MBS 毎日放送

ミント! ミント!

毎週月~金曜日 ごご3:49~放送関西のニュースは毎週月~金曜日 ごご4:30~放送

特集記事

【特集】京阪電車が「化粧品」事業を立ち上げ! "植物エキス100%"で作られた化粧水とは?

2019年12月06日(金)放送

SHARE
Twitter
Facebook
はてなブログ
LINE

大阪と京都を結ぶ京阪電車ですが、京阪HDは今や不動産やホテル、テーマパークなど幅広く事業を展開しています。そんな中、最近、新規事業の1つとして立ち上げたのが『化粧品』です。京阪グループは今後、「美容」や「健康」といった全く新しい分野に挑戦するということなのですが、一体どんな狙いがあるのでしょうか。

京都にできた京阪の「新施設」 注目は“植物エキス100%の化粧品”

12月9日にオープンした京都・四条河原町の新施設「GOOD NATURE STATION」。「健康」「自然」「美容」などをテーマに、1階~3階には有機野菜を使用したレストランやネイルサロンなどが、4階~9階は約140室のホテルが入ります。環境に配慮したオーガニックを前面に打ち出したこの施設、手掛けるのは京阪HDです。

“京阪”と言えば、京阪電車をはじめホテルや百貨店、テーマパークなど、すでに幅広く事業を展開。しかし、今回「美容」や「健康」といった未開の分野に挑戦することを決めました。
1b.jpg
「京阪がこの先10年、20年、お客様と関わっていく上で、やはり従来のビジネスだけではなかなかお客様の支持は得られないだろうと。」(京阪HD「ビオスタイル」 高原英二社長)

将来の人口減少をにらみ、2年前、美容や食品事業の新たな会社「ビオスタイル」が立ち上がりました。そのかじ取り役を任されたのが大手化粧品メーカーで働いていたという高原さんでした。施設の中でも一番の目玉が…

「我々、ビオスタイルが初めて開発した自社で作った化粧品で『NEMOHAMO(ネモハモ)』という化粧品です。これは植物の根っこや葉っぱや花から真空状態でエキスを抽出するという、非常に変わった作り方をしている水を使わない化粧水です。植物そのもの力を化粧品にギュッと押し込めたかったので、植物エキス100%を売りにしているものです。」(京阪HD「ビオスタイル」 高原英二社長)
1c.jpg
“植物の根も葉も使う”という意味で名づけられた『NEMOHAMO』。成分表示を見ても、植物の名前がずらりと並ぶ中、水という表記はありません。一般的な化粧水は水が90%ほどを占め、残りは保湿成分や防腐剤で構成されます。今回開発した化粧品は水や石油由来成分を一切使っていないのが特徴です。

原料の“植物そのもの”を栽培する化粧品製造会社

製造の秘密は北九州にあるといいます。2019年7月、取材班は工場を訪れました。福岡県芦屋町にある化粧品製造会社の「美容薬理」。高原さんは3年前、今回の新規事業で共同開発できる会社を探していたところ、この会社と出会いました。

「美容薬理」の最大の特徴は化粧品の原料を一から作ることです。その原料となる植物の栽培現場を社長の金井誠一さんに見せていただきました。

「ここが全部ヨモギです。無農薬は当然無農薬ですけどね、無農薬のものを接ぎ木をしてまた増やしていくとか。ここでまた研究をしているというか。」(美容薬理 金井誠一社長)

こだわっているのが“できるだけ自然と同じ環境で植物を育てる”こと。除草剤などは使わずに雑草は一つ一つ手で抜くなど手間暇かけて育てます。人の肌につける化粧品は、信頼感がもっとも大切だと金井さんは言います。

「原料の産地であるとか、これはどこで作ったものなんですかという消費者の知りたいという要望がすごいんですよね。それに私が答えられなかった時代があったんですね。だからやはり自分の手の届くところで栽培できたら一番いいんじゃないかなと。」(美容薬理 金井誠一社長)

