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「ローカル駅弁」廃業相次ぐ業者 「復刻駅弁」「駅弁デリ」..."魅力の継承"目指し変化する駅弁事情

2020年01月24日(金)放送

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列車の旅で食べる「駅弁」。1970年ごろのピーク時には430社ほどあった駅弁業者ですが、今は90社。50年で5分の1に減っています。変わりゆく駅弁の今を取材しました。

駅弁イベントのテーマは「継承」

MBSの玉巻映美アナウンサーがやって来たのは、1月28日まで阪神梅田本店で開催されている「有名駅弁とうまいもんまつり」。
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8階の催場には、その場で焼き上げるアナゴをたっぷりと味わえる、広島県・宮島口駅(山陽本線)の「『うえの』あなごめし」(税込み2160円)に長い行列ができていました。ほかにも北海道・小樽駅(函館本線)の「小樽駅構内立売商会」の海鮮弁当各種(税込み1242円~)など、全国の人気駅弁約300種類が並びます。来場者の方にお話を聞きました。

「私は牛タン弁当が一番好き。」(来場者)
「駅弁大好きです。(Qお弁当4つ買われたのですか?)“食べ鉄”なんです、旅の必需品ですよね。」(来場者)

駅弁ファンの心を鷲掴みにするこのイベントですが、今年のキーワードは「継承」です。

「山形の『もりべん』という会社で経営が苦しくなったが、米沢の『松川弁当店』が山形の駅弁を無くしてはいけないと引き継がれた。」(阪神梅田本店催事商品部 大田勝彦バイヤー)

このように、惜しまれつつも生産を終えた駅弁を新たな製造元が引き継ぐ例が最近増えていて、阪神梅田本店のイベントでも今回『復刻駅弁』として7種類を揃えました。

長距離列車が減少 ピーク時430社→現在90社に 

それぞれの土地の味わいが詰まり、旅情を掻き立てる駅弁。しかし、新幹線の拡大とともに在来線の長距離列車は減少し、販売の機会も少なくなりました。さらに、駅構内にコンビニが進出したことなどから、駅弁から撤退する業者が相次いでいて、日本鉄道構内営業中央会加盟社によりますと、ピーク時の1970年頃は約430社だった駅弁業者が今は90社にまで減っています。

「かに寿し」業者が撤退決める…別の駅弁会社が引き継ぐ

阪神梅田本店のイベントに出店している兵庫県・城崎温泉駅(山陰本線)の「かに寿し」(税込み1100円)。
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以前は兵庫県新温泉町の浜坂駅で販売されていました。浜坂駅はかつて特急や急行が何本も停車する山陰本線の主要な駅でしたが、今は特急は夜間に1本停車するだけです。「かに寿し」を製造販売していた「米田茶店」は売り上げが落ち込み、「これ以上は持ちこたえられない」と去年、撤退を決めました。

ところが、撤退を知った神戸の駅弁会社「淡路屋」が「かに寿し」引き継ぎたいと申し出たのです。

「駅弁は全国津々浦々いろんなものがあって、初めてその価値が分かる、伝わるものだと思っていて、近年どんどん減っているので、一品でも残したいと思いがあった。」(淡路屋 柳本雄基常務)
「閉店せざるを得ないところまで追い込まれていたので、そういう残し方があるのであればと。」(米田茶店元社長 米田雅代さん)

老舗の味の再現に2か月 「かに寿し」お味は?

完成までに2か月間の試行錯誤、老舗の味を再現することは思った以上に大変だったといいます。

「酢の感じを『ほんわかした感じ』とか、感覚でお伝えいただくものですから、それを数値化して表すのが大変だったが、何度もやり取りして認めていただいた。」(淡路屋 柳本雄基常務)
「うちの味に仕上げてくれて感謝してる、親戚も、店が無くなるのは仕方ないが、『かに寿し』を残してくれた、ということで許してくれた。」(米田茶店元社長 米田雅代さん)

「かに寿し」を販売する駅は城崎温泉駅などに変わったものの、ローカル駅弁のまさかの復活、お客さんも歓迎しているようです。

「母の実家が浜坂駅にありまして、小さいときによく帰っていた。懐かしい感じ。もう食べられないのかなと思っていたので。」(かに寿しを買った人)

いろんな人達の思いの詰まった「かに寿し」。MBSの玉巻アナウンサーもいただきました。

「カニがとっても甘いですね。素朴な感じです、とってもおいしいです。」(玉巻アナウンサー)

JR西「駅弁デリ」サービス 3日前に「駅弁」予約→指定席に届く 

苦境に立つ駅弁。JR西日本グループも駅弁を盛り立てるため『駅弁デリ』というサービスを去年、山陽新幹線で始めました。乗車3日前までにインターネットの専用サイトで予約すれば、指定席に駅弁が届きます。列車によって選べる品は異なりますが、西日本各地の駅弁が最大約90種類、グループでいろんな土地の駅弁を注文するのも楽しそうです。
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玉巻アナウンサーも利用してみました。予約したのは「神戸のステーキ弁当」(税込み1250円)、新幹線の中でいただきます!

「車窓からの景色を楽しみながらの神戸のステーキ弁当、最高ですね。列車で食べるというのが特別感があって旅が楽しくなりますね。」(玉巻アナウンサー)
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様々な楽しみ方のできる駅弁、その魅力はまだまだ色褪せそうにありません。

「駅弁業者とともに駅弁を盛り上げたい。駅弁は旅を演出する重要なアイテムで潜在ニーズはすごく高いと思っています。やめる業者がでないように、今後は山陽新幹線の沿線以外の弁当も増やしていって、ワクワクするサービスにしていきたい。」(JR西日本フードサービスネット 角田和隆さん)

(1月24日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『ニュースの数字』より)

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