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49日間逃走男の初公判 警察署の接見室"アクリル板"は「壊していない」と主張する意味は?加重逃走と単純逃走

2020年02月13日(木)放送

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大阪府警富田林署の接見室の仕切り板を壊して逃走したなどの罪に問われた樋田淳也被告(32)の初公判が、2月13日に大阪地裁堺支部で開かれ、樋田被告は「アクリル板は壊していない」と起訴内容を一部否認しました。

13日午前11時、大阪地裁堺支部の法廷に姿を見せた樋田淳也被告。通常よりも多い8人の刑務官らに取り囲まれて出廷し、裁判は始まりました。起訴状などによりますと、樋田被告は2018年8月、勾留されていた大阪府警富田林署の接見室のアクリル板を壊して逃走した罪や、ひったくりや万引きを繰り返した罪の他、逃走前に起訴されていた強制性交罪など、21件の罪に問われています。
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13日の初公判で、樋田被告は「逃走したことは認めますが、アクリル板を壊したのは私ではありません」と起訴内容を一部否認し、弁護側は「第三者がアクリル板を壊した。加重逃走罪は拘束のための器具や施設を壊して逃走した場合に成立するため、単純逃走罪にとどまる」と主張しました。強制性交罪については「私ではありません」と主張。13日に審理が始まった18の事件のうち、逃走中の万引きやひったくりなどの窃盗罪8件は認めましたが、強制性交や強制わいせつ罪など10件については一部否認や無罪を主張しました。

2018年8月12日、富田林警察署の接見室で弁護士と面会した直後に姿を消した樋田被告。そもそも何故、逃走を許したのか。検察側は初公判で、「樋田被告は面会後に、接見室のアクリル板に力を加えて破壊し、隙間を作って逃走した」と指摘しました。外へ繋がるドアは開くとブザーが鳴るようになっていましたが、当時、ブザーの電池は抜かれ、近くで待機しているはずの警察官もいませんでした。

大阪府警は捜査員のべ8万7000人を投入して“樋田包囲網”を敷きますが、49日間にわたる逃走を許します。

樋田被告は逃走後、盗んだ自転車で大阪を離れ、広島県からしまなみ街道を渡って四国へ。四国を1周した後、山口県で姿が捉えられます。逮捕される4日前に撮影された樋田被告の写真を見ると、「只今、自転車にて日本縦断中」と書かれたボードを持っていて、別の写真にはピースサインで笑顔を見せる姿もありました。逃走中は自転車旅行を装い、野宿生活と万引きした弁当などを食べて生活していたとみられています。そして…

「樋田容疑者は店内にあるロースとんかつなどを服の中に隠して出ようとしたところを、万引きGメンに見つかり、声をかけられたということです。」(記者リポート 山口・周南市の「道の駅」で2018年取材)
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逮捕時、丸刈りで真っ黒に日焼けし、無精ひげを生やしていた樋田被告。今月13日の初公判では、肌は白くなり、当時の面影はなく、隣に座る弁護士と相談する姿が何度も見受けられました。逃走の動機や詳しい足取りがどこまで明らかになるのか、今後の裁判の行方が注目されます。

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