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【特集】走る!跳ぶ!登る!フランス発祥の「パルクール」とは? 世界クラス!注目集める2人の女子選手

2019年11月26日(火)放送

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「パルクール」というスポーツをご存じでしょうか。「パルクール」はフランスの軍隊のトレーニングが発祥のスポーツで、屋根と屋根の間を跳び越えたり、高い壁をよじ登ったりと、派手なパフォーマンスで人気を集めています。そのパルクールが今、障害物を利用して技を競い合う「スポーツ」として、2024年パリ・オリンピックの追加種目候補にもなっているのです。日本の競技人口は約5000人と言われていますが、今回、世界トップレベルの実力を持つ2人の女子選手を取材しました。

世界ランク1位!大阪市出身の泉ひかりさん「ジャッキー・チェンがすごく好き」

走る、跳ぶ、登る。フランスの軍隊のトレーニングから生まれた新時代のスポーツ、これが「パルクール」です。その第1回パルクール日本選手権が11月2日と3日に淡路島で開催されました。大勢の男子選手が活躍する中、ひときわ注目を集めていたのが、女子の部に出場した泉ひかりさん(24)です。

泉さんは2019年、中国で行われたワールドカップで見事優勝。現在、世界ランク1位というパルクール女子なんです。大阪市出身の泉さん。テレビでパルクールを見たのをきっかけに、高校2年生のころからトレーニングを始めました。

「ジャッキー・チェンがすごく好きで、スタントマンになりたかったんです。子どもの時に公園で鬼ごっことかをして、高い所に登ったり鬼から逃げるのに柵を跳び越えたりとか、あの動きみたいだなと思って、すごく楽しそうで。」(泉ひかりさん)

パルクールを始めたころはよく街にある公園で練習していたといいます。

幅3m飛ぶ『跳躍力』 「基礎的な練習を積み重ねることが大技につながる」

なんといってもパルクールに必要なのは障害物を乗り越える「跳躍力」です。泉さんにかかれば3mほどの幅は簡単にクリア。他にもバーの上に立つバランス力などパルクールの基本となる地道な練習を何度も繰り返してきました。基礎的な練習を積み重ねることが大技につながると話します。

「目の前に障害物が『あるな、あるな』って、動きを組み合わせて、組み合わせて練習してます。結局、これの延長線上が映画やコマーシャルで演出される、“ビルからビルに跳び移る”というのは、これの応用なんですよね。」(泉ひかりさん)
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記者もパルクールに挑戦です。低い台から身長以上の高い台に跳び移りますが、その幅は2mです。
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まずは泉さんのお手本から。泉さんは難なく低い台から高い台へ跳び移り、高いほうの台に手をかけ、壁をよじ登るように障害物をクリアしました。
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簡単にできているように見えますが、いざ記者がやってみると…高い壁に触れることもできませんでした。

そんな泉さん。高校卒業後はロサンゼルスへ留学。充分に練習ができる環境に身を置き着実に力をつけてきました。

「海外だとパルクールするためのパルクールパークというのが、スケボーパークみたいなものが普通に街中にあります。それはやっぱり日本でまだまだ練習しにくいところってそういうところなのかな、というのは思いますね。」(泉ひかりさん)

「パルクール専門のスタジオ」大阪に完成

そんな中、パルクールの波は関西でも広がっています。大阪・港区にあるアクロバット教室「POWER ARTS」には関西初となるパルクール専門のスタジオが完成し、クラスでは基礎から学びます。生徒は4歳からと幅広い世代に人気だと言います。

「(パルクールは)自由なファッションでストリートの方で跳び回るということで、とても自由なスポーツなので、今パルクールが大人気ですね。」(「POWER ARTS」杉本佳美代表)

アジア大会で優勝の永井音寧さん 週6日の猛練習

「POWER ARTS」でパルクールを習う永井音寧さん(13)。パルクールを始めて5年、週に6日もトレーニングに励んでいます。実は永井さん、2019年シンガポールで開かれたアジア大会で優勝した将来有望の選手なんです。

「(Qパルクールのどこが好き?)一人一人のスタイルも違って、その一つ一つが全部面白い。構成の仕方がみんな違うから技も違うし、面白いです。」(永井音寧さん)
「“自分が怖い”を超えないと、できないことばっかりが多いので、“人と”というよりは“自分と”という感じでいいと思います。とりあえずフォローしていくしか。勉強もしなきゃね。」(永井音寧さんの母親)
「・・・(少し笑うが無言に)」(永井音寧さん)
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実は、彼女も今回の日本選手権に出場します。憧れはやっぱり泉選手。彼女に追いつくために猛練習してきました。

泉さん、永井さんが出場する「第1回パルクール日本選手権」

そして開かれた第1回パルクール日本選手権。日本全国から選手たちが集まりました。ルールはこうです。選手たちは90秒以内でスタートからゴールまでの間、設置された障害物の間で自由に技を披露します。そして3人の審査員が「実施(安全性・流れ・熟練度)」、「構成(コース使用度・障害物使用度・つなぎ)」、「難度(個々の技・全体的活動量・多様性)」の項目でそれぞれ10点、合計30点満点で審査します。各選手が大技を決める中、いよいよ泉さんの登場です。
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スピード感のあるスムーズな動きで世界トップレベルの実力を発揮。しかし、結果は19点となんとこの時点で2位。
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続いての選手は、あの永井さんでした。開始早々、豪快な技を決めます。その後も果敢に攻め続ける永井さん。そして難易度の高い技でフィニッシュ!13歳とは思えない堂々とした演技でした。

そして結果は…

(司会者)「22点!優勝は永井音寧!」

憧れの泉選手を制し、優勝を勝ち取りました。
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「全部出し切りました。基礎もまだまだなので、それも磨いて大技ももっと多くできるようにしたいです。」(永井音寧さん)
「若い選手たちの活躍を見て、自分もできるところまで自分の限界を超えていきたいなと思いますし、今後、世界大会とかオリンピックに、もし2024年に追加されたら、(新たな)選手が出てくると思うので。その時、自分も一緒に選手として活躍できるように頑張っていきたいと思っています。」(泉ひかりさん)
「次もひかりちゃんに勝ちます。」(永井音寧さん)
「うわー!宣戦布告された!」(泉ひかりさん)
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