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関西人は「みそ」をあまり食べないのはなぜ?「発酵食品ブーム」を商機に奮闘するみそ業界

2019年11月01日(金)放送

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2019年の食のトレンドは「発酵食品」といわれています。そこで、「みそ」に注目しました。全国でみそを一番食べているは52ある県庁所在地・政令都市の中で長野市で、みそ汁に換算すると一世帯あたり年間495杯になります。2位は新潟市、3位は秋田市ですが、最下位はというと実は神戸市で一世帯あたり年間215杯と長野の半分以下になっています。次が大阪市、堺市と続くのですが、つまり「関西人はみそをあまり食べない」ということなのです。それでもなんとか関西の人々にも振り向いてもらおうと、みそ業界が奮闘しています。

年々減り続ける「みそ」の購入量

兵庫県芦屋市のスーパーマーケット「スーパーマルハチ南芦屋浜」。調味料コーナーには、日本の料理には欠かせない醤油、そしてみそがたくさん並んでいます。麦みそや八丁みそ、白みそなど昔ながらのみそに混じり、今増えているのがボトル型の容器に入った「液体のみそ」です。

「この数年で液体のみそは取り扱いの商品数がどんどん増えている。(仕事などで)時間がない中で、液体だとすぐ使える点が支持されている。」(スーパーマルハチ南芦屋浜店 食品担当者)

メーカーは調理に手間のかからないこうしたみそで、新たな需要の開拓を狙っています。

古くから料理に欠かせない調味料として重宝されていたみそですが、総務省の統計「みその1世帯あたりの年間購入量(1985年~2018年※99年までは農林・漁業世帯除く)」を見てみると、食文化の多様化に伴って購入量は年々減りつづけ、1985年は1世帯あたり約11000gでしたが、2018年には約6000g以下となり、30年あまりで半分ほどになりました。
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一番多い長野市のみその1世帯あたりの年間購入量はみそ汁に換算すると一世帯あたり年間495杯、最下位の神戸市は215杯と、比べてみると半分以下となっています。大阪の221杯や神戸の251杯など、関西の都市であまり食べられていないことがわかります。

関西でみそが食べられない2つの説

ではなぜ、関西ではみそがあまり食べられないのか。関西の食文化に詳しい曽我和弘さんにそのわけを聞きました。

「だしの文化が関西にはある。特に昆布だしの文化。だしをメインにするので、みその量がそんなにいらない。」(関西食ビジネス研究会 曽我和弘座長)

他の地方に比べてしっかりとだしをきかせて旨味を作るため、関西ではみその消費量が少ないというのです。

そして、曽我さんの話は歴史を遡ります。

「昔強い武将がいたところには、いいみそができている。武田信玄が『信州みそ』、伊達政宗が『仙台みそ』、徳川家康が『八丁みそ』みたいな感じ。」(曽我和弘座長)

保存食として優れているため、天下統一を目指す戦国大名たちの兵糧として重宝されましたが、元々都に近い大阪などでは戦で遠征する必要がなかったため、みそ文化もあまり発達しなかったというのです。

大阪の老舗みそ屋さんの戦略は?

しかし、このところみそなど発酵食品は「腸内環境に良い」と一大ブームになっています。商機到来と意気込む、大阪・中央区にある老舗みそ屋さん「大源味噌※」をMBS・玉巻映美アナウンサーが取材しました。お店に入ると、ジェラートケースに様々なみそが並んでいました。

「もうすでにおみそのいい香りがしていますね。アイスクリーム屋さんみたいです。」(玉巻映美アナウンサー)

「みそソムリエ」の資格を持つスタッフが特徴を説明してくれ、試食もできます。

「松風という商品ですね。普段飲まれているのが“合わせみそ”でしたら、麹をこしているものになりますが、これはあえて麹を残すことで、みその香りが豊かになる。」(みそソムリエのスタッフ)
「香りがすごく強いですね。」(玉巻アナウンサー)
「熟成期間が長い分、コクと旨味を取りそろえたみそです。」(みそソムリエのスタッフ)

「大源味噌」では、元は昔ながらの店構えでしたが4年前に大幅に改装、100gから買えるようにしたことで単身世帯のお客さんなども増え、売り上げは右肩上がりだといいます。来店している人にお話を聞きました。

「おみそがたくさんあって、味見しながらいただけるのでいいですね。たくさんあっても減らないので100g単位で売ってくれるのがうれしいです。」(来店客)

そして、みそを手軽に親しんでもらえるよう店の2階には“MISOカフェ”も併設しました。お店で扱うみそを使ったみそ汁がメインのランチ「みそかふぇランチ」で税別1180円です。玉巻アナウンサー、さっそくいただきました。

「とってもまろやかで優しい、深い味わいがします。」(玉巻アナウンサー)
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食後にはみそを使ったデザート「ミニ味噌パフェ(500円税別※ランチとセットで370円)」も楽しめます。

「おいしい、結構みそですね。塩キャラメルのようなかんじです。」(玉巻アナウンサー)

最後に「大源味噌」7代目・安齋善行社長にお話を伺いました。

「見栄えや選びやすさ、真新しさが大事な時代に入っているので、若い方に興味を持ってもらえるように、みその良さを発信する手段ととらえています。」(大源味噌 7代目・安齋善行社長)
「いろんな新しいことにチャレンジされていますが、今後みそ業界がどうなっていったらいいと思いますか?」(玉巻アナウンサー)
「みそ全体が毎年1%ずつぐらい消費が減っている。それを上向きに変えて、世界に発酵食品の代表ともいわれるみその良さ、価値を発信していきたい。」(安齋善行社長)

※大源味噌(「そ」は口+曽)

(「Newsミント!」内『ニュースの数字』より)

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