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"背後から迫る男"に気付けるか...性犯罪被害を防げ!VRで疑似体験「怖い」「気付かなかった」の感覚を防犯に

2019年11月08日(金)放送

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今年1月~9月に大阪府内で起きた強制わいせつ事件の数は452件で、都道府県別に人口あたりでみてみると全国ワーストです。このうちの半数が路上や公園など屋外で起きていて、スマホなどの“ながら歩き”が増えているのも背景にあります。こうした屋外の性犯罪の被害を抑止しようとある取り組みが行われています。

大阪府茨木市の追手門学院大学で11月2日、VR(バーチャル・リアリティ)を活用した防犯教室が開かれました。大学と大阪府警が共同で開催したもので、参加者はVRゴーグルを装着し、性犯罪の被害を映像を通してリアルに体験することで防犯意識を高めることが狙いです。

「リアルでめっちゃ怖かったです。」(体験した女性)
「人が後ろにいるのに気付かなかったです。」(体験した女性)
「後ろに男の人が付いてきていて、あれがもし通り魔だったり、後ろから襲いかかってきたりしたら怖いなと思いました。」(体験した女性)

犯罪被害を体験できるVRとはいったいどういったものなのでしょうか。玉巻映美アナウンサーが、開発した追手門学院大学の原田章教授を訪ね、実際に体験させてもらいました。このVRは、体験者が「スマートフォンで動画を見ながら公園を歩いている」という設定で、ゴーグルにはその様子が映し出されています。

【VR体験中】
(玉巻アナ)「周りにほとんど人はいないですね、今自転車が通りましたけど。私もこういう状況ありますよ、公園とかで。」

そして、何事も無く、ひとまず映像は終了しました。

(原田教授)「今、映像を見ていただいたんですけど、画面の中に〇印が出てきたと思います。何個ありましたか?覚えています?」
(玉巻アナ)「〇印?自転車に乗られていた方の背中に〇印があるのは不自然だなと思ったんですけど、その1つだけじゃないんですか?」
(原田教授)「全部で実は5つあるんです。ほとんど気づかないですよね。スマートフォンを見ていると注意がそこに向かっている。周りのことが全然見えていない。」

再度、〇印を見つけることだけに集中して同じVR映像を見てみると…

【VR体験中】
(玉巻アナ)「あっ左下に〇印がありました!…よく考えたらこんなに広い公園だったんですね。あっ、この女性さっきも見たのに…〇印の紙を持ってますね。次の〇印は…わー!びっくりしたー怖い!!」

実は気付かないうちに背後から男が迫って来ていました。

(玉巻アナ)「手元のスマホと音楽に集中すると、こんなに気づかないものなんですね。」
(原田教授)「歩いてくる音もよく聞くと入っているんですけど、全然気付かないと思います。あれだけ音をガンガン鳴らしていると。」

映像に登場する通行人役や犯人役は原田教授のゼミに所属する学生です。実際に事件が起きた現場と似た公園で、360度の視野を一度に撮影できるカメラを使って制作されました。

大阪府内では今年1月~9月の間に452件もの強制わいせつ事件が起きています。そのうちの半数が公園や路上で起きました。大阪府警によりますと、スマホを見たり音楽を聴いたりしている際に狙われるケースが目立っているといいます。

人間の行動を分析する学問でもある心理学が専門の原田教授は、VRの技術で無防備な行動を変えるきっかけになるといいます。

「VRを使った防犯活動は、口でお話するよりも明らかに体験としてできるので、『怖かった』という経験はそれなりに残ると思う。それを上手く使うのは今までの防犯教室とは違う。」(追手門学院大学 原田章教授)

原田教授らと共に開発した大阪府警も、今後の防犯教室でVRを広く活用していく方針です。

「体験型防犯教室の発展型がVRの防犯教室です。こういったことに気をつけようとか、こういった対策を取ろうということに繋がると考えています。」(大阪府警生活安全部府民安全対策課 喜多康人警部)

VRの活用が広がれば、より多くの人が自分の行動を見直し、犯罪被害を減らすことに繋がりそうです。

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