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「ながら運転」12月から厳罰化へ "母"を亡くした姉妹の願い

2019年11月29日(金)放送

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携帯電話などを操作しながら車を運転する『ながら運転』の罰則が2019年12月1日から強化されます。今回の厳罰化で果たして、ながら運転をなくすことはできるのでしょうか。

12月1日から「ながら運転」罰則強化

11月27日、大阪府警の警察官が大阪市内でビラを配り、運転中にスマートフォンなどの操作をする『ながら運転』の危険性を訴える啓発活動を行いました。

2019年12月1日から、道路交通法が改正され『ながら運転』に対する罰則が強化されることを受け、大阪府警も取り締まりに本腰を入れています。

「(大阪での“ながら運転”の事故は)過去5年間を比べてみますと、人身事故は約1.8倍、死亡事故は約2.5倍まで増加しています。まずはその危険性をしっかり訴えて、運転中は携帯電話を触らない・通話しないというのを強く呼びかけていきたいです。」(大阪府警曽根崎警察署 稲積崇交通課長)

スマートフォン普及に伴い増える「ながら運転」の事故

それでは、大阪市内の街中では実際にどのくらい『ながら運転』が横行しているのでしょうか。記者が観察してみると…。

【記者リポート】
「通話をしながら運転しています。」
「動き出してもスマートフォンの操作をしています。ながら運転です。」
「スマートフォンを見ながら運転しています。手には紙も持っています。」

スマートフォンの操作や通話をしながら運転するドライバーたちは後を絶ちません。この日、わずか1時間で20件もの『ながら運転』が見つかりました。

警視庁の「ながら運転による事故件数(全国)」によりますと、スマホの普及に伴い、ながら運転による事故の数は2008年は年間1299件でしたが、2018年は2790件と10年間で2倍以上になっています。2018年は全国で1日に7件もの事故が起きている計算になります。

突然母親を奪われた遺族

徳島市で美容師をしていた中西幸子さん(当時72)は3年前、自宅の近くを散歩中に軽ワゴン車にはねられ死亡しました。美容院を継いだ2人の娘は今も、突然母親を奪った運転手への憤りを隠せません。

「最初は車の中の時計を見ようとして、よそ見したっていう話だったんですけど、ポケモンGOをしながら運転していた。」(長女・善美さん)

運転手はスマホアプリのゲームを操作しながら運転していて、裁判では禁錮1年2か月の実刑判決が下されました。
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「うっかりひいてしまったじゃなくて、人殺しですよね。実刑になったって2人で喜んだんですけど、でも1年2か月。うちの母親の命ってそんなもんなんって。」(次女・和美さん)

こうした、ながら運転による重大事故が後を絶たないとして、2016年12月、愛知県の遺族が中心となって国に厳罰化を訴えました。

遺族が願う「二度とながら運転による事故が起きないこと」

そうした活動が実を結び、2019年3月、ながら運転の罰則を強化する法案が閣議決定されました。この改正で反則金が上がると共に、反則の点数も3倍に。ながら運転で事故などを起こすと全て刑事罰の対象になり、その罰則も重くなります。ただちに免許停止にもなります。

遺族が願うのは二度と『ながら運転』による事故が起きないことです。

「たぶんみんな軽い気持ちなんですよ。結果次第では自分の人生も変えるし、家族も被害者も、みんなほんまに変わりましたよ人生。(厳罰化により)二度と同じ過ちを繰り返さないように、それだけです。」(長女・善美さん)

【「ながら運転」罰則強化・2019年12月1日】
…スマートフォンなど保持していた場合…
■改正前■
▼罰則:5万円以下の罰金 ▼違反点数:1点 ▼反則金:普通車6000円
■改正後■
▼罰則:6か月以下の懲役または10万円以下の罰金 ▼違反点数:3点 ▼反則金:普通車1万8000円

…交通の危険を生じさせた場合…
■改正前■
▼罰則:3か月以下の懲役または5万円以下の罰金 ▼違反点数:2点
■改正後■
▼罰則:1年以下の懲役または30万円以下の罰金 ▼違反点数:6点(免許停止)

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