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【特集】琵琶湖に立つ大きな鳥居を水上バイクでくぐる人たち "インスタ映え"で後絶たず...神社も困惑

2019年10月07日(月)放送

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滋賀県・琵琶湖にそそり立つ大きな鳥居で有名な神社「白鬚神社」。その周辺で今頭を悩ます問題が「水上バイク」です。罰当たりにも水上バイクで鳥居をくぐる行為が後を絶ちません。

「水上バイクで鳥居をくぐる」神社の悩み

琵琶湖の中にそそり立つ大きな赤い鳥居。滋賀県高島市にある「白鬚神社」は、2000年前に建てられた県内で最も古い神社と言われています。鳥居から浜辺までは約60m。陸に建てられた本殿に神様が祀られています。最近は、この珍しい風景が『インスタ映え』するとして、若い参拝客も大勢訪れています。

 「(インスタ)映えますね。」(観光客)
 「インスタ映えで写真がすごくあげられていて、ちょっといいなと思って来ました。」(観光客)

ところが、参拝客が増える一方で神社の宮司が頭を悩ませているものが…

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「『水上バイク』なんかでやってきて、鳥居の真ん中をくぐったりとか、その周りでぐるぐる回ったりと、いわゆるパフォーマンスをする。非常に危ない場所ですので、まして鳥居をくぐったりするのはやはり神社としては好ましい風景ではありません。」(白鬚神社 梅辻春樹宮司)

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そこで取材班が様子を見ていると、1台の水上バイクが大きなを音を立てながら勢いよくやってきました。そして…神聖な場所である鳥居の下を堂々とくぐり抜けていきました。このような罰当たりな行為は2018年の夏から急激に増えてきたと言います。

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水上バイクだけではなく、小型ボートやSUPの集団も鳥居をくぐっていきます。

湖上からの“インスタ映え”狙いで集まる人たち

一体なぜ、水上バイクが鳥居に集まってくるのか。2019年8月に滋賀県が撮影した映像を確認すると、鳥居の周りにはたくさんの水上バイクが集まっています。映像をよく見てみると、バイクの上でポーズを決め写真を撮っています。やはり、水上バイクも「インスタ映え」を狙って鳥居に集まっているようです。

「(背景には)SNSの普及があるのかなと。インスタとかで『湖中大鳥居』がよく検索キーワードに上がっているので人気なのかなと。」(滋賀県琵琶湖レジャー対策係 大槻広太さん)

実際にインターネットで検索してみると、水上バイクにまたがって鳥居と写る写真がたくさん見つかりました。

白鬚神社の宮司は「神聖な場所を荒らす罰当たりな行為だ」と憤懣しています。

「鳥居からこちら(陸)側は境内ではないが神聖な区域ですので、なんとかそういうふうなことが少しでも減るといいなと。マナーを守って、(水上バイクなどに)乗ったまま鳥居をくぐることは絶対にしてほしくないと私は思います。」(白鬚神社 梅辻春樹宮司)

水上バイクが衝突か…鳥居にできた“大きなキズ”

鳥居の周辺は、神社が県から使用許可を得て管理している場所ですが、航行禁止区域には指定されていないため、水上バイクなどを取り締まることができません。実は、鳥居には信じられない被害が…

「鳥居には水上バイクがぶつかってできたとみられる大きな穴が開いています。」(記者リポート)

鳥居のたもとにぽっかりと開いた大きな穴。水上バイクがぶつかってできたものだといいます。2018年8月には鳥居の近くで水上バイク同士が衝突する事故も起きました。

水上バイクの人たちに直撃

滋賀県は2018年から鳥居の近くに監視船を出し、不届き者を見張っています。取材班が船に同乗させてもらうと、鳥居の近くにはすでに数台の水上バイクが集まっていました。

【滋賀県監視員が監視船からアナウンス】
「水上バイクの操船者にお願いです。鳥居付近での走行は非常に危険です。また鳥居の通り抜けも非常に危険ですのでやめてください。お願いします。」

県は鳥居周辺の水上バイクにチラシを配るなどして“マナーの向上”を訴えていますが、やってくる水上バイクは後を絶ちません。取材班が水上バイクに乗っている人に話を聞いてみると…

「(Qなぜ鳥居に来た?)これ(鳥居)を見に来たようなもの。これしかないもん、これを見るぐらいしか。」(男性)

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「(Qなぜ鳥居をくぐった?)パワースポットということでくぐった、それだけです。(Q神社は神聖な場所なので乗物はやめてほしいと言っているが?)そうなんですね。それはだめですね、だめやと思います。」(女性)

禁止することもできるけど…ルールを守って参拝を!

鳥居の周辺を水上バイクの禁止区域にすることはできないのでしょうか。

「航行規制水域に設定すると、どこが航行規制水域なのかを示すためのブイを浮かべないといけない。琵琶湖を背景にダイナミックな鳥居があることが1つの見どころですので、そういった所にブイが浮いてしまうのが果たしていいのかどうか。」(滋賀県琵琶湖レジャー対策係 大槻広太さん)

条例によって白鬚神社周辺を規制水域に指定し、水上バイクの航行を禁止することもできますが、その場合は鳥居の近くに規制水域を示す黄色いブイを設置しなければならないため、せっかくの景観が損なわれてしまう恐れがあるのです。現在の状況について、ルールを守って水上バイクを楽しんでいる人たちは…

「(鳥居をくぐるのは)縁起が悪いですよね。それを考えず“インスタ映え”とかで乗っている人が多いと思うが、(マナー違反者のせいで)前に比べて警察も規則も増えてきたので、(ルールを守っている)僕らとしても乗りにくくなっている。」(ルールを守る水上バイカー)

水上バイクの係留などをしているマリーナ「サンタワーマリーナ」(滋賀・高島市)では、利用者に注意喚起をしています。

「お客様が来ていただいた時に書類にサインしていただいて、乗って大丈夫ですよと。白鬚神社の方には近寄らないでくださいと、そういうお声掛けはしている。より一層マナーを守った走行ができるという印象付けとか、そういうことを取り組んでいこうと思っている。」(サンタワーマリーナ 越田翔さん)

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神聖な鳥居を脅かす不届き者たち。罰当たりな行為は一体いつまで続くのでしょうか。

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