「原料から責任を持つ」という丁寧な仕事 京阪電車の「安心・安全」という理念と一致

「原料から責任を持つ」という金井さんの丁寧な仕事ぶり。これが京阪電車が掲げてきた「安心・安全」という理念と一致しました。そして、この理念こそが新規参入する化粧品事業の強味になるはずだと高原さんは思いました。

「電車をやるという会社はそれぞれお客様の生活を日常から支えていますので、これからはもっと、よりそれぞれの家庭の中に入り込んで京阪のすばらしさを感じていただくということでは、決して違和感はないと思いますし。やはり電車に乗って快適に暮らす、快適に旅をするということと、快適な暮らしを応援するということについては本来違和感は全くないなと。」(京阪HD「ビオスタイル」 高原英二社長)

化粧品づくりへのこだわりを共有するため、原料の収穫にはビオスタイルの社員も参加しました。

「(Q鉄道会社が化粧品と聞いてどう思いましたか?)やっぱり意外で、鉄道とコスメがイコールでなかなか結びつかなかったんですけど、上手くいってほしい。」(京阪HD ビオスタイル社員)

ツバキやラベンダー、赤しそなど20種類以上の植物のエキスがベースに

その後、話し合いを重ね、『NEMOHAMO』にはツバキやラベンダーなど20種類以上の植物を使用することになりました。中には地元農家を巻き込んだ意外な植物も。

「無農薬の赤しそ畑です。梅干し用に大体使う赤しそですよね。化粧品なんて僕ら農家からすると対極にあるようなものなので、『ええ!』と思ったんですけど。食用だけではなくて、そういう別の用途に使われるというのは一つの可能性だなと思って。」(あたか農園 安高吉明さん)

こうして集まった植物からいよいよエキスを抽出していきます。収穫されたばかりの赤しそを細かく裁断し機械に投入。そして真空状態にして抽出を始めます。すると、透明な液体が出てきました。
4b.jpg
「(Qこれは水ではない?)水ではない。水は入ってないんです。植物が持っている生体水とか。これを水の代わりに使っている。」(美容薬理 金井誠一社長)

特別な抽出方法で植物本来が持つエキスをギリギリまで搾り出した液体。これが化粧品のベースとなります。

力強い「抽出のパワー」を容器で表現

『NEMOHAMO』の完成したパッケージの打ち合わせの日。

「金井さんがずっとやってくれていた抽出のパワーを生かそうと思って、オレンジの力強い容器にしてきました。」(京阪HD「ビオスタイル」 高原英二社長)
「カラーリングもかわいくて映えますね。」(美容薬理 金井誠一社長)
「後は最終色の調整とか文字入れとか使いやすさの表示とか、これから整理していきますので、12月の発売までには全部間に合うような形でやっていますので。」(京阪HD「ビオスタイル」 高原英二社長)

こうしてオリジナル化粧品が完成しました。

お客さんの反応は?

「GOOD NATURE STATION」のオープン1週間前となった12月2日、内覧会が開かれました。売り場には『NEMOHAMO』が並びます。“鉄道会社が開発した化粧品”をお客さんはどう感じたのでしょうか。

「鉄道会社というのは化粧品とか自然の物に接点をもってくるというイメージが全然なかったので、新しい感覚で見ていても楽しいなって。」(お客さん)
「すごく素敵だなと思って今買いました。オーガニックにすごく興味があるのと、環境にやさしいというのに興味があったので。」(お客さん)

お客さんの反応も上々のようです。

「今日のレセプションで高い反響をいただいたので、良い流れができるんじゃないかなと。そんなちょっと自信が持てたような感じですね。」(京阪HD「ビオスタイル」 高原英二社長)

京阪の新しいチャレンジが始まります。

※『NEMOHAMO』の使用期限は開封後約3か月で生産数は年ごとに異なり、価格は120mlで税込み4730円~です。

最近の記事

バックナンバー