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京アニへ 祈りの夏・聖地の声 #4「けいおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」編

2019年08月15日(木)放送

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京都アニメーションの事件からまもなく1か月。いまも作品ゆかりの地にはファンが連日訪れています。その聖地を訪ね、クリエイターたちの鎮魂と作品を称えるシリーズ「祈りの夏・聖地の声」。4回目の8月15日は滋賀県豊郷町と兵庫県西宮市です。

名建築の旧・豊郷小学校校舎をモデルにした作品

80年以上の歴史がある滋賀県豊郷町の旧・豊郷小学校校舎。名建築で知られたこの学校をモデルにした作品があります。アニメ「けいおん!」。京都アニメーションが2009年に放送を開始。軽音楽部でバンドを組む女子高校生たちのゆるやかな部活ライフを描いています。

「イソップ童話の『うさぎとカメ』にちなんだ像が階段の手すりについている。(アニメで)主人公たちが階段でのぼっているシーンでも出てくる。」(豊郷町産業振興課 大川尚輝主事補)

社会現象を巻き起こした「けいおん!」

「けいおん!」は、主人公たちが演奏する曲が大ヒットするなど社会現象を巻き起こしました。今も年間約2万人がこの校舎を訪れ、事件の後もファンの“巡礼”は絶えません。

「一番の思いとしては応援したいからという気持ちがあるかなと。」(男性)

京アニが町を活性化してくれた

今、聖地を支えているのはファンの力です。作品の中で軽音の部員たちがお茶を飲む場面を再現したテーブル。ティーカップなどの調度品はすべてファンが寄贈しました。登場人物が使っていたギターなどの楽器も、すべてファンが持ち寄ったもので、旧豊郷小学校はさながら「けいおん!」博物館です。主人公たちが演奏した講堂は、ファンがボランティアでワックスがけをして、維持管理しています。アニメの世界をこの校舎に再現しているのはファン自身でした。

「(京アニが)スポットライトをあててくれて、これだけ影響を与えてくれて、町を活性化してくれた会社なのですごく感謝している。」(豊郷町産業振興課 大川尚輝主事補)

西宮の高校がモデルとなった「涼宮ハルヒの憂鬱」

静岡県からやってきた寺田輝希さん(45)。新神戸駅から自転車で西宮市内にやってきました。目指すのは、ある高校です。

「(Q見覚えあります?)これはありますね。登校するシーンにちらっと映る部分です。」(寺田輝希さん)

2006年に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」。ありふれた日常に退屈する破天荒な女子高生・ハルヒの不思議な学園生活を描き、多くのファンの支持を得ました。

エネルギーにあふれるハルヒの姿にはげまされた

その舞台のモデルとなった町が兵庫県西宮市です。寺田さんがやって来たのはハルヒが通う高校のモデル・西宮北高校です。記憶のかけらは、いまも鮮やかに残っていました。

「あのときは会社をちょうど辞めた直後だったんですよ。体を壊して辞めちゃったもんで。(ハルヒは)エネルギーを原動力にバンバン話を進めていくんですけど、見ていてまぶしかったというか、気持ちよかったというか。見ている時期は、えらくはげまされましたね。」(寺田輝希さん)

登り切った学校前の坂道からは、青い空が広がっていました。

ファンが集う喫茶店「ドリーム」

西宮北口駅のすぐそばにある喫茶店「ドリーム」。主人公ハルヒ行きつけの喫茶店のモデルです。

「7年か8年前から来ていて、登場人物と同じ気持ちになれるような気がして、ちょっと楽しいです。」(女性)

実はこの店、2年前に移転しています。2012年に夫が他界し、店主の細海章子さん(62)は一時、店を閉めようと考えたこともありました。

「ファンの子たちが『つぶさんとってくれ』って。だって、みんながやっぱり楽しいみたい。楽しみに来てくれている、その顔を見るのが私は楽しい。」(細海章子さん)

その夜、西宮北高校の前では写真を撮る親子がいました。

「京都アニメーションを通してアニメが好きになったので、それで『涼宮ハルヒの憂鬱』も好きなので来ようかなと思って。」(姫路から来た男子高校生)

昼とは趣を異にする美しい夜景。見渡す先はアニメの世界そのものでした。彼は京アニ作品に影響を受け、アニメーターを志したといいます。

「きょうも芸術大学に見学に行ったばかりで。頑張って勉強していきたいです。」(姫路から来た高校生)

エネルギッシュな女子高生は、いまなおファンの心を動かし続けています。

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