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「ヲタ芸」はクールでカッコイイ!?『サイリウムダンス』応援から"魅せる"「日本文化」として圧倒的進化!

2019年11月14日(木)放送

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「ヲタ芸」はアイドルを応援するファンの皆さんが、その気持ちを体現するために独特の振り付けで踊るダンス。しかし今、「ヲタ芸がめちゃくちゃかっこいい!!」と若者たちの間で大きな話題になっていて、アイドルを応援していた「ヲタ芸パフォーマー」をむしろ応援する人たちが出てくるという“逆転現象”のようなものが起きている。従来のイメージから圧倒的進化を遂げた「ヲタ芸」とはいったいどのようなものなのか取材した。

動画再生回数は最高で16万回超! パフォーマンスチーム「Re_delta(リデルタ)」

白く輝く姫路城(兵庫・姫路市)をのぞむ夜の公園で光る棒を振り回す男たち…

Q今、何をされている?
「YouTubeに投稿するヲタ芸の動画を撮影しています。」
Qヲタ芸ということですが、誰かの応援をする?
「じゃなくて、自分らのパフォーマンスを見せるヲタ芸としてやっています。」
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ヲタ芸パフォーマンスチーム「Re_delta(リデルタ)」。SNSなどを通じて知り合った社会人と高校生が集まり、2018年4月に結成した。2019年5月に公開したヲタ芸動画の再生回数は7万6000回を超え、これまでに最高で16万回以上再生されたものもある。

彼らが手に持っているのは、『サイリウム』と呼ばれるケミカルライト。もともとは、電気を使わず熱くならない光源として、1960年代に宇宙で使うために開発された。その後、釣り具やブレスレットなどが作られ、コンサートでも使われるようになった。1本100円程度だというが、鮮やかな光の持続時間が1分程度のものもあり、1曲の動画撮影で最低50本は使うという。

『ロマンス筋』もくっきり!

活動をはじめて約1年半。これまでに、40を超える作品を制作している。彼らの練習日は日曜日。学校や仕事の合間を縫って集まっている。取材をした日は姫路市の大手前公園に午後2時に集合していた。練習の様子を見せてもらうことに。

(Re_delta・リーダー るーいんさん(23))「Aメロが緻密なムーブになりそうやから、細かい動きを3人3人で確実にあわせていく。」

動きをつくっていく様子はまさにダンスチームそのもの。ただ、ルーツを忘れたわけではない。

メンバーの1人が「この後、ロマンス。」と言った。『ロマンス』とは足を広げ、両腕を目いっぱい振り回す伝統的なヲタ芸の技。
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本気でやると通称「ロマンス筋」というものがわき腹のあたりにできる。ヲタ芸歴9年のるーいんさんのわき腹には…「ロマンス筋」があった。

「ヲタ芸」は「カッコイイもの」!?

そもそも彼らが「ヲタ芸」を始めたきっかけは何だったのだろうか?

(Re_delta ガブさん(23)) 「高校1年生か2年生の時に、AKB48の大ファンで。ライブで僕は『推し』を見に行ったんですけど、上のほうで光がバンバン振り回っていて。」
(Re_delta パン山さん(24))「『握手会』行って、ヲタ芸を初めて知って、アイドル好きな人が集まって何かしているというところに僕は魅かれた。」

一方、高校生メンバーは…

(Re_delta U-Naさん(17))「YouTubeで(ヲタ芸動画を)発見してからは早かったですね、すぐにハマりました。作品として、ちゃんとしているヲタ芸が確立されていたので、見た瞬間に『かっこいいな』って。」

アイドルを応援するために生まれた「ヲタ芸」は今や「カッコイイもの」に進化を遂げている。

午後6時。陽が落ちたら、いよいよ撮影だ。光の残像なども考え、腕の角度や動きのタイミングなどを何度も繰り返し確認する。準備ができたら、いよいよ、サイリウム登場。シーンごとに撮影していく。そして…1つの動画が完成するのだ。

(るーいんさん(23))「僕らの動画見て『ヲタ芸を始めた』とか、僕らの動画を見て『ヲタ芸を知った』とか『ヲタ芸のイメージと違う』みたいなことを言ってくれて、(ヲタ芸の)イメージを変えられたらうれしいことかなって思います。」

「ヲタ芸」が進化して『サイリウムダンス』に 世界が注目する日本文化に成長

進化を続ける「ヲタ芸」は『サイリウムダンス』として、ついに世界が注目する日本文化に成長。2019年12月には、世界大会も開かれる。その前哨戦として10月20日、東京・渋谷区で開かれたイベント「Cyalume Dance World Battle-EX in フェスタスクランブル」には、全国からパフォーマーが集結。ソロの“試合”がトーナメント方式で行われた。
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出場者はランダムに選ばれた曲に対し即興でパフォーマンスを披露。動きの大きさや緩急、サイリウムの軌道の美しさといった「技術点」と、動きの構成や表情などの「表現力」が審査のポイントとなる。熱のこもったパフォーマンスには会場から歓声も上がった。

この大会を主催するのはサイリウムの老舗メーカー「ルミカ」。そのため優勝商品はサイリウム300本。これは嬉しい。大会を見た人は…

(観客)「携帯でよく(ヲタ芸動画を)見るんですけど、生で見ると違うなって思いました。」
(観客)「上手な人は本当にかっこよくて、憧れます。」
(観客)「初めて見たんですけど、なかなか面白いですね。きれいだし。」

「ヲタ芸」は『カッコイイ』『クール』と海外で評価 「まったく新しいカルチャー」という衝撃も

12月の第2回世界大会では、日本以外に中国やアメリカ、マレーシアなど世界7か所で行われた予選を勝ち抜いたパフォーマーたちが、世界一を目指して熱いバトルを繰り広げる。

「海外に行くと、よく聞くのが『カッコイイ』とか『クール』だとか、ネガティブなイメージが一切ないんですよ。
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アジア諸国は、今すごくホットなので。特に上海、台北、すごく勢いがありますね。『全く新しいカルチャーを見た』という衝撃があるんだと思います。」(サイリウムダンス・ワールドバトル主催「ルミカ」 小室雄一さん)

姫路のチーム「Re_delta(リデルタ)」も、チーム部門での世界大会出場を決めている。目指すはもちろん「世界王者」だ。

(U-Naさん)「このチームでこれだけがんばってきたということを何か形のあるものに残しておきたいので、やっぱり勝ちたい。」
(ガブさん)「自分たちらしさを大事にして、一番になるつもりでいます。」


(11月14日放送 MBSテレビ「ミント!」内『辻憲のBuzzリポ』より)

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