢祐介さん)も同じペトグラファーです。」
(辻解説委員)「日本でお二人だけ?」
 (小川さん)「はい。」

そもそも「フォトグラファー」と「ペトグラファー」、違いは何なのでしょうか?

「当時(13年前)『ペットの写真をやっている』と言うと、肩身の狭い思いを凄くしたんですよね。“ペトグラファー”という興味を持ってもらえる言葉を作って、もう少し認知してもらえればという形で始めたんですけれども。ペットの気持ちも考えながら、汲みながら撮ってあげられるのがペトグラファーかなと思っていて。負担をかけない撮影が一番ベストかなと思っています。」(小川さん)
1b'.jpg
幼い頃から動物が好きで、高校を卒業した後はトリマーとして働いた小川さん。19歳の頃、カメラを購入し、当時流行していた「はなデカ」写真を撮りたいと、写真家の森田米雄さんの下で修業しました。その後、のちに夫となる写真家・湯沢祐介さんと共に独立。10年ほどペット雑誌や写真集の出版に関わった後、ある変化が起きたといいます。

「今はSNSの時代ですから。飼い主さんは自分のワンコをどうやって上手く撮るかということに興味がありますし。お仕事も多いですし、(認知度が)上がっているのはありますね。」(小川さん)

SNSの広まりによって、小川さんの写真テクニックに注目が集まったといいます。

「走っているペット」を撮るため飼い主は寝そべって撮影

千葉・柏市のドッグカフェ「3‐2‐WAN!」で開かれた、撮影教室を取材しました。今回のテーマは「走っている犬」の撮り方について。参加者の表情も真剣です。カメラの設定方法など初歩から丁寧に伝えます。
2b.jpg
撮影教室では実際に屋外での撮影も行います。参加者は芝生にうつぶせになってカメラを構え、走ってくるペットの写真撮影に挑みます。小川さんは参加者に寄り添いながらアドバイスします。

「カメラのシャッターを半押しして、ジャジャジャジャジャと連射します。」(アドバイスをする小川さん)
2c.jpg
参加者が撮影した写真を見てみると。

「いいじゃないですか、凄く速そう。フォームがいいですよね。」(小川さん)
2d.jpg
続いては、シャボン玉を使って犬を可愛く見せる写真。どんな写真が撮れるのかというと…背景が一面シャボン玉で、3匹の緑・赤・青の服を着たプードルが行儀よくお座りしている写真が撮れていました。

参加者の方に感想を聞きました。

「凄く参考になりました。これからも綺麗な写真をいっぱい残せたらと思います。」(参加者)
「(ペトグラファーの)先生に教わったから、カメラとワンちゃんが融合されて、楽しさが倍増しそう。」(参加者)

「台」の上にのせると落ち着く?

自宅でイングリッシュセッター(4歳・♀)を飼っている愛犬家の辻解説委員も、写真の撮り方を教えていただきました。モデルになってくれるのはキャバリアの桃太郎くん(1歳・♂)。「カメラ目線」をテーマに撮影していくことに。

(辻解説委員)「桃太郎さん!名前を呼ぶしかない…どうしたら…。」
3c.jpg
辻解説委員、どのような写真が撮れたのでしょうか?

 (小川さん)「いいじゃないですか。」
(辻解説委員)「もっとわちゃわちゃするのかなと思ったんですけれども、意外と台の上に乗ると桃太郎さんも落ち着かれて。」
3d.jpg
そう、実はこの時、桃太郎くんを絨毯が敷かれた『台の上』に座らせてから撮影していたのですが、これが撮影を上手く進めるための大きなポイントだといいます。

(小川さん)「ワンちゃんって高い台の上に乗せると、動きが制限されるので、ちょっと落ち着いてくれるんですよ。遊んじゃうじゃないですか、下にいると。ちょっと自由を制限してあげることによって、撮りやすくなるんですよ、まず1つのポイントとしては。」

≪ペット撮影のコツ1:動き回る犬は台の上に乗せると落ち着く。≫

「奇声」でわんちゃんが首をかしげる?!

