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傾けてもずれない!調理もできる!ここまできた「食品トレー」の進化

2019年09月06日(金)放送

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調理済の食品を持ち帰って家で食べる「中食」の需要が高まっている中、それに伴い日々進化を遂げているのがコンビニやスーパーのお惣菜などで使用する「食品トレー」です。ある商品の製造会社では1年間に1500種類もの新商品を出すと言います。食品トレーの製造現場を取材しました。

傾けても“ずれない”お寿司

買い物客で賑わうスーパー「阪急オアシス・キセラ川西店」の売り場。お寿司など様々な商品が並んでいます。食品を載せたトレーに注目すると…

「一色じゃなくカラフルになりましたよね。」(女性客)
「食べてみたいなという風にしてある。」(女性客)

過去には白一辺倒だったトレーですが、現在はそのまま食器替わりに食卓に出せるようなものが並んでいます。

しかし、進化したのは見た目だけではありません。例えばにぎり寿司では、通常横に傾けると寿司が滑り落ちますが、そのままの位置をキープします!どのような工夫がされているのでしょうか。

トレーの新商品は年間1500種類

機能の秘密に迫るため、玉巻映美アナウンサーが訪れたのは広島・福山市にあるトレー製造会社の「エフピコ」。国内シェアの3割近くを占める最大手で、新たな機能のトレーを次々と生み出しています

「デザインもカラーも様々ですが、何種類くらいを製造されているのですか?」(玉巻アナウンサー)
「常時1万種類ほどラインナップしています。新商品は年間1500アイテムほど生産していて、古いものと入れ替えていく形です。」(エフピコ営業支援課 今村千春さん)

「ずれないトレー」の秘密は?

年間1500種類もの新商品が生まれ、その一方で古い型が消えいくエフピコの食品トレー。そんな入れ替わりの激しい中、いま需要が高いのが、スーパーの“握り寿司”に使われていた「ずれない」容器だそうです。

「倒れにくいトレーにはどのような秘密があるんですか?」(玉巻アナウンサー)
「本体の底に秘密があります。“でこぼこ”がポイントで、出っぱりがしゃりをしっかり包んでくれる。このおかげで傾けても倒れにくい機能になっています。」(エフピコ営業支援課 今村千春さん)

このでっぱりの仕切り、ずれにくくするだけではありません。スーパーの調理場では仕切りにそってしゃりを置いています。阪急オアシス・キセラ川西店でも…

「溝がついているのでそこにしゃり玉を置くと、同じ間隔で誰でも同じ見栄えの寿司を作ることができます。」(阪急オアシス・キセラ川西店 林哲好さん)

「温めるだけ」から「調理できる」に進化

さらに「トレーの概念を変えた」と言われているのは、110度まで熱に耐えられる素材を使用してレンジで煮込むこともできるトレーです。生の食材をこのトレーに入れて販売すれば…

「中身は生の食材を使っていて、レンジで3分加熱するだけで美味しく食べられます。」(エフピコ営業支援課 今村千春さん)

『温めるだけ』から『調理できる』に進化したトレーですが、気になるのは容器の温度です。通常のものを3分加熱すると底の温度は85度以上。

しかしこのトレーは、実際にレンジで加熱して取り出してみても…

「全く熱くない!トレーを開けると…湯気が立っていい香りがします。」(玉巻アナウンサー)

トレーの温度を測ると…56度程度でした。

「どうしてこのトレーは熱くないんですか?」(玉巻アナウンサー)
「空気の層があるので中はあつあつでも、手に持っている部分には熱が伝わってこない。断熱性があります。」(エフピコ営業支援課 今村千春さん)

通常のものは熱が直に伝わりますが、このトレーの素材は、中に含まれる空気が熱の伝わりを遮る断熱材の役割を果たします。

使用済みトレーの行方…リサイクル工場では1日7トン処理

機能アップと共に今後さらに消費量の増加が見込まれるトレー。気になるのはゴミの増加と使用済みトレーの行方です。広島・福山市内にあるリサイクル工場を訪れました。

「ものすごい量!これ全部使用済トレーですか?」(玉巻アナウンサー)

エフピコは全国に3か所のリサイクル工場を設けてトレーのリサイクルにも力を入れています。

「使用済みトレーはどれくらい集まってくるんですか?」(玉巻アナウンサー)
「この工場では1日で重さ7トン、175万枚回収しています。」(エフピコ環境対策室 内海由美子さん)

使用済みトレーは色付きと色のないものに仕分けられた後、洗浄して粉々にされ“ペレット”と呼ばれる原材料になり、新しいトレーへと生まれ変わります。

「エフピコで生産されているトレーの内、どれぐらいがリサイクル製品なんですか?」(玉巻アナウンサー)
「約3割にです。」(エフピコ環境対策室 内海由美子さん)

私たちの食卓を支える存在になった食品トレーですが、同時に環境への配慮の必要性も高まっています。

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