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高校の数学の前にまず小学校の算数を!勉強の弱点をAIが分析!これからの先生の役割は?

2019年10月29日(火)放送

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「よく学び、よく遊べ」といいますが、今も昔も受験勉強には相当な時間を費やしたという人は多いのではないでしょうか。令和の時代はそんな受験一辺倒の勉強が変わるかもしれません。AIを駆使した新しい学習システムが誕生し、にわかに注目を集めています。

問題を解くたびにAIが『得意』『不得意』を分析

京都大学にやってきた取材班。京大生たちは受験勉強にどのくらい時間を割いてきたのでしょうか。

「1日12時間くらい。」
「14時間くらい。(Q14時間!?24時間のうち14時間勉強?)はい。」
「(Qガマンしたことは?)恋愛とかですかね。やり残した青春をもう一度…。」

青春を受験勉強に捧げる…もうそんな必要はなくなるかもしれません。

大手学習塾「馬渕教室」JR茨木校で黙々とタブレットを見ながら勉強する生徒たち。

9月から一部の教室で導入した学習システム、その名も「atama+(アタマプラス)」に取り組んでいました。問題を解くたびにAIが『得意』『不得意』を分析し、生徒一人一人に合わせて出題内容を考えてくれるといいます。生徒の反応は…

「すごいAIって感じやから、すごく的確なイメージ。」(中学1年)
「(Q点数上がった?)上がりました。(Qどれくらい?)10点くらい。」(女子生徒)

馬渕教室では通常授業の補足的な役割で使用していますが、教える側のプロ講師はAIのある特徴に驚いたといいます。

「高校の数学を試しにしたら、気が付いたら小学校の算数まで戻っていた。最初は少し戸惑いもあったんですけど、ひとつひとつクリアしていくことで『こういう意味だったんだ』と納得できた。」(馬渕教室 木佐和善エリア長)

開発したのは、創業からわずか2年半のベンチャー企業「atama plus(アタマプラス)」。技術に精通したエンジニアや教材のプロなどが集まって開発しました。科目は中学から高校の英語、数学、そして高校の物理、化学から単元別に選ぶことができます。

「atama+」を体験してみた

そのすごさを知るため、MBS西靖アナウンサーも「atama+」を体験することに。見栄を張らずに中学1年の数学から1次方程式を選びました。

【問題】
 8:6=(x-6):18となるxの値をもとめよ

「こんなのほんとにやってました?僕…間違えてんちゃう?嫌な予感がしてきた…」(西アナウンサー)

1次方程式を選択しましたが、いつの間にか比例分野の問題に。5問解き終わったところで診断が終了しました。ちなみに、2問間違えました。

「一次方程式のまとめから始まって、AIの先生が一次方程式を2問出題したら1問間違えたていて、どこが根本原因か探りながら出したら、比例式のところがわかっていないというか、弱いんじゃないかと思われています。」(atama plus 稲田大輔代表)

診断の結果…西アナウンサーのためにAIが作成した教材が『方程式の解き方(小数・分数の式)』でした。

「『小数・分数からもう一回始めなさい』って話ですね」(西アナウンサー)

そこまで遡るのか、と軽くショックを受けましたが、これが最短時間で理解できる秘訣だと言います。

これからの“先生の役割”は?

なぜ「atama+」を開発したのか聞いてみました。

「これからの社会で必要とされる力は大きく2つあると思う。1つは基礎学力。英語とか数学とか、国語ができること。もう1つは社会で生きる力、コミュニケーション能力とかチームで働く力。今の日本の教育現場は、生徒も先生も忙しすぎて基礎学力を学ぶことしかできていないので。テクノロジーを活用して基礎学力習得にかかる時間を短くして、創出された時間で『社会で生きる力』を習得できるような新しい教育を作りたい。」(atama plus 稲田大輔代表)

先生をはじめ、人の役割はというと。

「先生の役割は大きく変わると思っています。コーチングとも言いますが、生徒の目標に向かって一緒に伴走しながら褒めたり励ましたり、学習の仕方をサポートしてあげるような役割に変わると思う。逆に言えば、そういうことにあまり時間を使えてなかったので、AIに任せられるものは任せて、人間にしかできないことに時間を使えるようになると思います。」(atama plus 稲田大輔代表)

AIと人のいいとこ取りをうまくできれば、実現できるかもしれません。

(「Newsミント!」内『令和をよむ』より)

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