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奈良県新設のバスターミナル 約45億円かけたが利用数は想定の半分以下

2019年09月11日(水)放送

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奈良公園周辺で観光バスなどによる渋滞を緩和するため、奈良県が今年4月、約45億円をかけてバスターミナルを整備しました。ところが、利用数は見込みの半分以下にとどまっていることがわかりました。

『渋滞解消』にむけ約45億円かけバスターミナル

観光客数が年々増加する古都・奈良。9月12日も賑わいをみせています。これまで奈良公園の周辺の道路では渋滞が大きな問題になっていました。

「平日の昼間なので大渋滞ではないですが、やはり観光バスがすごく多いですね。」(記者リポート・4月11日取材)

その原因は駐車場前の道路。奈良公園を訪れるバスの多くは公園付近の県営駐車場で客を降ろし、そこで待機していました。しかし、駐車場前の道路は片側1車線と狭いため、入庫と出庫が重なるとバスが道を塞ぎ渋滞を引き起こしていたのです。

渋滞を解消しようと奈良県は今年4月、県庁の東側に乗り降り専用のバスターミナルを新設しました。

県の方針ではバスに乗客の乗り降りを全てバスターミナルで済ませてもらいます。空になったバスはこのターミナルでは待機させず…

車で10分の駐車場(利用料金3000円)、または30分離れた駐車場(利用料金2500円)の2か所のどちらかに移動するよう案内します。これまで多くのバスが利用していた奈良公園近くの駐車場は身体障がい者などを乗せたバス専用駐車場とし、それ以外のバスは利用できなくなりました。新設したターミナルでは乗客のために施設も充実させました。飲食店のほか、着物レンタル店や300席のホールまで新設。総工費は約45億円、渋滞解消にむけ期待のターミナル誕生です。

「想定外」ガラガラのバスターミナル

ところが…

「私にとっては想定外。予想よりも少ないわけですけど。」(奈良県 荒井正吾知事・9月10日の会見)

県は5月と6月のバスのターミナル利用見込み数を計1万9285台としていましたが、実際は計7020台と、半分以下だったことがわかりました。

「午前10時半です、(バスターミナルは)ガラガラの状態です。」(記者リポート)

9月12日のバスターミナルを訪れると、利用が多いと言われる午前9時半から10時半の1時間でも利用したバスは11台でした。

実はオープン前から、バスの運転手からはこんな声があがっていました。

「バスはここ(バスターミナル)から30分、40分走った所まで持っていかなあかん。燃料代もったいない。」(バスの運転手・4月の取材)

バスは春日大社に…

ターミナルを利用しないバスはどこで客を降ろし、どこで待機しているのか…

「思わぬ伏兵が春日大社駐車場でした。」(奈良県 荒井正吾知事・9月10日)

ターミナルで客を降ろし30分も離れた駐車場を利用するのは不便なことから、観光バスの多くはターミナルを利用せず、春日大社(利用料金3000円)の駐車場で客を降ろし、そのまま待機していました。

「春日大社の駐車場です。何台あるのでしょうか、バスが数多く駐車しています。」(記者リポート)

春日大社によりますと、今年6月のバスの駐車場利用数は前年と比べ1.5倍に増えたということです。

「ほぼここですよ、ほぼというか10割。(ターミナルと県営駐車場は)回送に20分かけ、20分止めて、20分かけて帰ってくる。誰が使うねんって話でしょ。」(春日大社に駐車したバス運転手)

渋滞緩和の切り札として誕生したターミナル。奈良県は「利用を促進したい」としていますが、具体策は見つかるのでしょうか。

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