さらに、少し工夫をするだけで、写真はもっとかわいくなるといいます。それは…

(小川さん)「キュ~~…ク~ン…ギュ~」

小川さん、イルカの鳴き声のような奇妙な声を出しながら、カメラを連射しています。実はこの“奇声”がテクニックだといいます。

(小川さん)「今のは声でやったんですけれども、ワンちゃんが“聞いたことのない声”を出してあげると、首をかしげます。ばっちりカメラ目線もしてくれるし、その子によっては首をかしげるかわいいポーズをとってくれるんですよね。」
4c.jpg
撮れた写真を見てみると…

(辻解説委員)「首かしげ!これはテクニックですね。」
 (小川さん)「声のバリエーションがあればあるほど、シャッターチャンスは沢山あるので。色んな声を出してあげてやると、ばっちりカメラ目線が撮れます。」
4d.jpg
小川さんと辻解説委員が撮影した写真を改めて比べてみると確かに、小川さんの方が表情が豊かに見えます。
4dd.jpg
辻解説委員も“奇声”を出して挑戦です。

(辻解説委員)「キーッ!」
4f.jpg
桃太郎くん、台から降りて大急ぎで逃げていきました。

(辻解説委員)「ちょっと練習が必要ですね。」
 (小川さん)「声も色々と反応する声と反応しない声があるので。」

≪ペット撮影のコツ2:犬が聞いたことのない声を出せば“首をかしげる”≫

「舌ペロ」写真はおやつがポイント

ワンちゃんで使えるテクニックをもう1つ。桃太郎くんが舌を出している写真、いったいどのように撮影したのでしょうか。
5b.jpg
(小川さん)「大好きなおやつを使います。まず片手でおやつを食べさせながら…スッと…(連射音)」
5c.jpg
小川さん、右手にカメラを持ち、左手でおやつを食べさせながら、途中でその左手をスッと高く上げて写真を連射します。おやつを食べようと舌を出した瞬間に素早く手を引けば、「舌ペロ」写真が撮れるといいます。

ペットの撮影では一瞬の表情を押さえるため、連射機能を使うのも大切なポイントだそう。
5d.jpg
辻解説委員もやってみると、少しぶれましたが「舌ペロ」写真が撮れました。

≪ペット撮影のコツ3:おやつを求めて舌を出した瞬間に手を引けば「舌ペロ」写真が撮れる≫

「プレゼントを抱える猫」のポイントは猫じゃらし

次は猫の撮影をしてみます。モデルは雑種のつぶちゃん(4か月・♀)です。猫のつぶちゃんがプレゼントの箱を大切に抱きかかえているように見える写真。これはどのように撮ったのでしょうか。
6b.jpg
用意したのは、つぶちゃんが入れるサイズの円形の箱。その中にプレゼントとして写す細長い箱をくっつけています。その円形の箱の中につぶちゃんを入れて、動きを制限します。さらにもう1つ、猫じゃらしです。
6b'.jpg
小川さんが猫じゃらしをつぶちゃんの前で揺らすと、つぶちゃんは猫じゃらしを前脚で掴もうとします。
6c.jpg
 (小川さん)「こうやって猫じゃらしを前脚で掴みますよね。猫的には猫じゃらしを掴んでいるつもりなんですよね。猫じゃらしをプレゼントのところに持って来ると…」
(辻解説委員)「あっ、抱え込んでる!」

猫じゃらしで上手く誘導してプレゼント箱を抱き締めた瞬間に、カメラの連射機能を使い、一瞬の表情をおさめれば、完成です。
6d.jpg
(辻解説委員)「写真を見せられた時には『猫ちゃん賢いな、こういうポーズを取っていたのかな』と勘違いしますよね。少し先の未来で日本のペットやインスタがこう変わっていけばいいな、というという理想のイメージは?」
 (小川さん)「ペットは自分で撮った方がかわいく撮れると思うんですよね。その子の良さとかチャームポイントも分かっているし、性格も分かっていると思うので。私達カメラマンの仕事は少なくなっちゃうかもしれないけれども、技術を教える機会があれば教えたりとか、広めていけるのが私の中ではいいのかなと思ってますね。」

(2月18日放送 MBSテレビ「ミント!」内『辻憲のちょいサキ!』より)

最近の記事

バックナンバー