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"シャネルやヴィトン"も注目の『エコファー』が関西に!動物を徹底研究...手触り・色・価格も進化!

2019年11月22日(金)放送

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2016年に輸入された毛皮の数量は約132万頭分とされています。そんな中、動物の毛皮に代わる人工の『エコファー』が注目を集めています。

カラフルでアレンジしやすい…動物愛護の観点も

11月も中旬を過ぎて百貨店などで冬物商戦が本格化する中、売り場でひと際目をひくのが、毛皮に似せて作ったアクリル製のファー商品です。一昔前は「フェイクファー」と呼ばれ、手触りや見た目が本物に劣るとされていましたが、最近は技術が進化。カラフルな色や柄、さらにアレンジしやすいファッション性の高さに加え、価格も「リアルファー」より安くなりました。そして何より、動物の命を奪わない“エコロジー”なファーとして、『エコファー』と呼ばれ、広く支持を集めています。

「去年も反応が良かったので今年は約2割増しで仕入れをしました。ハイブランドが掲げている『脱リアルファー宣言』で、動物愛護の観点も多いにあると思いますので、トレンドに敏感な方はそのあたりも意識して購入されているのではないかと思います。」(高島屋ストアバイヤー 菅野美穂さん)

数年前から高級ブランドが相次いで「製品に動物の毛皮を使わない」と宣言したことで人気に火がつきました。

シャネルやヴィトンの商品も手掛ける「世界にない技術」

近畿に最先端のエコファー製作拠点があるということで、玉巻映美アナウンサーがその現場に向かいました。

「海外の高級ブランドが注目するメーカーというのが『岡田織物』です。会社の建物は民家のように見えますね。」(玉巻映美アナウンサー)
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訪れたのは和歌山県橋本市にあるエコファーの専門メーカー「岡田織物」です。従業員4人のこの会社は、元々は上着の内側の防寒素材を作っていましたが、今ではシャネルやヴィトンなど名だたるブランドの商品を手がけています。社長の岡田次弘さんに話を聞きました。
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(玉巻アナ)「凄く沢山の種類がありますね。」
(岡田社長)「500種類くらいはあります。」
(玉巻アナ)「触ってみると…うわぁー、ふわふわ。気持ちいいですね、すべすべ。色味もそうですし、毛の一本一本が本当に柔らかいですね。」
(岡田社長)「毛皮の場合はペンシル状に先細になった毛があって、それを合成繊維で再現するというのは非常に難しい。僕らは細くするために先だけを3分の1に枝毛のように割っている。世界には無い技術です。」

岡田さんの会社では、バスマットのような「パイル」と呼ばれる合成繊維を、フワフワのファーのように仕上げる技術を持っています。扱う繊維の細さは0.06mm~0.005mm。髪の毛の細さが約0.08mmですから非常に細いものであることが分かります。その上で、1本の繊維でも根本と先端の細さをあえて変えたり、長い毛の中に短いものを混ぜたりするなどして、動物の産毛などを忠実に再現しているのだそうです。さらに色も…
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(岡田社長)「例えばこの生地は、チャコールグレーに染めて色を一回抜いているわけです、先だけ。それからポイントに先だけこげ茶をプリントする。」
(玉巻アナ)「実際の動物の毛の色を研究している?」
(岡田社長)「これはチンチラという動物の表現です。」

染色からブラッシングまで約50工程!

そこで、実際の製造現場を見せて頂きました。

(玉巻アナ)「ファーの生地が機械に吸い込まれていっていますね。」 
(岡田社長)「繊維を伸ばしながら最終仕上げに入っていくところなんです。金属製のブラシが回転して、繊維の塊を取っています。」
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生地を伸ばして金属ブラシを通す、そして熱を加えるという工程を十数回繰り返しますが、その微妙な力加減や温度が、世界が求める風合いを生み出すといいます。生地を触ってみると…

(玉巻アナ)「気持ちいい。日の光を浴びると艶っぽくて美しいですね。」

染色からブラッシングまでは約50工程。一つのエコファーができるまで2週間程度かかるといいます。

(玉巻アナ)「何かこの先に実現していきたいことは?」
(岡田社長)「環境に考慮して、繊維自体も土にかえるような繊維を作って対応していきたいなと思っている。」

世界が注目する『ジャパンエコファー』。さらなる環境への優しさを目指します。

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