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ハンバーガーが空を飛ぶ!中国でドローン宅配サービス試してみた

2019年08月20日(火)放送

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中国、浙江省の杭州。この町には世界遺産にも登録されている有名な湖・西湖があり、中国でも屈指の観光都市として知られています。そんな杭州で今、世界初となる都市部での商業ドローン宅配サービスが始まりました。始まったばかりという「ドローン宅配」とはどのようなものなのか、取材しました。

中国・杭州で始まった「商業ドローン宅配サービス」

辻憲太郎解説委員がやって来たのは中国・杭州。ここでつい最近、商業ドローン宅配サービスが始まったと言います。辻解説委員、広い駐車場のような所に着きました。なぜかというと…

「ここにドローンが着陸する場所“受け取り基地”があります。そして使うのはスマートフォンです。スマートフォンで注文をすると、ファストフード店と提携した仕組みで、支払いもスマートフォン内で完了。その後、ファストフード店からドローンに乗って商品がここに運ばれてきて、受け取れると。こういう流れなんですね。」(辻解説委員)

こうした受け取り基地が現在、市内5か所に設置されています。

「1つ頼んでみます。『チーズベーコンオーストラリア牛ハンバーガーセット・ドリンク付き』。飲み物はコーラで頼みました。39元(日本円で約590円)を支払い。後はドローンがハンバーガーを運んでくるのを待つだけということですね。」(辻解説委員)

オーダーから到着までの流れは…

注文を受けたのは、辻解説委員がいる場所から約4km離れたところにあるファストフード店。オーダーを受けてすぐに調理をはじめ、出来上がると店員が商品を持ってドローンの発送基地まで持って行きます。

そして、基地にある“ボックス”に商品を積み込むと、ボックスの上にあるドローンに自動でドッキング。

そして、ハンバーガーが積まれたドローンが飛び立ちました。

「出ましたよ。店を出ました飛び立ちましたよ。先週始まったばかりですからね。おそらく私がこのサービスを利用する日本人としては第1号です。自慢できるなー。」(辻解説委員)

ドローンはマンションが立ち並ぶ居住地域の真上を飛んでいきます。

「どのへんを飛んでるのか?どれくらい近づいてるのかがスマートフォンでわかります。面白いですねこれはー!そして案外低空飛行なんですね!見えますよ、コレたぶん」(辻解説委員)

ハンバーガーが入ったドローンは、地上50mの高度で安定した飛行を続けます。

ハンバーガーが飛んで来た!そのお味は?

そして注文してから約25分。

「あ!音聞こえた!来た!来ました、来ました!…あの中にハンバーガーが入っとるわけですね!」(辻解説委員)

辻解説委員の頭上にドローンがやって来ました。そして、受け取り基地に正確に着陸します。

「降りてきました、慎重に慎重に受け取り基地に降りてきています。」(辻解説委員)

スマートフォンで本人確認を済ませると…商品がボックスから出てきました。

「まずコーラ、セットなんで頼みましたけれど、全くこぼれていない。」(辻解説委員)

そして、ハンバーガーは…

「飛んできたんですよ、このバーガーが…。いただきます。空を飛んできたと思うと、何でしょうか…バーガーもちょっと美味しく感じますね。冷たいコーラ…飛び始めて着くまで数分なんで、ハンバーガーも温かいですし、これが世界初の商業化に成功して、正式に認められているファストフードのドローン宅配でございます。」(辻解説委員)

サービスを始めた会社へ 「家に冷蔵庫がいらない」未来も?

空を飛んできたハンバーガーに大興奮の辻解説委員。早速、このドローン宅配を手掛けている会社「迅蟻」を訪れました。迎えてくれたのは社長のユコウさん(34)です。従業員は約50人、全員が20代から30代の若さにあふれた会社です。会社を見学させていただきました。

(ユ社長)「運行監視制御センターでは、全てのドローンの飛行状況が確認できます。」
(辻解説委員)「スタッフの方のパソコン画面を見ると、天気を見ています。気象状況に常に目を光らせて、問題がないかどうかを。日本にはドローン宅配がないので、安全かどうかが気になるのですが?」
(ユ社長)「安全には自信がありますよ。」

人口の多い街中でドローンを使って物を運ぶというサービス。もちろん地元政府の協力と理解がなければ実現しません。

「地元政府が協力してくれました。空は軍の管轄になりますから。民間の企業がただお願いをしても聞いてもらえません。政府が一緒になって軍に申請してくれたんです。」(迅蟻 ユコウ社長)

さらに会社の奥に進んでいくと、これから空に飛び立つドローンがたくさん並べてありました。宅配サービスで使用しているドローンは自社製だそうです。現在、運航に使われているのは100機ほど。将来は中国全土に数万機のドローンを飛ばし、空の物流網を張り巡らせようとしているのです。

そしてすでに、こんな実験も始めていました。自動運転する小型車両に荷物を詰め込むと、そのままドローンの発送基地に到着。着陸した後も、荷物を積み込まれた自動運転車が受け取り手の家の前まで運んでいきます。ほとんど人の手がかからないまさに究極の宅配サービスです。

(辻解説委員)「ユコウ社長が描く未来は?」
(ユ社長)「空中物流はとても効果的です。将来、家に冷蔵庫がいらなくなるかもしれませんよ。(冷蔵庫に)貯蔵するのではなくて、必要なものを注文すれば数分後には家の前まで届いている。これが私の描く未来です。」

欲しいものがすぐに空を飛んでやってくる。そんな未来が少しずつ近づいてきているのかもしれません。

(『辻憲のちょいサキ!』より)

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