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なぜ?名阪国道の「有料化」を奈良県が要望 新たな有料道路の整備も国に求める

2019年11月07日(木)放送

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名古屋と大阪を結ぶルートの1つに、「名阪国道」を利用する経路があります。名阪国道は無料の自動車専用道路で、三重県亀山市と奈良県天理市を結んでいます。その先は有料の西名阪自動車道へと繋がっているのですが、奈良県は名阪国道の県内を通る部分を有料化するよう、国に異例の要望をしています。なぜ、有料化を求めているのでしょうか。

奈良公園近くを30分で29台のトラック通過

11月、秋の行楽シーズンを迎え、奈良公園には続々と観光客が訪れています。しかし、奈良公園近くの道路を頻繁に通るのは観光バスだけではありません。

「奈良公園を南北に通る国道は観光シーズンということもあって観光客でにぎわっていますが、トラックが何台も通過しています。」(記者リポート)

大型トラックなどが奈良公園近くを次々と通っていきます。調べてみると、11月7日午前11時からの30分間だけで、トラック29台が通過していきました。奈良公園周辺ではこうしたトラックが混雑の原因の1つになっています。では一体なぜ、トラックは奈良公園近くを通るのでしょうか。

高速料金節約で無料の道路を利用

理由は、奈良公園から南に7kmほど離れた自動車専用道路「名阪国道」の存在です。三重県亀山市と奈良県天理市の間、約73kmを無料で結んでいますが、天理インターチェンジから先は有料の西名阪自動車道に繋がっています。
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多くのトラック運転手は高速料金を節約するため、名阪国道から奈良公園近くの国道169号を通り、同じく無料の阪奈道路などを経由して大阪に抜けるというのです。実際、奈良県の調査では、奈良公園近くを通過するトラックの8割が他府県ナンバーだったといいます。日ごろ、無料の名阪国道を利用しているドライバーは…

「こっちのほうが安いですよ。だって亀山と天理の間が無料だから。」(トラック運転手)
「会社が高速道路を使わせてくれない。無料じゃないとだめ。自腹切るならいいよと。」(トラック運転手)

事故多発の“Ωカーブ”があるものの…

1965年に開通した名阪国道。当時、盛大な祝賀パレードも行われました。無料ということもあり、利用者にもありがたい道路ですが、一方で、事故が多発する危険な場所でもあります。天理市内にある大きく曲がった部分は、ギリシャ文字の形から「Ω(オメガ)カーブ」と呼ばれていて、多くの事故がこうした急カーブで起きているといいます。

それでも名古屋方面から大阪に向かう場合、名神や新名神を通るルートよりも料金が半額近くと安いため、名阪国道を通過する「名阪ルート」を利用するトラック運転手が多いというのです。

【参考】
 名阪ルート :飛島IC~亀山JCT~天理IC~松原IC 3540円
 名神ルート :一宮IC~草津JCT~吹田JCT 6950円
 新名神ルート:飛島IC~亀山JCT~草津JCT~第二京阪門真IC 7840円

これでは奈良公園近くが混雑するのは必至です。

知事「来なくてもいい大型トラックが…」

そこで、奈良県は2014年から名阪国道の有料化を国に要望してきました。奈良県の荒井知事は…

「奈良としては、来なくてもいい大型トラックが大和平野をウロウロされるとやかましいし、事故も起こるからというのが要望したきっかけです。」(奈良県 荒井正吾知事 今年8月)

さらに奈良県は今年、奈良公園近くの混雑緩和や名阪国道のカーブの危険回避を理由に、名古屋方面から大阪方面に抜ける新たな有料道路を整備するよう国に求めました。

「(道路が)できると有料でも負担金はあるので、手を挙げるということは、負担を覚悟しますという表明でもあります。」(奈良県 荒井正吾知事 今年8月)

新たな有料道路となると巨額の建設費がかかると予想されますが、トラックのドライバーたちは…

「有料?有料やったらたぶん使わないかな。」(トラック運転手)
「(新ルートが)あればいいと思う。時間短縮にもなるし。」(トラック運転手)

有料化の要望から5年、問題解決への道のりはまだ険しそうです。

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